他山の石。

春コミのプチオンリーは行けませんでしたが、友だちにおつかいを頼んだのでほしい本はゲットしました。うひひ。あ、SWの話です。
DVDは買っただけでまだ見てません……大画面テレビを持ってる友人の家に押しかけて観賞しようかと目論み中。
BD付録の花札ってどんなんだったんでしょう。気になります。
事実上更新終了したのに、まだSWのお客さまがいらしてくださってるんですよね。通販の申込もいただいてますし。こんな場末にありがとうございます!(感動)
ジャンル入り乱れためちゃくちゃなサイトですが、たまにでも遊びに来てくださいv
せっかく来ていただいているので、SW話題でも……と思うのですが、あれだけ二次創作やってさらに語りってのもウザいですよね(笑)。
ノベライズの感想なんてどうかしら。でも話は本編と同じだし。
迷ったあげく、ざっくりとネタバレなし感想。というか我が身を省みる話。
お友だちから「かゆいところに手が届く」ならぬ、「かゆくないところを掻かれる」感じ、と聞いていましたが、まさにそんな感じ。
蛇足でしかない後付け設定が多すぎて、でも魅力的なキャラクターをふくらませすぎちゃっただけなんだろうなって推測ができてしまいます。自分にも覚えがあるから(笑)。つまり同人誌感覚なんですよね。こういう捉え方をした人もいました、ってだけで、受け入れられるかどうかは読み手しだい。
あと、あの人数をビジュアル抜きでさばくのはムリですよね。全員をしっかり書こうとしたら別の話になっちゃうと思うし、これは単に表現媒体の限界だと思います。でもこっち先に読んじゃった人には陣内家のすごさが伝わらないんじゃないだろうかと心配してしまいました。いらないキャラが何人も出てた。理一さんとか(笑)。理一さんってほぼビジュアルインパクトだからさー……
ひとつ新鮮だったのは、ラブマシーン視点の描写があったこと。劇中のAIやアバターを意志のある存在として認識したことがなかったので、ちょっと戸惑いました。ラブマ絡みのカップリングってこういうイメージなのかな~と勝手に想像しながら読みました。
でも健二と夏希の心理描写はとてもていねいで気持ちがよかったし、いろいろ参考にもなりました。二人にも不要な設定がつけられてて何度も興ざめしかけましたけど、ナツケン同人誌としてはかなりのクオリティじゃないかと思います。オススメです(だれに?)。
夏希ってすごいキャラ造形ですよね。女の子らしさの本質を美化せずにそのまま描くってすごく難しいですよ。彼女の強引なところやしたたかなところ、おバカで幼いところも含めて好き。だからこそ、ノベライズの後付け設定がすごく余計で残念だったの……夏希はそのままでかわいいのに!
まあ夏希や健二はよかったんですけど、大人サイドがちょっとアレだったので、この作者すごい若いんじゃないの、と思っていたら私と同い年でちょっとびっくり。まあ中堅でもないけど、作家としてはそんな若くもないよな?
なんかね……読みづらくはないんだけどつらかった(笑)。
ちょっと前に自分が友人から指摘されてた「文章の悪い癖」やありがちな誤用を、ほぼそのままのかたちで本文中にいくつか見つけて、人の振り見て我が振り直せじゃないですけど、「ああこういう感じかあ……」って冷静に見ちゃいました。
自分の文章だと気にならないけど、他人の文章だとすごく目につくもんですね。またその癖が発動するときの心理状態もなんとなくトレースできるから、ちょと気恥ずかしい(笑)。そうそう、盛り上がるとやっちゃうんだよそれ!みたいな。
読んで思ったことや感じたことが全部自分に返ってきて、私の同人屋/字書きとしての短所を客観的に示してくれる本でした。
読めてよかったです。いろんな意味で。