学園ホームズ。

「新・三銃士」はときどき見てました。色っぽい人形だなあと思ってたら今回も同じ人ですね。
てことで、先月やった「シャーロックホームズ」の今さら感想など。
うっかり3夜リアルタイムで見てしまいました!
しかし次の放映が8月って……新作10月って……(このへんよくわからない)
生殺しじゃないですか。早く見せてください早く!!


ホームズとワトソンを若くして全寮制の学園モノにしようと思ったのがホントに初の試みかどうかは、調べるのがめんどくさいんでノータッチということにします。まあ世界のどっかでだれかが必ずやってるだろうけど、人形劇で、ビクトリア朝で、っていうのは初めてかもしれないね。とにかくNHKでは初めてだね。
まずいきなりOPがかっこいい(笑)。
生身の人間でもアニメでもなく「人形」だから、プロジェクションの効果が活きるんですな。
公式サイトでこのOP映像が見られます。ついでに作品のダイジェストなんかも。
あ、実際人形が動いてる劇中に、CGやイラスト(平面画像)が多く入ってくるのも独特ですね。そのへんが他の教育番組と違ってお金かかってる感じがする(笑)。
ホームズが山寺、ワトソンが高木。
三銃士から続投ですね。
ワトソンをどういうキャラで持っていくかというのはこのキャストを見た時点でほぼわかったようなものですが(笑)、ホームズが意外というかなんというか。山ちゃん=ホームズだけだったら、わりと納得できるんだけど。今回学園だから。15歳だから。
脚本家が「ナイーブでも少年でもない人が」と言うとおり、私も(本役が)少年の山ちゃんなんか聞いたことあったっけ?ってなりました。もっと若い人使えばいいのにとか。でもちゃんと15歳の繊細なホームズなんだよね。プロっておっかないね。
高木もかわいいほうの高木で、高木刑事を元太くらいまでピュアに下げた感じ?
そんなこんなで、いやー山寺×高木とかないない!と思いながらもうっかり萌えかけてしまいました。不覚……!(?)
コナンみたくかわいげのない感じにするのかなーと思っていたのですが。
15歳のホームズって思った以上にしっくりくるというか、あーホームズのリアルな精神年齢って15歳くらいなんだなーと逆に納得しました。授業中寝てるのも、アイリーンに振り回されるのも、すごくホームズですごく15歳童貞。天文学と哲学の成績が悪いのはお約束。
さすがに未成年がパイプをくわえるのはやばいだろうと思ったら、ちゃんと(そこだけ)いかにも人形劇っぽいかわいらしい処理をされていて、日本的なお気遣いに感心してしまいました。
精神年齢が低い大人をリアルに子供にしちゃったというだけなら、きっとすごくつまらなくなるのでしょうが、さすがのワザで全てのネタを「変換」していく手腕がみごととしか。
そもそも元ネタをタイトルに入れちゃってるから、話のオチを先に明かしてるようなものなのに、いろんな話のいろんな要素を詰め込んでうまく「変換」してるからすぐにはわからない。わかったらわかったで「そう変換したのか!」って楽しくなっちゃう。ずるいなー、ホームズを学園ドラマにしてこんなにおもしろいなんて、という気分になります(笑)。
転校生のワトソンと思春期ホームズが同室になって仲良くなる、という流れはものすごく自然でした。ハリポタみたいに寮ごとに名前がついてるのが楽しいね。今回ちょっと出てる限りでも、意味があるカテゴリ分けみたいだし。
寮母がハドソンさん、レストレードは風紀委員だっけ? モリアーティが気になるけど、対決は続編しだいなのかな。保健室の先生と校長には「うまい!」って唸らされました。
ていうか校長先生のキャラがなんかツボはまった(笑)。
声がテレビ絵本のペンギンシリーズの人なもんだからそれだけでおかしいのに、一人称が「校長先生」なんだもの。でも紙一重で「やることやってる」感がズルイ(笑)。ダメだわこの校長先生たしかに困った人だわ、って感じ。
あと優等生っぽいレストレードがステキです。ここのレストレードはイケメンなんですね……
まあ人形劇最大の難点は、シルエットで犯人がわかっちゃうということで
人形劇or三谷劇が好きかどうかという点はあるにせよ、RDJホームズやBBCシャーロックをホームズとして楽しめたシャーロキアンなら、とても楽しいホームズモノじゃないでしょうか。
そういえば、シャーロックの3期ってまだ……?