先人の知恵
近ごろすっかり時代劇づいているニッカリズムですが、実は(もなにも毎度そろって愚痴ってるとおり)二人とも和物を書(描)くのが苦手です。苦手というか、単にものすごくめんどくさい。ホントに好きな人じゃないと越えられないハードルですよアレは。
とくに頭部ね。烏帽子の構造とかよくわかんないし、髪型みんな同じだから描き分けも難しいし、濡れ場やおやすみシーンでもどういう状態が正しいのかわかんないし。
そこいくと、舞台の時代物なんかは衣装も着脱やアクションがしやすいようにアレンジして、ヅラは面倒だからいっさいカット!とか潔くていいですよね。ていうか、楽だなって鍋やったときしみじみ思いました(笑)。
ここは大河も、そういう舞台的割り切りでやったらいいんじゃないか。あの年齢推移はかなり演劇的鑑賞視点を視聴者に要求してるわけだし。
そう思って、衣装ママ・烏帽子とって役者の髪型ママにしてみましたら。
これは……遥かなる時空に飛んでいったり、桜の鬼が出たりする感じ……?
ヘッドを替えただけで、一気に乙女向けなビジュアルになりました。いやまさかそんなはずは。
じ、じゃあ、烏帽子だけ戻してみたら!?と髪を結わずに乗っけたところ、今も昔も少女マンガのファンタジックな平安貴族ってこうだよね、という絵面に……
そうか、そうなんだ。
マゲをなくすと乙女向けになるんだ。ギリでポニーテールまでしか許されない世界。忠実にやるとめんどくさいしキャラ描き分けできない、チョンマゲってちょっと恋愛対象じゃないよね、でも和服って萌えるよね、描きたいよね、などの各種乙女問題を一挙に解決ですよ。
あれは必要悪だったんだね!(悪?)
べつに今さら言わなくてもわかってたはずなのに、自分たちでやってみるとものすごい腑に落ちます。先人たちの辿った道を、今あえて追体験することで、あのデザインを理屈じゃなく納得できたのでした。勉強になったわ。
今後、はるときのキャラ絵見ても笑わない……よう努力します(ん?)。
もういっそスーツにしちゃいかんだろうかと真剣に思いました。
メガネ装備の盛国を従えて颯爽と現れる、スーツ清盛ですよ。私服にはごっついシルバーアクセ合わせたりしますよ。
源氏のヤンキー主従は普段ジーンズとTシャツでうろついてます。しまむらとかジャスコとかの。下着はコンビニかゆにくろ、スーツはアオキの上下セットいくらみたいなやつで、ブランドモノばっか買う由良といつもケンカしてます。
うん……フツーに現パロっていうか、フツーの民放ドラマだよね。
そしてそれはたぶん盛国ではなく、一ノ宮積です。あ、映画見てない。
結論:
めんどくさがらず、ちゃんとやろう。あと、AUTBレンタルしてこよう。