あざらし文庫。
この瞬間が至福。
2冊……お疲れさま!!(自分たちに)
あまりに長すぎて全体が把握しきれず、ものすごく久しぶりに一太郎の目次&ブックマーク機能使いました。たぶん卒論以来(笑)。そうだよね、一太郎ってアウトラインプロセッサだったよね。テキストエディタしか使ってないと忘れるよね。
テンション上がって今までの本と重ねてみたよ。
今回は「海豹文庫」。アザラシノベルズのマークが秀逸です。
ちなみにニッケルお気に入りの挿絵は、皺が寄ってるお布団。萌え……!
内容的には……甘いです。当社比でかなり甘くなってます。
他のジャンルならいくらでも砂吐き話書くけど、SWだとちょっと抵抗あるよね。
そんな甘ずっぱさに悶えながら書いた2冊です。以下、ちょろっと与太話。
年明けからこっちは、こんなつまんない話ってないよ!もうやめちゃいなよ!と脳内キング・カズマに罵られる日々でした……(なんでカズマ?)
今までやったことないタイプのカップリングだからなにもかもが手探りで……引き出しにないものを必死に想像してそれっぽく見せることに腐心する作業の連続でした。今でもまだキングが「売れるわけないじゃん!市場原理なめないでよね!」とお説教してきます。
わ……わかってるよ!!(泣きながら)
【SUMMER OF LIFE】 NC-17
人生の夏。壮年という意味だそうですね。
まあそんなわけで、中高時代の青くさい春のエピソードのひとつでも入れとけばヤツらだまされるアルよ理一さんの恥ずかしい過去バナをぶち込んだ、夏希と健二の恋物語です。オフィシャルだからナツケン注意なんて表記しませんがなにか。
と言いつつ、侘助サイドでは万理子おばさん、理一サイドでは佐久間の出番多めです。理佐久じゃないんだけど、この絶妙なニュアンスをわかってもらえるかは甚だ不安。
あたりまえなんだけどナツケン部分がちょっと適当になってしまって、うまく侘理部分とつながらなくて、そこが残念。でもなんか言いたいことはわかって!って最終的には読み手に丸投げしてしまった自分のスキル不足がもどかしすぎる。
表紙の背景、アルカリが「なんか山が長野っぽくないと思ったらコレうちの地元だわ」と呟いていて、じゃあアニメの背景を模写して描きなおせばいいのにと素人さんは思わなくもなかったのですが、ジブリの監督さんが「絵描きは自分が育った場所の風景しか描けない」みたいなことをどこかで言ってたので、これはこれでSWの同人誌として正しいのかもと納得しました。字書きにも風土性ってあるのかねえ。
ラフの段階で、二人が納戸というかクローゼットの中にいるみたいな感じになってて、一瞬本気でそういう隠喩(※)なのかと……なんかおもしろかったので、見出しのひとつに「イン・ザ・クローゼット」ってつけました。
実際は納戸なんだけどね! イン・ザ・納戸なんだけどね!!(笑)
※「come out of the closet」という成語が有名。
【それから】 PG-12
実際、クローゼットに入ってる感はこっちの本のほうが強いんですけど。
表題作に持ってきた「それから」の肝は、最中に理一を気遣えるようになった侘助なのに、レイティングの関係でその場面をすっぱり切ってしまったので、ただのダメ男です。あと翔太話の「ちょっといいエピソード」部分も切っちゃったんで、もういいとこないです侘助。他も延々残念なダメ男の話です(笑)。
あんまりエロくない話をメインに再録してみました。でもつづけて読むと意外にいちゃいちゃしててウザいことが判明し、ちょっとイラッとしました(笑)。
書き下ろしは2本。どっちもラストを3回くらい書きなおしました。最終稿もベストかどうかはわかりません。いちおう甘いほうを採ったつもり。
表紙はね、すっごい密度ですね。佳主馬描いときゃ売れるアルね女の子とか少年とか背景とか、苦手科目をがんばったようです。
表紙を描くために二人でコイコイやりました……っていうのはアルカリが言ってたか。役は大概知ってるけどコイコイのルールがわかんなくて、二人で首をひねりながらゲームをつづけるというシュールな状況でした。
つーか、花札やらない家になんで花札が常備してあるのか。韓国花札もあるよ。
実家でやっぱりルールうろ覚えな弟とコイコイやってみましたが、もともと勝負強い弟なんでみごとに全敗しました……姉ちゃん、オセロ以外で勝てたことない。
ところで弟って必ず、「お姉ちゃん」から卒業して「姉ちゃん」か「姉貴」に落ちつくまでちょっと迷走する時期がありますよね。SWってそんなところがすごくリアル。理一さんって最もシスコンになりえないタイプだと思うんだわ。
まあコレ売り切ったらもう気が済むと思うんで、もうしばらく走らせてください。
新年からご迷惑をおかけします。