スカイホール。
だと、とたんに地方の文化施設のコンサート会場みたいな響きになりますよね。
たまに大学の卒業式とかやったりする。
というわけでスカイ”フォ”ール。
けっこうしっかり感想書いちゃったのでネタバレ注意です。
このたび強化された偏見
「英国は女王陛下が治めるゲイの国」
キャスト云々以前に、「ボンドガールが形骸化」ってだれも想像しなかったルートだよね……
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ええと、べつに特別どこか特定の組み合わせに萌えたとかそういうのではないのですが。
あちゃーコレはもう世の中大騒ぎだよね、世界的に祭だよね、うんわかってる、と訳知り顔で洋画サーチ覗いてみたら、それほどでもなくて恥ずかしかったです。冬コミ前だから?
007映画としては、そんなに007詳しくない私でも「おー」ってとこがたくさんあったので、往年のファンの方はかなり楽しめたんじゃないかと勝手に思ってます。
ボンドカーは笑っちゃうくらいかっこよかったし!(ていうかもう存在がギャグだよね) 「M」「Q」「マネーペニー」は文句なしに「おお~」ってなりました。
ところで、前も言ったと思うんだけど、ボンドのOPってのはダサいのがお約束なの……?
今回も「うへえ」ってなって、でも決まりなのよね? ああしなきゃいけないのよね??
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燃え的には、あの仮設本部ですかね!
最新鋭のオフィスをあえて捨てて地下壕にデスク並べてるあの秘密基地感覚がたまらない! あのビジュアルだけで無意味に盛り上がりました。
そんな古くて新しいオフィスで展開される、新旧世代の絶妙なコンビネーションもよかったです。背景は廃墟風なのに、ハイテク機器でがんがん仕事してる感じが!
指紋認証ワルサーでちょっとだけテンション上がってるボンドがかわいかった(笑)。
廃墟萌えといえば、軍艦島についてはエンドロールまで知らなかったんで「へー!」って口に出しちゃいました(笑)。今回は建物萌えの人がロケ担当にいたんだと思うわ……
アクションは冒頭のチェイスがいちばんよかったです。あんまりずっとバイク乗ってるので、ボンドがいつ変身するのかわくわくしながら見てました(えっ)。ていうかトルコの白バイかっこいいな。
あとメイドインジャパン大活躍。
CATか、そうか。VAIOだよね、林檎じゃないよね。
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以下、キャラ別。
ボンド。
いや、かっこいいとは思うんだけど、べつに嫌いじゃないけど。でもブロスナンでなきゃ、と言われたら「はいそのとおりです」と答えてしまうと思う……(笑)
なんでボンドに見えないんだろう……と思ってたらアレですね。女好きに見えないからですね。今回も手当たりしだいでしたが、どうも事務的というか「仕事だからやってます」っぽく見えてプレイボーイ感が出てないんですよね。全部暗転だったし(笑)。
その「007だから女とヤらなきゃ」な古めかしい義務感が、このボンドの葛藤とも重なってリアルといえばリアルなのかもだけど。
萌えはさておいても、たぶん男と絡んでたほうが絵面として自然だと思うんだよね……というわけで次はぜひ。いや、次も?
そういえば、ジェームズ・ボンド「中佐」が、いわゆる二階級特進だとしたら、ボンドはジャック・バンコラン「少佐」よりも下だったということになりますよね……(だからなんだという話)
シルヴァ。
ああ、こういう顔の人知ってる……日本人でもいるよねこの顏……
とずっと思いながら見ていましたごめんなさい。でもだれかはまだ思い出せない。
残念ながらボンドとシルヴァの関係性にどうこうというのはありませんが、彼の言ってた「訓練」については「そこもうちょっと詳しく!!」って思いました(笑)。CIAでもKGBでもない、MI6だからこそのリアル感!!
M。
ボンドガールの年齢制限は知りませんが、まあ最年長なんじゃないかと。超正統派ヒロインだったよ。カジロワんときから好きです。出てくる人もみんなM好きだけどね! そこもヒロインだね!
アメリカだともっとイケイケで精神的マッチョな女性が出てくるんだろうけど、こういう佇まいの上司が出てくるのはやっぱり女王陛下の国なんだなと勝手に思いました。
イブ。
ボンドガールでもなく、でもそれなりに見せ場はあって、最後できっちりオイシイとこ持っていくという手堅いポジション。でもどんどん男くさくなっていくクレイグボンドシリーズですから……次回作で彼女以外に女性キャラがいなかったらどうしよう!(笑)
タナー。
いつ懐からキャプテン・アメリカのカードを出すのかってくらいコールソン顔だったよね……内勤なのかと思ってたら、銃撃戦でちゃんと活躍しててよかった(笑)。そしてちゃんと生き残ったので、レギュラー期待してます。
マロリー。
見てるあいだずっと脳内でマロニー呼ばわりしてたら、劇場出てアルカリがすぐ「マロニーちゃん」って言ったのでああ合ってるんだと思いました(おまえらがおかしい)。
ところで……イギリスのツンデレ萌えってこういう感じなの? プライミーバルのレスターと同じパターンですよねコレ。主人公サイドと対立するツン上司がデレた瞬間の、株の上がり具合ったらないわ。それまでの態度も帳消しだわ。
今後も楽しみです、マロニーちゃん。
Q。
彼がボンドの横に座った瞬間、全世界のスラッシャーが立ち上がった音が聞こえました。
いや、もうだってコレはアレでしょ、ソレでしょ。世界が待ち望んだボンドボーイの降臨でしょ。世界中でパジャマ姿の彼が量産されてるんでしょ!(訳知り顔)
……まあそのへんの認識はさておき、単品のキャラとしてかなり好きです。自信家ですっとぼけてて、ボンドとの掛け合いも軽快で楽しかったし。なにより、「新世代代表」の立ち位置ながらも対立しないで協力し合ってましたよね。
個人的には、ボンドボーイと言ってしまうといかにも消耗品ゲストのイメージなので、今後も「Q」としてボンドをおもしろおかしくサポートする仲間であってほしいと思います。
つーかプライミーバルのコナーといい、イギリスのオタクってなんでオシャレでかわいいの!?
まとめると、この布陣での「次回作」が楽しみです、ということでした。
意外と普通の感想ですみません(笑)。