赤金チッス

そういえば、世の中の王道は青赤/赤青だったんですよね?
来年の正月は銀英伝(赤)と戦国鍋(青)の舞台をはしごする人多そうだなーと。
ま、オイラもその一人だけどね!
今さらながら舞台タンブリング見たかった……と、そーまくんのブログを見ながら思いました。なんで行かなかったかって、テレビのほうちゃんと見てないから悪いかなっていうよくわかんない義理立てで。
歌って踊って跳ねるそーまくん、見たかったです。まあそのうちDVDとか出るじゃろ。
そんで私の赤金はほんっとにビジュアル萌えなんだなと再認識。ブログに上がってたとーりくんとそーまくんの2ショでテンション上がったもの。殿と源太っていう関係性は二の次な気がした(苦笑)。
ていう話のあとにくると説得力ないけど、ラブラブな赤金ちゅー更新しました。
ようやくキス祭りにふさわしいキラキラなボーイたちが登場したという感じです。ラブラブなのでとくに言うことはありません(笑)。
さて、問題はもう一組だよね……チッスとかしそうにないよね……
シンケン語りはそれこそ出してない感想がけっこうあるんですが、放映終了直後くらいにアルカリと萌え語りをしていたら主従萌えの話にスライドしてしまったときのログが非常に痛々しいので晒してみる。
この手の萌えを語り出すと、二人とも数時間は軽いからね。
ヒマな人だけ読んで笑うがいいさ!(何ギレ?)


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2010.2.21
萌えの踊り場。
えーと、ニッケルは主従萌えで、アルカリは副官萌えなのです。
これって似て非なるものだよね。
なにがちがうかっていうと。
「主従」っていうのは基本的には一対一の関係を想定しています。他にも「従」が何人かいる場合は、なんらかの理由でえこひいきしてることになります。
「副官」は「主」の下に何人かいる中で突出してる存在。えこひいきじゃなく、公にも通る理由があって「主」の隣にいるので、特別感がちがいます。
なんていうか、「主従」っていう力関係に依存した絆のステージがあって、その上に完全に対等な「相棒」っていうステージがあるとすると、そのあいだの踊り場的な場所に「副官」があるんだと思う。
ニッカリ的には、「副官」と「相棒」のあいだに「夫婦(伴侶?)」っていうさらに小さい踊り場があるんだけど、たぶん一般的な用法とはちがうと思うし(カップリングで言うところの「旦那と嫁」ではないです)、シンケンにはとくに当てはまらないので今回は無視。
で、主従戦隊シンケンジャーを「副官」と「主従」で語ってみた。
盛り上がりすぎてすっごい長いので、お時間のある方だけどうぞ。
あ、エロありきのカップリングっていうより、主従ならこういう関係が萌えるのよ!ていう話です。よそさまのラブラブなカップリングを否定する気はないです。そもそも別次元の話だと思ってください。もっと低いレベルの話っていうか……(笑)
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主従萌えを期待して見てたのに、主従萌えはさほどでもなかった。
結局ライバル萌えとかにいってしまった(笑)。
なんでだろうなーって放映中ずっと考えてたんですが、一年終わってみるとこれって「主従になるまでの物語」だったんだよね。そこに、「すでに完成された主従」を期待してしまったから、肩すかしだったのよね。まあこっち側の問題ですけども(笑)。
まず殿が「主」として力不足だったな、というのが全体の印象です。
いや、役目としては「殿」をしっかりこなしてるんだけど、その殿っぷりには大いに萌えたんだけど、気持ちが追いついていってなかった。「主」なのに「従」を拒む感じが、すごく歯がゆかったです。
某チーフ(笑)みたいに、「まとめて面倒見てやる!」っていうキャパが全く感じられなくて、しかもすっごく真面目で傷つきやすい子に見えて、家臣のだれかを「えこひいきする」なんてとてもできそうにない、潔癖な感じが私の妄想をいつも阻んでました(笑)。
だからこの一年間、殿から家臣のだれかにアプローチするってことはまずないだろうなと思ってたんですよね。逆はあるかもしれないけど、生半可な誘いはきっぱり断るだろうし。そんなところがとっても受けなんだけど、総受けにするにはなんだか痛々しくてかわいそうだった。なんとかして殿に攻めさせてあげたかった(笑)。
今思うと、その痛々しさは嘘をついてる罪悪感で、十臓の誘いに自分から乗っていったのは、自虐にしろ逃避にしろ「殿でない自分」を表出できるからだったんでしょうね。
そういえばゲスト外道に「嘘つき」って言われたこともあったっけ。……どれもこれも伏線というには遠すぎて拾いきれないよ!(笑)
殿の嘘を、本人を含めた全員が受け入れて、ようやく気持ちまで「殿」になれた。つまり殿が殿になるまでの一年間。スタートか折り返し地点だと思ってたところがゴールだった、みたいな感じです。
余談ですが、ラストの戦いで青と緑を盾にして突っ込んでいくのすっごい萌えた! だってヒーローってああいうことしないじゃない。あれは主従戦隊だからこそできたアクションじゃない。殿十八番の「庇う」アクションも好きだけど、あれはまさに殿が殿である瞬間っていう感じがしてちょっとしたエクスタシーでした!(ウザい)
最終決戦のあとなら、殿はだれをえこひいきしてもだれとくっついてもいいと思う。一年間断りつづけてきたとか心に秘めてきた想いを解放しちゃってもいいと思う。
で、じゃあだれとくっつくの?っていうのを以下にだらだらと。
ふり返ってみて、いちばん萌えたのはなんと茉子ちゃんだったのでした。
まず実力があるのは大前提で、一歩引いたところでだれよりも丈瑠をちゃんと見てて、だから丈瑠の強さも弱さも見抜いてて、自分の意見は言いながらも丈瑠の意志を尊重して動く。よくよく考えると最高の副官ポジションなんだよね。
でもやっぱピンクだからさ、どうせデレるんだろ?女見せちゃうんだろ?ってずっと思ってて、だから最初から全力でブーイングしてたよごめん。子ども好きでお嫁さん志望で世話焼きな美人とか、なんて壮大なミスリード!(ミスリードなの?)
タイムとボウケンのトラウマがあったから、もうピンクだけは論外!って決めつけてた。一年損した!(笑) 茉子ちゃんに恋人や婚約者がいればフラットな気持ちで見られたのになあ……(ムチャ言うな) 女の子同士でいちゃこらしてないできっちりレッドに近づきながら恋愛関係にならない、ってすごく難しいと思う。よくやった!
今思うと物置に二人きりの場面とかサイコーですよね。初期の、一人だけ丈瑠の表情を観察してるあたりなんか、たぶん今ならすごい萌えられる……(遅えよ)
最初からNo.2か3の実力があって、自分の覚悟で仕えてて、クールでかっこよくて、しかも料理が致命的とか思わぬ隙があるところもイイ。
シンケンメンバー内でどのカップリングがあなたの公式ですかと訊かれたら、ものすごいもじもじしながら「も…桃赤、です……」て言うと思う(笑)。
まあうちは801サイトなんでもちろん桃赤メインでやったりはしませんが、というか桃赤はくっつかないのがイイと思うので読んだり書いたりはしませんが、茉子ちゃんは今まででいちばん好きなピンクです。殿を任せられるのは茉子ちゃんしかおりませぬ。
いきなり結論出してしまいましたが(笑)、茉子ちゃんはハワイへ行ってしまったので、他のメンバーの可能性も考えてみます。
流ノ介はねー、正直いちばん低い(笑)。
今はそういうとこも含めて大好きなんだけど、見ず知らずの相手にいきなり忠誠を誓える時点で、主従萌え的には最初からアウトでした。ネタキャラ決定。
まあ蓋を開けてみれば意外にかっこよくて惚れなおしまくったんだけどもさ。でも次の回には「あーやっぱムリ」って思うんだよ(笑)。
全部終わってみると、流ノ介が悩んでたのは殿のことじゃなくて、自分と殿の関係、自分の立ち位置についてでしたね。行動と結果だけ見ると「従」としては正しいんだけども、気持ちに余裕がないから「副官」にはなれない。
「丈瑠に仕える」と「志葉家に仕える」が一致してたときはブレもなく有能だったけど、それが対立してしまったときが問題なんですよね。どっちにも行けず残ってしまったのが流ノ介の未熟さだと思います。「責任をとれ」なんて、副官は言っちゃいけない(笑)。
以上、アルカリが動かなかった理由。
単に「従」としてだけならよかったんですよ。殿が来ることを確信して待つとか、名前を呼ぶだけで通じる関係とかはすごくいいなあと思ってた。でも彼だけをえこひいきする理由が見つからなかったのですよね……だって一対一じゃなくて戦隊だもの。
以上、ニッケルの動かなかった理由。
流ノ介と殿の主従関係は、あの「責任とってもらう」からようやくはじまったと思います。
隠し事なし・建前なしで本音をぶつけ合っての今後、どうするか。実力的にはだれよりも殿の信頼を得ている、最も近いポジションにいるのだから、次は精神的に殿を支えられるようになれば、副官ポジションにいけるんじゃないか。
茉子ちゃんの度量には遠く及ばない流ノ介ですが、このままの路線でいっちゃったら30年後には丹波になってしまう気がするので、どっかで一皮剥けてほしいなと思います。
丹波もさ、先代の娘の薫姫に忠実すぎて殿に冷たく当たったわけで、「従」としてはまちがってないんだよね。
そういえば、朔太郎さんと流ノ介の関係は「副官」に近い萌えであった……!
でも流ノ介は「主」タイプじゃないから成立しにくいんだけどね。
ことはは元から「従」の一人だったから、流ノ介みたいなもどかしさはなかった。
主従戦隊でよかったと思うのは、基本的に「殿を護る」っていうスタンスだったこと。ただのカワイイ系イエローだったら頭のゆるいダメっ子ヒロインで終わったかもしれないけど、みんなといっしょに殿を護るっていう目的があったから、護られて甘やかされて……っていうキャラにはならないで済んだのよね。
個人的には「強くてかっこいいお兄さんとかわいくて天然な女の子」の組み合わせがどうも苦手科目なので、赤黄はちょっと「ごめんなさい!」っていう感じなんですが、執事の話はわりと好きです。殿は完全にことはを庇護対象として下に見てるのに、ことはは勝つための戦略を考えて殿を叩くまでするんだもんね。せっかくなんだからもっと殴る蹴るの暴行を加えてやってもよかったのに(笑)。
欲を言うなら、自分をお姉ちゃんの代理と思い込んでいた子なんだから、影武者の殿をいちばんわかってあげられるのはことはだったんじゃないかな、という点でしょうか。まあポジション的に仕方ないにしても、ことはが一発がつんとやってもよかった気はします。
「そんなん殿さまちゃうやろ!? 殿さまができひんならうちがドウコクと姫さま討ち取って志葉家乗っ取ったるわー!!」 ……がつん?
未熟は千明もなんだけど、弱い自分と強い丈瑠をしっかり認識してる。上下関係を実力で認識してるから、流ノ介やことはよりも自分自身の感覚で、丈瑠が主人であることを認めてるのです。
主従萌えの観点から言えば、流ノ介より断然千明を推しますよ。副官になれるってポテンシャルを秘めてるところからして素質がちがう。
緑赤的には、あの「よけるなよ!」が萌えた。死ぬほど萌えた(うるさい)。
一年も戦ってきたあの時点で、千明は生身のケンカでさえ殿に勝てないんだよ。一回じゃ殴れないほど実力がちがうんだよ。そんなに強いのに、勝手に殿を降りようとしてる丈瑠への憤りが「よけるなよ!」だったと思うのね。
あの演出はすごいなあ。茉子ちゃんやことはの平手打ちだったら殿はよけないだろうから、殴るほうの必死さはあそこまで伝わらない。
千明に関してはとくに言うこともないかな。こういうのは、あと10年もしたら自動的に腹心の部下になってるのですよ(笑)。千明は茉子ちゃんと競合せず、丈瑠の隣にすっと入りそうな気がする。丈瑠が一年かけて「主」になったとすると、千明は一年かけて真の「従」になったんだなあと思います。
まあビジュアル的にかわいすぎるから、うちであつかうカップリングじゃないなってことでスルーしましたけど。殿受けとか千明受けとかじゃなく赤緑リバはありだと思う。
あと爺ね。あの人はダメだった。完璧すぎた(笑)。
爺が副官の要素を最初から全部持ってるせいで、大人になってから初対面の侍たちとは、常に差がありすぎでした。オイシイとこは全部爺が持ってっちゃった。
それのなにが悪いの、って話ですが、やっぱり年齢差のせいで、丈瑠が親離れできてないように見えちゃうんだよ(笑)。殿がしっかりした大人ならよかったんだけど、実際強がってる男の子だったし。爺がいたから、殿がいつまでたってもみんなと距離を保ちつづけていられた=踏み込んでいけなかった気もする。
それに役者さんの威厳がありすぎて(笑)、爺のほうが優位に見えるから、家来っていうよりは保護者なんですよ。力関係が主従になってないんですよ。爺だけが完璧な副官でもダメなの、丈瑠が主人として完璧じゃないと。
そのへんを同じ目線にするためにも、あのポジションはやっぱり侍たちの中に持ってきてほしかったなあというのが正直なところです。えこひいきも不自然じゃないし、殿と他の侍たちとの橋にもなれる。副官萌えもフォローできる!(笑) 源ちゃんが近かったんだけどね。源ちゃんは幼なじみだからね。
源ちゃんは、殿に対しても姫に対しても「俺が護ってやる、家来になってやる!」って常に上から目線なので(笑)、ここでは割愛。どちらかといえば「副官」通りこして「相棒」にいっちゃってる気がする。
萌えは萌えだけど別ステージなのです。
……とだらだら「主従萌えにいけなかった理由」を語ってみましたが、長すぎて「めんどくせえ!」で終わるな、と思いました。
つーか、殿と家来たち、っていう構図がいちばん好きなので、一年間見たけどだれか一人には決められないよね!ていうことなんです要するに。4人のうちだれを殿の横に持ってきても、「えこひいき」の理由づけができないんです。
つーか最大の敗因は茉子ちゃんが女だったことだよね……
一年間言いつづけてきた「流ノ介と茉子ちゃんって服の色、逆じゃね?」っていう印象が、こういうことだとは最後まで気づきませんでした。
まだまだ詰めが甘いです。子供番組と侮らず、今後も萌えをいただきたいと思います。

特撮

Posted by nickel