眼魂。
まちがっているとわかっていても最初の認識をずっと引きずってしまうことってありますよね。
ということで、この一年間「眼魂」という文字列がルビなしに出てくると
めんたま(眼ん魂)
と読みつづけていたことを告白してから、最終回後の感想いきます。
どうしてもアイコンとは読めなかったんだ……
お気に入りキャラはアリアさまです。ずっと「お姉ちゃんかわいい」「ほっぺぷにぷにしたい」って言いながら見てた。跪くとポンチョのせいでシルエットが丸くなっちゃってすごくかわいい。持ち帰りたい。
あとマコト兄ちゃんがすっごい好みのビジュアルだったので、ちょっとアランさまとのナニを書きかけたりしてたけどメンタルが小学生なんじゃないかという危惧によってトッキュウ的に挫折しました。御成×ヒゲも探しにいく余裕がなくて残念です。アルゴス×大悟もいいよね。
もしかしたらフルボッコを期待される方もおられるかもしれませんが……
展開がアレになってきた夏のあたりはわたくしも(一次創作の原稿で)かなり追い詰められておりまして、辻褄とか設定の破綻とかいう単語に大してノイローゼ気味になっておりまして、もうなんかやめてあげて!と逆に庇いたくなってしまうので、後半はだいぶ薄目で見ておりました。文句言ったら全部その瞬間の自分に跳ね返ってくる気がして……
偉人とか死人とか目玉とか死後の世界とか要素が多すぎて時間がなさすぎてまとまらなかったんだよ察してあげて!(ノイローゼ)
いちばん厄介な縛りだなあと思ったのは、おそらく子供番組的な配慮によって「殺す」という単語を封じてしまったという点でした。たぶんそのせいで、「死んでいる状態」と「向こう側の世界」が曖昧になってしまったんじゃないかなあと。
ずっと「倒す」って言ってたんだけど、「倒された」に対してそこから「生き返る」というのは理屈が合わないんですよね。これはもう誰のせいでもなく、しいて言うなら主人公が幽霊というゴーストの基本設定そのものがアウトだったとするしかない……
でも「欲望」という言葉をごまかさずに描き切ったオーズや、「人間の犯罪」をきちんと描いたドライブがあるから、全く不可能ではなかったとは思うんだけど……いやいや、あっちはプロだからね。一年間あらゆるムチャぶりにお応えして最後に伏線まで回収して風呂敷たたむプロだからね。だれでもできるもんじゃないんだよ。もう大人なんだからそのへん汲んであげよう!?(ノイローゼ)
映画も合わせて最後まで観たあとだから言えることなのですが。
死に切り込めないのなら、生への賛歌を徹底的に描けばよかったのではと思います。
タケルくんの生き返る理由を、最初から「みんなといっしょにごはんが食べたい」に集約すればよかったんだよね。なんかヒーローっぽく人々を守りたいとか父さんの遺志を継ぐとか回り道しちゃったから影が薄くなっちゃったんだよね。
ごはん食べたい、ぐっすり寝たい、生を謳歌したい、でもできないから生き返りたいって動機でよかったんだよ。その執着があれば、消える消える詐欺も「また復活できてよかった」じゃなくて「今回も生き返れなかった」ってドラマになったはずなんだよ。
そういう生死の差を知るのが実質アランとジャベルっていうのがもったいなかった。アラン・カノン・キュビのお絵かき=現世賛美もちょっと中途半端でもっとやれた感。
タケルくんの「ごはん食べたい」に関してはもう映画の話を詰めてるときに降ってきたとしか思えない(笑)。でもたぶん制作サイドもそのミスをわかってはいたと思います。とりあえず映画から強引な乗り入れ軌道修正で最終回だけでも大団円っぽく持っていけたからもういいじゃないですか!(ノイローゼ)
でも今回は主要キャラにイラつくことはほとんどなかったのでそこは評価したい(笑)。
レギュラー陣がみんな好感度高かったってことですね。御成もあかりちゃんも、シブヤ&ナリタも、カノンちゃんもキュビちゃんも、最終的にはジャベルも。変身しない人たちにちゃんと役割があって、それでしっかりと一体感があった。カノンちゃんなんかフェードアウトしてもおかしくなかったのに、ちゃんとチームに入ってたもんね。
ウィザードのときは最後まで全員騒いでるだけの役立たずで、ドライブは年齢もあったのか個々のキャラが立ちすぎてチーム感出るのにかなり時間かかった印象で、最近うまいなって思ったのはフォーゼの部活なんだけど、ああいう同年代のチームワークがこっちにも伝わってきてにこにこしながら見られました。
だから多少「??」ってなることがあっても、若い子たちがわいわいしてるとまあいっかって気分になれた、というのもある。あちこちブレブレでも、このチームだけは崩さないぞって決めてたのかもしれませんね。
あかりちゃんがタケルにとってしっかり特別な存在なのに、恋愛ゴールにならなかったのはホントに好感度高い。メインの4人が幼馴染っていう設定が、家族っぽくても許される感じで上手かった。カノンちゃんも仲間になることでアランさまとくっつくのは回避したしね。
仙人は……よくわからないのでスルーしてもいいですか。
ユルセンは仙人と若者チームをつなぐには妥当だったのかも。「こいつばあちゃんの匂いすんぞ」がツボにハマってしばらく真似してました(笑)。要所要所でムダにおもしろいこと言うよね。
タケルくんが高校生に戻って、小学校も卒業してなさそうなマコト&カノンはどうするのかなって思ったらアランと向こうに戻るんですね、なるほど。いちばん現実的な選択肢のような気がする。
アランのたこ焼き器はばあちゃんの孫にもらったのかな。餞別にって。あの孫娘は別メディアで出てきたようですね。テレビだけ見てるといきなりだなって思ったんだけど。
ジャベルはしっかり御成のとこに収まってめでたしですね。これからシブヤナリタと逆川の字みたいになって寝泊まりするんでしょ? 美青年たちにヒゲが囲まれるっていうステキな絵面が常時拝めるんでしょ? わあ、仙人うらやましい。
マコト兄ちゃんはよかった。あのぐだぐだした中で影との戦いは王道ヒーロー的なかっこよさで、どんどん同化していく流れからの最後までドキドキしながら楽しめました。悪い顔よかった。芝居の進化もすばらしくて、彼自身もためらいなく突っ込んでいくタイプなんだろうな、今後が楽しみだな、と思ってます。他のメンバーも楽しみだけどね!
まあどうしても一言あるとすればビジュアルかな……
個人的な好みで申し訳ないんだけど、眼球モチーフが苦手だったので……私がお母さんだったらアレ子供に買いたくないです。家の中に目玉が転がってるのイヤだ。
あとあのがっかりグンゼ……そこはせめて裸じゃないの。と思ってたらアデルが一瞬全裸になったけど、あの直後お姉ちゃんに怒られて服着たんでしょうね。あの一家はお母さんが「おなか冷やすから肌着は絶対に着ること」って徹底してたんでしょうね。えっとなんの話だっけ。
最近のライダーって「一年間見てれば慣れるよ」っていう経験則が通じないので戸惑ってます。結局変身後が裸パーカーにしか見えなくて、いや萌えなのかもしれないけどかっこよさとは関係ないし……イグアナもごめんわからなかった。タケルくんの偉人たちについては、武蔵の「ちょっ……頭! 死因それ!!」でツッコミ尽くしたので、もうなにが出てきても半笑いで流すことができました。おつかれセキトモ。
今回かっこいいって思ったのは、映画のエクストリーマーくらいだったよ。あとちょっとゴテゴテしてるけどデーブ……じゃなくディープスペクター。
もう仮面ライダーにかっこよさとか求めちゃいけない時代なんだろうか。そこがいちばん世知辛いなあ……
余談ですが映画の深海父がとてもよかったです。家族3人とも顔似てるし。
あの年代の人が心からうれしそうに変身するの楽しい。天空寺父といっしょにテレビでも活躍してほしかったわー。ていうか息子と同じフレームに入ってるビジュアルがもうごちそうさまでした。でもあのおっさん、家族捨てて何年も若い男と同棲してたし、破局後は知的なイギリス人に乗り換えて、なんかもうやりたい放題かよありがとう。
あと映画の武蔵と卑弥呼がたいへんよろしかったです。武蔵はテレビにも出たよね。もう最初からセキトモじゃなくてカラハシでよかったんじゃないの? いやおじさんああ見えて忙しいの知ってるけどさあ。呼べば来るんだから、なんならアパレルの打ち合わせでTOEIうろついてるだろうから、もっと準レギュラーくらいで出てもいいのよ?
総括すると、微妙な部分もあったけど全体的には好印象なのでOK!終わりよければすべてよし!でした。なんか真剣味に欠ける視聴者ですみません。前のめりにはいけませんでした。
次のライダーはまだ見てません……映画の初見以来、つっこみたいことしかないんですが、ひとまず全部飲み込んで挑みたいと思います。がんばれ私。
とりあえず青空レストラン見て宮川大輔をかっこいいと思い込むところから始めよう。