波多野宮という組み合わせ。

実はまだ「らんまん」の話もここでしてないのにね……
あとで出すけどまずカプ語りからさせてくれ。

万太郎と竹雄……万太郎と倉木さん……万太郎と田邊教授……万太郎と祐一郎くん……などと主人公無双にうっとりしておりましたら、脇腹を刺されましたよ波多野宮に。
どういうことなんだ。

いつもなら感想でも書いておしまいにするところで、実際そうすればよかったんだけど。
本当にタイミング悪く、ピクブラがダウンしてたんですよね……あとTwitterもXになって人々があちこちへ分散していく真っ最中で、なんにも足がかりがなかった。TLの数人の同志以外には。
それは……自分で書いちゃうじゃん。
フォロワが書いてくれたらウザ絡みするじゃん(?)
読みたいタイミングでピクブラに数件あったら満足して成仏したかもしれないのに、ピクブラのサーバと評判が落ちていたばっかりにこんな引きずることに……

私の観測範囲内では、全員が「ピクブラが生きてたら五千件あった」「五万件はあった」「五億件」と呻いていたので、みんなそういう気持ちで集まってきたんだと思っています。
ピクブラさえ生きていれば、ここまで飢餓感を持つことはなかった。

あと、波多野宮って名前がつけられたのがよくなかったかもしれない(責任転嫁)。
はたの&のみやで……なるほど、いいコンビ名だな!って思ってしまったもの。劇中に出てないのに。一人が数回言ってただけなのに。
一時のテンションやネタツイをあんまり擦るのよくないとは思うんだが、定着してしまったのでね。もう本人から離れたところで使われちゃっているのでね。
よそでは言わないようにするから勘弁してください。

これ仲間内で何度でも話題にしちゃうんだけど、結成のシーン「プロポーズみたいじゃない?」って、仲間内(神浜滉瑞)で盛り上がった勢いで結婚報告ネタになったのかなって。ライブドアニュースかなんかにまでなって初めて大変だ~って思ったかもしれないし、マネとかPとかにちょっとなんか言われたかもしれない。以後このへんには触れないでいこう、みたいな賢さを感じました。
一方がSNS捌き上手くて、もう片方がそもそもSNSやってないというのはありがたいですな。


というわけで、なぜか本が出ます。
サイバー攻撃のせいで未知ジャンルの同人誌出すなんて、だいぶ桶屋展開じゃない??
web掲載の再録だけど……

時代考証とかすっ飛ばしてますが、まあ最低限の配慮というか、言い訳など。

野宮さんが波多野を蕎麦屋へ誘うシーンを書いたんだけど。
この頃はおそらくまだ蕎麦屋ってマクドナルドくらいの感覚だったと思うので、本郷三丁目にマックあったな……その隣に神社もあった気がするな……っていうぼんやりした記憶を適用しています。マックはなくなったんだっけ。神社はマックの向こうだったかもしれない。
牛鍋屋みたいに店をかまえてるとこは宴会用で、二人なら近場の屋台で飲んでそうな感じがある。波多野も、万太郎とのつき合いで慣れてるだろうし。植物学教室も先輩たちはちょっとバンカラっぽいしね。
後半では、寿恵子のお店と同じ茶屋に行きました。波多野が教授になるからです。いい身なりだと、それなりの店じゃないと治安の問題で危ないんじゃないかなと思う。

ちなみに綾竹の店、根津なら東大からは近いんですよね。
逆に、東京農科大学の波多野教授が通うのはかなり「わざわざ」感があります。職場から遠い大衆食堂にわざわざ昼食のために行く、というのが、波多野の執着を表現しているわけです。

あと煙草。
明治で誰も吸ってないってこと、あるわけないんですけどね! 朝ドラというか地上波の消臭力!!(禁煙自体は歓迎です)
でもさすがに植物学教室で吸うのはアレだったので、わざわざ旅館まで行ってもらって。紙巻じゃなくて煙管を吸わせました。それなら江戸時代の名残ということで許してもらえるじゃろ。
お酒と同じで「未成年」という概念があんまりなかった時代は、多少の好き嫌いはあっても普通に大人のたしなみだったはず。あたりまえにあって、あたりまえに喫するものだったはずなんですよ。
つい30年くらい前まで、職場も屋外も至るところに喫煙者がいたはずなのに、もう全く当時の感覚を覚えてないんですよね。消臭力怖い。

正しい時代考証と現代コンプラは、往々にして真っ向から対立するので……ジレンマなんですが、時代物では喫煙飲酒博打くらい許してもらえないかな。
お座敷の軍人さんたち、なにわバードマンの飲み会くらいおとなしくて心配になったし。倉木さんとか十徳長屋の男性陣がずっと歯ブラシくわえてんのもかわいそうだったよ。

男同士の……に関しては、もう目をつぶりましたね。ギュッと。
基本的には、武士階級にあったならカルチャーとしての「男色」は通過儀礼的なものだったと認識してる。これも好き嫌いにかかわらず、権力構造として。だから野宮さんは藩校でギリギリ経験があるんじゃないかなと勝手に思ってて。なんか苦手だったよねアレ~くらいの感じで。
波多野の時代は小学校だから、実体験としてはなさそう。でもまあ旧制中学とか通ってきてたら普通にあるのかな。波多野は階層社会に組み込まれてる側だから、回避はできないと思うし。なんか嫌だったなアレ~くらいの。
私のイメージ的にはどっちも嫌がってる笑
植物学教室は近代化=西洋化の先鋒に立っているので、「武士であることを進んで捨てた」側だと思う。てことは、西洋的価値観に照らすと、男色は古き悪しき慣習まちがいなしなんだよね……田邊教授なんか、野蛮だ!って嫌悪してそう。自分の学生や部下がやってたら厳しく糾弾しそう。
……までは考えて、でもまあBLなので……と全てを川に流しました。
なんか「初めて」を書くのが苦手っていうか面倒で、どっかで先に経験してきてたら楽だよなっていう完全な自己都合です。波多野よりも情緒に欠けている。
そもそも当時の規範で考えたら、年長者の野宮さんが攻めになることを両者が疑わないだろうから、そのへんがスタートとして難しいよね。
今回はR18描写は避けて、ふわっと関係があるというだけにとどめました。ので、前後左右は特定していません。なんとなく、若い波多野のほうが先にアクションを起こすっていうくらい。
あ、万太郎は旧家の育ちなので、万竹は存在します笑

まあ二次創作なので、おてやわらかに……

ついでにお知らせしておくと、田邊教授のSSと、ゆるイラストは入りません。波多野宮本なので。