レジェンドライダーまとめて感想。

過去ライダー振り返りに徹底してるのはもう勘弁してください。
友人に「最近ジオウよくわかんなくて」と言われましたが、もはやジオウの解釈さえ脇に置いています。
なので未来ライダーとかタイムジャッカーとかスルーしています。ふまじめな視聴者ですみません。若い子たちはみんな応援しています。ウォズ好き。スウォルツさんは若くないから応援しなくていいよねえ?(兼崎好き)

ちょっとだけソウゴくんの話をすると、追試に落ちて留年→普通の高校生を続けるという流れだと思っていたらきちんと卒業してしまって、めでたくニートになってしまった……身分があるぶん高校四年生のほうが世間体もいいんじゃないかと考えてしまった愚民をお許しください。
あと個人的に、魔王と誕生日近かったんでウォズさんについでに祝ってもらおうと思っていたのに、月越して5月に「祝え!誕生日!」だったのであんまり祝われてる感じしなくて残念でした。

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ブレイド。
当時、キャストとそんなに変わらないくせに初回で「若い男の子の顔の区別がつかなくなった、私も歳か……」と思わされたことを今でも覚えています。だれが見ても区別つかなかったよと後年聞いて救われました。あ、睦月の顔はわかるよ。
そして伝説のオンドゥル語、後追い組が「邦画で初めて字幕機能使った」と言っていて、リアタイより後追いのほうが得することもあるんだなと初めて思いました。あ、睦月のセリフはわかるよ。
一番大きいのは、ブレイドを映画込みで完走した後、完全に「よし平成ライダー終わった」と思い込み、翌年の響鬼を最初数話スルーしていたことです。あとから友人の録画で補完しましたが、あのブランクは痛かったな。

と、あまり好印象がないような思い出を列挙しましたが、アンデッドの造形がめちゃくちゃかっこよくて、途中から話もちゃんとおもしろくなってきて、あとゲストキャラクターは俳優も老若男女ステキな方々ばかりだったので、映画含めわりとちゃんと見てました。桐生さん推しでした。というかだいたい推しは全部ギャレンに持ってかれて悔しい思いをしました。睦月なら許すのに。
虎太郎と栞ちゃんも好きだったよ。あと謝らない烏丸所長。

そんなブレイドから、剣崎と始さん、天音ちゃんが登場。
天音ちゃんはフォーゼでも見てたからそこまでの衝撃はなかったけど、でも小学生当時の写真と見比べると改めて時の流れを感じますね。アナザーにオリジナルキャストを持ってきたのがおもしろかった。
そして、満を持して登場の剣崎と始……
芝居力変わってねえのかよ!!
えっと、噂によるとどうやらファンサービス的にわざと当時っぽくやってたらしいんですが、そんな気遣いいらない。ずーっとお互いが会わないように、世界のためにボロボロになっても放浪しつづけて、やっとの再会なんですよ。年月を重ねたぶん大人になってるとこなんじゃないのそこは!?
もうさ……そういうとこなんだよブレイド……っ!

と、いろいろ言いたいことはあるんですが、ストーリー的にはものすごいよかった。そんなとこまでオリジナルと同じ。
二人が戦って決着をつけたら世界は滅んでしまうから、どんなに想い合っても永遠に結ばれることはないっていう本編の切ないラストを、ジオウがジョーカーの力を奪うことで始を人間に戻す=二人が共に生きる未来を作り出すっていうのが、なにこれエモいってこういうこと?って感じで。はああ、ホントありがとう。べつに剣始でもなんでもないけど、切ない物語に最高のハッピーエンドをありがとう。
最後の最後まで、話だけ見れば本当によくできた仮面ライダーでした。

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アギト。
同人的に大人気だったクウガの翌年だったのもあって、「クウガと比べてつまらない」と言われながらも、特撮同人がクウガ単発で終わらない下地を作った年でもあったと思うのです。当時、主人公の翔一くんを含まないカップリングが最大手だったことを覚えています。私は……なんだったんだろうな。真島くんが好きだったんだよね。真魚ちゃんと真島くんがダブル美少女(?)で、ごっつい木野さんの横にいるのがなんかワクワクした(笑)。
あと神木隆之介は、たぶん私はアギトで初めましてだと思う。
後年、今年の仮面ライダーはフリーターだの引きこもりだの、斬新さを押されますけど、専業主夫ってのもなかなか新しかったと思います。全体的に不思議な家族構成だったよねー。

翔一くんがラストで開いたレストランは、今も繁盛しているようです。アギオメガ……
まず真魚ちゃんの登場ですね。
電王でも出てはいたんだけど、奇抜なファッションにセクシー売りだったので、あの女子高生がこんな落ちついた大人になったんだなあと初めて実感しました。
翔一くんはフランスで料理修業とのことですが、レストランアギトは誰の料理を出してるんだろう……いや18年もやってるんだから、オーナー不在でもやってけるくらいちゃんとした従業員がいるんだろうね、そうだよねきっと。
そしてオムロン。彼があのポジションということは、氷川も小沢さんも今は警視クラスなのかもしれない。やだ強い。むしろオムロンが現場の指揮を執ってることに時代の流れを感じますわ。
翔一くんはさすがの翔一くん。彼も顔あんまり変わらないよね。のほほんとした性格のせいか、記憶喪失でもわりと楽しくやってたイメージがあるんですが、ツクヨミと繋げるのかーって思いました。アギトの物語はきちんと完結してるから「やり残したこと」がなくて、だから純粋にツクヨミへの助言っていう流れになったんだと思う。

どうでもいいけど、アギトのガワがかっこよくて好きなんですよー。神モチーフだけあってなんか神々しい。龍騎以降はちょっとデザイン的な迷走が続いたから、クウガを受け継いだシンプルな神々しさが光ります。今回もアクションめちゃくちゃかっこよくて惚れ直すー。ていうかみんなアギト好きだよね!?っていう制作側の強い意志を感じる、オリジナルアギトのアクションシーンの長さでしたわ。

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響鬼。
先日は、いきなり回顧モードに突っ込んでTLでも騒ぎ立ててしまい、大変失礼いたしました。響鬼・ディケイドに関しては理性が飛ぶようです。「好き」以上の愛憎こじらせてるとダメですね……
見返していたら、中学生役で土屋シオンが出ていて「!」となりました。それいったら、当時の助監督なんて軒並み今の主戦力ですけどね。

レジェンドは京介とトドロキ、なんだけどそれ以前に。
変身解除しても全裸にならない……!
もうさ、がばっと足広げて変身解除した瞬間、「うわわダメダメ、カメラ寄って寄って!」ってすごく焦ったものね。猛士の技術が上がったんだろうか。いや、でも鬼の体って生身の皮膚だから……とつい考え込んでしまいますが。
ウォズがフンドシを洗わされていて、あのシチュエーションだと120%トドロキの着替えなので、えっ鬼って常時フンドシ装備だったの!?しかも赤まであるの!?どういう使い分け!?じゃあ鬼の装備持ってる京介も実は!?14年目の真実!?と無意味に鬼たちの股間や尻を見つめてしまう事態に陥ったわけですが。
当時、白倉Pが「OP曲の『輝』を『褌』と誤解していて、鬼も全員フンドシだし、クウガのグロンギもフンドシだったし、髙寺Pは本当にフンドシが好きなんだなと思っていた」と和み(?)エピソードを披露したことを唐突に思い出し、14年越しで伏線回収した気分になりました。響鬼=フンドシのイメージに固執していたのは白倉Pだったんだよ!

京介は、後半から「前半の響鬼を壊すために」投入されたキャラなので、その彼がレジェンド枠で登場することに抵抗がないこともないのですが。
その京介で「鬼祓い」の話をする。前半の和やかな鬼の関係と、後半の鬼同士の対立という両方の要素を拾って、ちゃんと師弟愛の話に繋げていったのはある種の解決策だとも思います。
弟子としても師匠としても救われた京介に、ウォッチで響鬼の力が与えられたのも印象的。
鬼はベルトとかのアイテムでなるものじゃないから、心身を鍛えてなるものだから、「響鬼の力」を奪うことはできないんだけど、「響鬼ではない京介」を一時的に響鬼にすることはできる、という登場のさせ方はうまいですね。

ヒビキさんはもう引退してるのかもしれない、まだ次の響鬼はいないのかもしれない。でも猛士は今もあって、全国で鬼たちがシフト制で戦ってるんだというのが、トドロキの登場でちゃんとフォローされていたと思います。
トドロキは、ヘンな髪型になってたけど(笑)、今までずっと一人で戦ってきてあの貫禄なんだなと。今は大ベテランでもしかしたら最年長かもしれない。ザンキさんザンキさん言ってた新人じゃないんですよもう。ジオウの「ちゃんと歳をとった仮面ライダーが出てくる」っていう設定はホントにすばらしいです。四十路のトドロキに今「うえええ」とか言われても困るし(笑)。

トドロキの「日菜佳さんに……」は、夭逝した神戸みゆきさんへの、関わった人全員からのメッセージですね。
もしかしたらこのセリフのために、イブキではなくトドロキが登場したのかもしれない、とも思いました。

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キバ。
爆発的な人気を誇った電王の翌年ということで、モチーフのわりに少し地味な印象もあるのですが、ちゃんとかっこよくておもしろかったので私の周りでは人気がありました。井上敏樹だけどハッピーエンド!みたいなことも言われてたような気がする。
個人的に強烈な印象が残ってるのは、神父姿のみつぅですかね。アレはなんかこう、すごかった(語彙)。あとキングの新納さん。あれから舞台やドラマで見かけるようになったけど、最初の印象はキングなんだよな。
当時はさすがに終始半笑いだった80年代ファッション、今なら「カワイイ!」「イケてる!」ってなるんでしょうね。今の女子大生が見たら、過去パート(1986年)より現代パート(2008年)のほうが古くさく見えるのかな。

そんなわけで時を経て甦ったファンガイア……っていうか井上敏樹……
きっつい香水みたいな! むせかえるような井上敏樹!!
渡も音也も来なかったけど、たぶん今回のレジェンドは敏樹なのでしょう。だって新しい監督が撮ってるのに(キバへのリスペクト演出はあるにしても)ここまで敏樹なんだもの。公式サイトの白倉Pのテンションも爆上がりです。楽しそうで何より。
賛否両論ありすぎる御大ですが、20世紀に私を特撮同人へ引きずり込んだのは井上敏樹(と荒川稔久)なので、もう好きとか嫌いとかじゃない、素地なんですよね。カウンター的なスタンスだとしても、まず敏樹ありきなんです。認めざるをえない。そこは受け入れて令和へ行くしかない。
いちおうレジェンド枠は次狼ですかね。次狼はザンキさんではなく単なるおもしろおじさんなので平常心で見ていられるのですが、あんな感じでウォッチ渡すんだったら名護さんや太牙でもよかったんじゃない?とは思いました。
ウォズさんが地味に「お逝きなさい!」って言ってて、あれライダーリスペクトじゃなく釈由美子リスペクトになってる……

ラストは、当時十代であの役に奮闘していた彼女のことを思い出してじんわりしました。
まあ、そんな感傷をへし折りに来る「マンホールの蓋」という初めて見る鈍器でしたけれども……たしかに、秒単位でネタ消費されるSNS時代にも永く耐えうるインパクトだわ……

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で、次はカブトですか。一気にきますね。
佐藤くんや徳山さんはわりと見かけてたから全然久しぶりな感じしないんだけど、影山……(ごくり)

特撮R18_ジオウ

Posted by nickel