ヒューゴ

以前お友だちが、うちの感想を見て三銃士をあわてて見に行ったという話を聞きまして。
そうだね、三銃士とキャプテンアメリカ見たよって書いたね。
「で、キャップは見た?」
「ううん、ニッケルの感想がハジケてなかったから、そっちはDVDでもいいかなと思って……」
なにそれそんな責任重大だったの私!?
私のテンションがレビューの★の代わりになってたの!?
ええと、それだけ信用されているということで……ていうか、毎度正直すぎて、むしろ本能的な感想ですみません。へんなとこで責任を感じました。そういやどっちもちゃんとした感想は出してないわ。責任取りそこねた……キャップもおもしろかったよ!!(遅い)
今日の感想は、テンションでいえばゼロです。
でもすっげーいい映画だった。テンションで持っていけないけどみんな見たらいいよ。
てことで、「ヒューゴの不思議な発明」。
前情報なんもなく、ただちょうど時間が空いたときにやってたから見てみた、というだけの理由なんですけど。
なんとなく、父と子が機械仕掛けのファンタジックな世界で大冒険、みたいな感じを勝手に想像してたんですが、全くちがうテイストの物語でした。だいたい時計の話だと思ってたら映画の話だったっていう……(笑)
とにかくシビアで胸に迫る、単館系の匂いがする人間ドラマでした。
映画の中で「機械に無駄な部品はひとつもない、全てに役目があるんだ」っていうセリフが出てくるんですが、まさにこの映画がそうかも。冗長に見える部分も、最後に全部が繋がって、ひとつの作品になってるのね。コメディ担当っぽいポリスなんかも、なんでこの人いるのかなあ……と思って見てると、だんだん「彼の役割」がわかってくる。脇役だと思ってた人がメインだったり、前情報や知識ゼロでもどんどん引き込まれていけるお話でした。
ただ、お父さんがなんでジュードだったかはちょっと謎なんですが(笑)。まあステキなお父さんでしたよ。出番少なかったけど。
でも、私みたいにだまされた人は少なくないと思うんですよね。
子供向けの冒険活劇を期待してきた若い子(春休みなので多かったです)には、なんか退屈そうだったし。実際にこれを見て泣ける層の人たちは、予告だけ見たらスルーしちゃうと思う。ホントはもっと大人の世代で、若いころディープに映画文化に触れた人にこそ見てもらいたいのに、という感じでした。
興行的に成功しなきゃいけないのはわかるんだけど、売り方って難しいね。
劇場出てからずっと、「もったいないなー」って言ってました。感想が「もったいない」って……
そんなに長く上映してないと思うけど、地方の劇場の小さめなスクリーンでじんわり見るのが向いてるかもしれません。
そういう意味でもやっぱり、3Dはいらないッス。
3Dが必要な映画にまだ巡りあったことがないんですが、運が悪いだけ?(笑)
メモ:ヒューマックスは3Dメガネレンタル。