あやし現代版。
なんであの番組は幕末の江戸が舞台なんだろう。
時代劇の必然性をあんまり感じない。べつに現代の東京でいいじゃん。
とは、かなり初期から身内で言われていたことであります。
ほら、警視総監とかを父に持つ若きエリートの小笠原警部補が、なんでか妖夷退治の極秘捜査課に送られちゃってさ。
歌舞伎町の女王にして前島聖天の神主・江戸元(チャイナドレス)が、北海道出身のボディガード・アビ(黒スーツ)を従えてさ。
奇士の力を持つホームレス・竜導を仲間にして、東京を妖夷から守るんだよ。竜導父はお偉い大学教授とかでさ。あら、住所的にもぴったり(笑)。
宰蔵は家出中の女子中学生。一人称はボク(うわあ)のツンデレ娘(うわあ)。お父さんは若い男と心中(うわあ)。もちろん巫女(うわあ)。普段はセーラー服でも学ランでも萌えるほうで(うわあ)。歩く萌え記号だな。
アトルはフィリピンパブあたりで働いてる女の娘とかそういう感じ。学校行かずに夜の街で生きています。
雲七は……そうだ、バイクにでも取り憑いてしまえ。鉄馬ってことで。ハーレーとか。カブとか(ものすごいちがいですよ)。ユキは原付免許しか持ってないっぽいよね。
話の流れも自然でわかりやすいし、感覚的に違和感なく感情移入しやすいし、こっちのほうがぜんぜんいいじゃない。現代物でなんの問題があるの?
と話が盛り上がってきたところで、我々は「あやかしあやし」が時代劇でなくてはならない重要な要素に気づいてしまうのです。
そう、現代には着流しがない……
39歳のおっさんが内股やらTバック下着やらを街中で不自然でなく見せることは、いかなるアクション・ファッションをもってしても不可能……
ふんチラは時代劇のみの特権……!!
ユキが主人公であるかぎり、この話はどこまでいっても時代劇でなくてはならないのだなあと思いました。
アビの巨乳については、現代物のほうがいいかもね。
でも自宅マンションに中年ホームレスを引っぱり込むエリート警官とかありえないくらいツボなんですけど……!!(笑) そんで、すでに住んでいる家出少女と大モメしてほしい。
いっそみんな小笠原さんちの下宿人だったらいいんじゃないかな!(それって……)
もうこうなったら、4月からは「第二部・東京編」を!(だからそれって……)
御伽草子は、あんなぶっ飛んだ話だったのに完成度高かったよね。さすがIG。