ガヴ→ゼッツ。(仮面ライダー感想)

特撮R24_ガヴ,R25ゼッツ

以下、ガヴ↑、ゼッツ↓です。いえ発音ではなく評価。
ご了承ください。


仮面ライダーガヴ。

すごくよかった。たぶんこの四半世紀の平成令和ライダーの中で最高傑作、半世紀の仮面ライダー史の集大成と言っていい。
キャラもキャストもテンポもストーリーも演出もアクションも玩具展開も文句のつけようがなかった。
あんなの毎年やられたら正直疲れてしまうと思うので、10年に一回くらいでいいです。戦隊におけるルパパトみたいな存在。
ライダー初心者にオススメを訊かれたら、今後は迷わず「ガヴ!」と答えます。
え、ガヴから入った? じゃあ逆になんでもいいよ有名俳優のデビュー作とかで……(投げやり)

個人的には、「悪い親・悪い家族」を描いたのがすごかったと思う。
なにがあってもどんな状況でも「結局家族が最高!ファミリーの絆!」ってなりがちだし、その結論に追いつめられる人も多いと思うから。
ストマック家って、つまりはリバイス五十嵐家のIFだと思ったんですよね。自己中心的な個々人・家族間で理不尽な序列がある・無自覚な差別や虐めがある・そのくせ家族という枠組み自体に拘るetc。
ショウマはストマック家の誰にも情を持たなくていいし、家族以外の人たちと自分自身の幸せを見つけていい。母を奪われた絆斗も、弟を奪われたラキアも。
家族がいない人・家族の中に居場所がない人にとっても、すごく優しくて希望のある話でした。

「香村純子が苦手なんだよね、悪役に愛がなくて」
っていう友人の意見がずっと理解できているようで腑に落ちていなかったんですが、今回やっと見えた気がする。
「悪役」じゃなくて「加害者」を描いてるんですよ、終始。
ルパパトでもハグプリでもゼンカイでも、主人公側のよきライバルやたまたま対立している存在ではなく「加害者」だから、情け容赦なく断罪される。贖罪の機会を与えられるとしても、更生の意思を何度も確認される。一度でも罪を犯した以上、仮面ライダーに倒される覚悟をしなければならない。
それが家族だろうが国家だろうが、感情論や多数決で「加害者」が野放しにされてはいけないという強いメッセージ性を感じました。
悪役にも悪役の事情があってね、実はかわいそうな過去があってね、悪ぶってるけどいい子でね、ホントは幸せに仲良く暮らせたはずなんだよ、っていう一切の擁護を許さない。
だから「特撮悪役好き」には評判が悪いのもなんかわかる。子供向け作品の「悪役」って愛嬌があるものだから。
その苛烈なメッセージから少しだけ「余地」を見いだしたのが劇場版の世界なんだと思うし、こっちの世界でストマック家が生き延びる選択肢はなかったのだろうなと。

この断罪主義がヒーローモノのスタンダードになってはいけない気持ちもありつつ、地味に支持はしていきたいです。


仮面ライダーゼッツ。

……まず大前提として、私は高橋悠也の脚本をおもしろいと思えないでいる側の人間です。
作風や思想が気に入らないレベルのアンチではなくて、単純に呼吸が合わないというか、ツボが完全に違うというか、会話も構成もぜんぜん上手に見えない。
でも一定層から支持されているということは、あの作風に需要はあるし技術もあるんでしょう。
というお断りをした上で。

どうしよう、8話現在ぜんっぜんおもしろくない……
リバイスよりは歩み寄ってるつもりだけど、リバイスの次くらいに不安……ギーツほどにビジュアル(ガワ・キャスト)の引力も強くない……

ガヴが初回だけで読切くらいの完成度を持ってきたのに対して、ゼッツは冒頭3話もかけてライダーも敵も戦う理屈もふわっとしてて何もわからない。オタクたちの考察合戦を見て「ああそういうこと?」って思う程度。
序盤から相当マジメに向き合わないと理解できないタイプの連ドラは苦手かも。掴みがほしい。

ゼッツのデザインは、20世紀平成Vシネライダー(ZOあたり)みたいな雰囲気で、これはこれでかっこいいと思う。
ただカプセムのドット絵だけがわかんない……デザイン的にアレだけ浮いてない?
いやオモチャの実寸サイズならかわいいのかもしれないけど、テレビ画面でアップになると逆になんだかわからなくて困惑する。

バクくんの伸びしろおっぱいとゼロのイケオジキャラは好きなので、泊くんとベルトさんくらいになってほしいなとは思っています。