今さらトッキュウ感想。
今週、駅伝でもないのになんでニンニンだけお休み?と思ったら、スペシャルで特急vs強竜でしたか!
この日記で語った記憶ほとんどないんで意外かもしれませんけど、わたくしトッキュウジャー大好きなので問答無用で録画でした。
同人やってると二次創作の有無でハマり度を確認しちゃう癖が自分にもあるけど、萌えはなくても燃えはあるので!
キョウリュウジャーは……リアタイでさんざんけなしたからもう言うことない(笑)。
いい機会なので、リアルタイムで書いてたけどタイミング逃してお蔵入りになってたトッキュウ感想を詰め合わせで出しちゃいます。
今さらだしもう分けるのもめんどくさいんで一記事で済ませちゃうね、っていうやつです。
◎最終回を終えて
◎VSキョウリュウ
◎行って帰ってきた
◎ダイイングメッセージ的SS
だらっだらと褒め倒してるだけなんでおもしろくはないかもしれませんが、いちおう記録として。お時間のある方はどうぞ。
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終着駅より。
前半はまったりゆったりでしたが、終盤はゴバスのときくらい真剣に一話一話しっかり見てました。
ラスト名乗りのおっきな「6」が妙にツボでした。
不満もなにもなく全てが完璧に終わってしまったので、なんの後腐れも心残りもなく忍者に向かえますありがとう!! 毎年こんな感じでニコニコと次の戦隊をお迎えしたいな!!(根に持ってる)
そんでVシネもあるんですね!大人になった5人、すごく見たいです。
せっかく一年間楽しんだので、恒例のちょっとめんどくさい感想とか残していこうと思います。
一年見終えて気づいたのは、ジュブナイルというか児童向けだったということでした。
実際の狙いは知りようもないのですが、少なくとも私の印象としては、子供の目線で子供の理屈で語られつづけた物語だったと思います。
人間じゃないから無垢でいられるゴセイジャーともちがう、単にガキっぽいゴーオンジャーともちがう、幼少期の過酷な運命をそのまま引きずってたゴーバスターズともちがう。これはどこに分類したらいいんだろう?と考えたとき、ああそうか!って。
なんか、特撮っていう場では逆に新鮮っていうか、新しいなって思いました。
特撮とくに戦隊って、学齢前の幼児を対象にしてるから、小学生あたりの「児童」をターゲットにした物語って正直あんまり意味がないのよね(笑)。
でも今年は頑ななまでに「少年少女のための物語」を貫いてて、なにかの試みか挑戦だったのかもしれません。
電王の映画で少年侑斗の話がけっこう好きだったんですが、あれも珍しかったと思う。ライダーはもうちょっと上の年齢層が対象だからありだったのかもしれないけど。
保護者不在の世界で、大事なことは全部自分たちで決めなきゃいけないっていう舞台設定がすごくそういう感じ。
周りに大人はいないんですよ。なんか不条理な着ぐるみやら人形やらが「説明」はしてくれるんだけど、導いたり諭したりはしない。車掌さん・チケットくん・ワゴンさん・総帥・虹野明も含めて、良くも悪くも距離がありました。
明は不条理世界で巡り会った友だちって感じですね。いつかは別れなきゃいけないんだけど、心の中にはずっといる存在。妖精さんというか、イマジナリィフレンドというか。
ちなみに、ガイムも大人不在の物語でしたね。対象年齢がちがうだけで方向性としては同じだったのかも。
途中までしか見てないので大したことは言えないんですけど、あっちは中学生くらいなのかな。大人はみんな敵で、精神年齢が同世代の相手だけを認識している、帰る家が概念として存在しない「ボクとキミだけの世界」がずっとつづいていくイメージ。まあラノベとか中二とか乱暴に言ってしまえばそれまでだけど、不安定な年齢特有の繊細な世界観と、成人男性主体の実写ドラマというビジュアルのすり合わせを怠ったのが残念でしたかね。
ガイムが賛否両論だったように、「少年少女の戦隊モノ」というのも好みは分かれそうです。私個人としてはとても好きなテイストで、児童書を読むように楽しんでました。
べつに電車はそんなに好きでもないんだけどなあ、キャストのビジュアルもそこまで好みじゃないし(笑)、なんでだろうなあと一年間ずっと考えてたんですが、まあそういうことらしいです。
夏映画が、すっごくストレートな「子供のイマジネーションが世界を救う」っていうベッタベタな話だったんだけど、アレが妙にすとんと落ちてきたっていうか、素直にいい話だなあって思ったんですよ。逆にガイムのリンゴ話がぜんぜん理解できなくて(笑)。
こっちも歳とって説教くさくなってきたのかなあとも思ってたんだけど(笑)、そういや私こういうの元から好きだったわーって今になって思います。
五人のキャラが絶妙だった。
展開上、中身は小学生っていうのを最初は悟られちゃいけないわけじゃないですか。それを記憶喪失ってことで「知らないんじゃなくて覚えてない」っていうミスリードに持ってったのよね。過去を思い出す過程で子供のころの話が出てきても不自然じゃないし。小気味よく罠に引っかかりました(笑)。
トカッチって最初、こいつぜんぜん役に立ってないなーって思いながら見てたんだけど、ちゃんと彼なりの役割があるぞって認識しはじめてからの「実は…」だったんで、ぐあーやられたーってなりました。
ミオとヒカリも、わかってみると「子供の大人っぽさ」なんだと納得できる。子供らしさってなんぞやって話になっちゃうけど、あれくらいの子ってけっこうきちんと考えたり空気読んだりするからね。
ライトがすごくギリギリのバランスで、あの童顔のおかげで子供っぽさがそこまで違和感なくて、幼稚なとこも戦隊ヒーローの熱血キャラとしてありだったからだまされた。過剰に女の子っぽいカグラの造形も同じ。戦隊という番組イメージそのものを逆手に取った狡猾な作戦ですよ(笑)。
あとわざわざ言うまでもないんだけどうまいなと思うのは、家族が「お父さんとお母さん」だけじゃないとこ。基本的な部分ではあるんだけど、けっこう見落とされがちよね。5人いたから差異が出せたのかもしれない。1人だったら特殊ケースで片づけられちゃうかもしれないから。
ライトはおかあさんとおじいちゃんと弟妹。お父さんはいないか、いても単身赴任とかで子供たちの家族認識は薄い。
トカッチはお兄ちゃん。保護者が誰であれほとんど家にいないか、ものすごく厳しくて距離があるのかもしれない。
ミオはお父さん。彼女は明確に一人っ子でお母さんがいない。
ヒカリはお母さんとおばあちゃん。お母さんはたぶん水商売。ヒカリの言動からお父さんとおじいちゃんはいないことがわかる。
カグラはお父さんとお母さんと弟。自営業だからいちばん家族といっしょにいる時間が長い。
番組的に家族そのものを否定はできないんだけど、これだけいろんな家族があって全部肯定されてるっていうこと自体がすごく優しいお話だと思う。ミオとヒカリがかわいそうなんて思う人いないもんね。
あとシャドーライン!!
しっかりきっちり回収していくんだもんずるいよなー。
主役ほぼグリッタじゃないですか。ポジション的にはラスボスなのに、一度も闇に染まってないんだよ。結果的にみんなが乙女の純潔の前に屈したんだよ。なにもうアレすごい、としか言いようがない。
そしてわざわざ紫色を纏って登場したゼットの、壮大なブラフ感。変身はしたけど偽6号だったものね。絶対に7号にはなれないんだっていうのを終盤たたみかけてくるから、ゼット目線だとすごくつらい。無垢な子供時代が存在しない、最初から大人として存在していた悲哀なんでしょうね。
ていうかあの怪人体よくない! わたし大口さん大好きなのに、低音のキラキラ星なんか惚れる勢いなのに、あのイケメン怪人体見たら大口さんいらないって思っちゃうもの!!(笑)
子供の論理で戦うトッキュウジャーに対して、大人のまま迫ってくるシャドーラインっていう構図もよかったです。敵だから、目線を合わせてくれたりしないんだよ。彼らは大人の言葉で大人同士のやりとりをしてる。すごくドロドロしてることはわかるんだけど、子供たちにはその感情や関係性を本当の意味で理解はできない。この番組を見てるよい子たちそのものかもしれないですね。
大人と子供、人間とシャドーのあいだにいる明の橋渡しもよかったな。
人間じゃないから、ライトたちと同じ目線でいられる。でもライトたちが子供に戻ったら、大人としてしっかり守ろうとしてくれる。それでいてシャドーのザラムになると、一個人として将軍やゼットと向き合ってて、ライトたちとは住む世界がちがうっていうのをちょいちょい思い出させてくれるんだよね。
「俺の死に場所はここか」がツッコミ待ちのギャグだったのに、ラストでちゃんと感動ポイントになってるのとかさー。
キョウリュウジャーで盛り下がってしまったのは、キングだけが挫折を知らない最強キャラでありつづけた結果、戦隊としてのバランスがおかしくなったのに、それを大団円にしちゃったことで。
そういう不満を引きずってたから、翌年のトッキュウジャーが子供っていうのは感心しました。強いとか弱いとかじゃない。足りないところだらけで伸びしろしかないから。5人で力を合わせて戦うしかない、必然としての戦隊っていうのはものすごい説得力です。
ライトがゼットと独りで戦うことになる流れも、ライトが一度闇に触れているっていう伏線がちゃんとあって、ただ「イマジネーションがいちばん強い」だけじゃない理由があって、なんか無駄に緻密だなあと思いました(笑)。
というわけで、今までにない戦隊でたいへんおもしろかったですよ、というだけの話でした。おつき合いありがとうございます。
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特急VS強竜。
ブレイブなイマジネーションでした!!!
だいたいは「かわいいので許します」という感想で片づく気がします。子供トッキュウジャーとか、夏映画のはるんとか。とりあえずイアンは○学生相手のナンパやめてください、犯罪です。
入場者特典のノートがまさかの3ミリ方眼で、方眼ノート愛用者としてはこれから表紙だけ変えて毎回コレにしてくれたらすごくうれしいのにと見当はずれなことを思いました。
てことでネタバレ感想です。出発進行! 止めてみな!!(混ぜちゃいけないやつ)
VS映画といえば、年度末の道路工事のごとくどっかんどっかん乱発される発破ですよね!! とにかく景気よく爆発してくれるんでテンションあがりまくりです。ちなみに、トッキュウメンバーは初ナパームでその点に関しては先輩風吹かせられたとソウジくんがインタビューで言ってました(笑)。
並ぶと、やっぱりキョウリュウメンバーは顔が好みだったなー、話はトッキュウのほうがおもしろいんだけどなーってジレンマにじたじたします。
個人的にトッキュウジャーのなにが好きって、大人の体を望まずに手に入れてしまった子供が、無抵抗に受け入れるでもなく逃げるでもなくしっかり受け止めて、子供の目線のままで戦いつづけてるってとこなんですよ。
今回、ライトたちの正体を「ぼくたちはこうで」って説明するんじゃなく実際に子供に戻すことによって、キングがナチュラルに大人の目線で彼らを見るようになる、っていう流れがすごく好き。
野生の勘で彼らの本質に気づいて「本来は戦士じゃなさそうから巻き込みたくない」と拒絶してからの、真実を知って子供なりにがんばってる彼らを受け入れる姿は、もしかしたらお兄さんというよりお父さん的なのかも。
これはやっぱり「史上最強」のキョウリュウジャーの、クレバーなキングだからこそなんでしょうね。他のレッドだと目線を合わせていっしょに幼稚になっちゃうとか、そっちはそっちでがんばれみたいな展開になる危険もあるから。
トッキュウとキョウリュウは守ってるモノのスケールが違うって事実をわざわざ言うのもすごいと思いました。それを世界観の差異として片づけないで、大人と子供の落差として改めて提示するのね。お祭りなんだからそんなの必要ないはずなのに。
なんでもできる理想の大人/理想のヒーローであるキョウリュウジャーが現れて、それでも勝てなくて、なんにもできない自分たちでなんとかしなきゃいけないってなったときのトッキュウジャーが、今までで一番子供らしかったかもしれない。
ラストでキングがあきらめるのがちょっと早い気がしたんですが、キングがライトを守るべき世界の一部と見てるなら、ライト一人のために死を覚悟することも厭わないだろうな、と納得しました。
で、その子供に子供の理屈で叱られる=教えられるっていう構図で、ちゃんとライトとキングをレッドとして対等にしてるんだよね。本編でキングがだれかに諭されることってあんまりなかったから、これはレッド同士の特権なのかなという感じもあり。
あくまでライトが子供のままで、大人のキングと関係を築いていくのがとても好感度高かったです。
ゴーオンVSシンケンのときも思ったけど、レベルが違う存在を対決させるときに片方をねじ曲げたり貶めたりせずに互いの個性を活かして話を進めるって技術はすごいですよね。まあ、完全にダメだこりゃって投げやりになったVSも、ダメな理由がこっちもわかってるからそれはそれで楽しいんだけどね(笑)。
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行って帰ってきた!
前にもちらっと書いた気がしますが、トッキュウVシネ買っちゃった!
勢いで超全集付き! あと奮発してブルーレイ!
前回この超全集付きVシネ買ったのはシンケンジャーの時だから、どれだけトッキュウを気に入ったかって話ですよ。
行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号 超全集版(初回生産限定) [Blu-ray]
ふと監督名を見たら女性で、テレビシリーズで助監督やってた人で、ああこうしてまた新たな特撮監督が生まれる過程を見ているのだなあと思ったら感慨深いものがありました。私くらいのハンパな知識だと、その流れを認識してるのが柴崎監督とかその前で諸田監督くらいなんだけどさ。
同じ流れで数年後にテレビシリーズや映画版で定番の人になってくれれば、プロデューサー・脚本家・監督が全員女性のシリーズも今後ありうるってことだよねえ。作品そのものにはダイレクトに影響しないかもしれないけど、新しい流れってことで皆さんがんばっていただきたいです。
感想がなかなか愛に追っつかないので、短めに。
本当に大人になってしまった5人が、小学校の卒業式にタイムスリップするという「大人目線の」物語。こういうのもいいよね! ヒカリちゃんがリアルに大人になっていて動揺しました。
イマジネーションがなくなって変身どころか烈車も見えなくなってしまった、っていうのがポイントですね。
今回は、大人の5人VS子供の5人、っていう図式。
イマジネーションさえあればなんだってできると信じてたあのころと、現実をいくらか知ってしまった今。でもまだまだ若い20歳ってところがいいな。実年齢のキャスト陣も含め、イマジネーションでどうにかなることがまだいっぱいあるよ、って思えるんで。
だから5人は今度は自分たちを見守ります。かつてキングが見守ってくれたみたいに。
イマジネーションなくなった5人に明が見えなくなってて、それでも明はずっと5人のそばにいたっていうのがもうベッタベタの定番で泣かす。
その明。ていうかザラム。
なんなの!? その素肌ジャケット緊縛プレイ、エロいのかおもしろいのかわからない!! とりあえず小学生たちの目を「見ちゃダメ」ってふさぎたい!!
いや、脱がされて両腕吊られてムリヤリ洗脳されるっていうのはとてもエロくていいと思うんですが、あとタンクトップシャドーとの関係もすごい萌えどころだと思うんですが、なんかこう…タンクトップ? タンクトップなの!?みたいなざわざわ感がありまして、ストレートに萌えそこねた感じです。
設定画で篠原さんが「タンクトップはないですよね、ハンガーですよねっていう気持ちでデザインしたらタンクトップで採用されてた」っていうのが不条理すぎてレインボーラインそのものだと思いました。
あと浪川顔出しの意味がわからない。
とにかく大満足でございました!! 隅々までありがとうございました!!
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ここまでほっこり系の感想を書いておいて、なんでわざわざ台なしにしようとするの!って自分でも思うんですけど。
蛇足ながら、たまにやる「実はこのへんでいこうかと思っていました」というダイイングメッセージ的なSSを残していきますので、よろしければどうぞ。
ちゅーも挿入も恋愛要素もないですが、R指定です。○学生だしね!
トカッチ/明 ★
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