ホームズの裏。

吹き替え見に行ったときの看板。
悪役
こっちに敵がいたら、反対側には当然……
ヒロイン?
アイリーンかよ!
しかもコレ柱にくっつけてあるからワトソンが見えなくなってるんだよ!!
二人の強敵に挟まれてウサギちゃんがかわいそうなので、隣にはワトソン先生を配してほしかったと切に思いました。裏は黒木卿でいいじゃないか。
てことで、全部で3回見ました。自分的には妥当な回数。
2回目のニッケル感想:「牢屋番の警官がいぶきごろうに似てる!」
3回目のアルカリ感想:「ホントに似てた!!」
……おまえらはなにを見てきたのかと。


スコットランドヤードの格さんはともかく。
3回目は上映終了間際のレディースデーだったため、駆け込みで見てみたお姉さん方が多かったらしく、劇場が明るくなってから怪訝そうな顔で首をひねっている感じのお客さんがほとんどで、非常に居たたまれませんでした。
ごめんなさい、とりあえずリッチに代わって謝っとく。
でも吹き替えだったら「ひろしでごめんなさい」と二度謝らなきゃいけなかったから字幕でよかった(笑)。
カタギの友人知人に「フツーにおもしろかったよー」と勧めたりもしたのですが、イマイチ反応が微妙でした。「えー、でもどうなのあれ」みたいな。
なんでかっていうとやっぱ「シャーロック・ホームズだから」なんだよね。
一般的なホームズのイメージしかないか、もしくはグラナダや犬アニメが印象強かったりすると、ホームズの名前だけ借りたふざけすぎの別物じゃん?ってことになっちゃうんだと思う。そういう人にはどんなに勧めてもたぶん伝わらない。
逆に真性のホームズマニア相手だったら、「原作のココを忠実にこうしたとこがすごいんだ!」と熱くオススメできるのですが、なかなかそういう人も少ないし。
結局、クサレ仲間に「なにも考えずにとにかく見てみて萌えるから」と勧めるくらいしかできなかった(笑)。損な映画だと思いました。
でもとにかくホームズサイトさんが増えてきてうれしいかぎりです。
プチオンリーも開催決定したんだよね? すごいすごい!!
よそさまのステキSS読んでから自分で書こうとするとちょっと凹んだりもするけど(笑)、萌えが提供されるのはいいことです。ていうかめったにサイト巡りしないアルカリが今回は自分であちこち見てるらしいのですが、巡回サイトが全く同じだった……(笑)
そんで「神は細部に宿る」という言葉を今さらながら噛みしめてます。
メインはエロといちゃいちゃだから、細部はどうでもいいじゃない、と思われるかもしれませんが、というか私がそう思ってますが(えっ)。
前にお友だちが、「時代物や海外物って、少しでもありえない描写が入ると完全に興ざめだよね」と言っていて、口では「あーわかるわかる」なんて勝手なこと言いながら、自分もやってんだろうな……とかなり耳が痛かったです。
いくらなんでもバレンタインにチョコ贈ったりはしませんが、それに近いレベルであとから読み返して「やっちまった!」と思うことはよくありますし。
知識云々ではなくて、姿勢の問題なんでしょうね。できるだけ元作品に近い世界を再現しようと思ったとき必要になる、最低限の礼儀なんだと思います。そういうのきっちり押さえてる人ってすごいなあ……って思う。
ホームズ書いてて悩むのは、
◎原作設定をどこまで入れていいか
◎二人の口調をどうするか
◎どうやってビクトリア朝を西海岸にするか
◎避けられないマンネリ化
あたりです。
あの映画は相当原作に忠実に作ってあると思うんだけど、そもそも原作自体が行き当たりばったりに書かれてて矛盾点も多いから、映画で採用したところと反対の部分はやっぱり使ったらまずいかなあとか思っちゃうし。
ホームズの口調も、会話では「僕」を使ってるけど一人称語りだと「私」のほうがしっくりくる気がする、ていうのは邦訳の影響だよねえ。アイアンマンの吹き替えが、「僕・俺・私」を巧く使い分けててぜんぜん不自然じゃなくて、統一する必要はないんだ!というのが目からウロコだったんですけど。自分でやるとかなり悩む。あと全体的な口調は、露口ホームズに引っぱられちゃうじゃないですか(笑)。強力な先行イメージがあるって難しい!
マンネリは仕方ないとして、映画と原作の親和性がいちばんの課題ですねえ。
なんてことをぐちゃぐちゃ考えながら書いてます。
最初に見た直後くらいに思いついたネタが未だに書き上がらないまま数本くすぶってたりして、更新終了までにはまだちょっとかかるようです。申しわけありませんが、もうしばらくおつき合いください。
ところでまだ感想出してないことに気づいた……いっそDVDまで待つか?(笑)