花咲ける舞台。

ホントに花咲いてた……!
(劇場が生け花の会館の中にあった)
見てまいりました。
なんというか、今流行りのマンガ原作イケメン揃えミュージカルというのはこのようなものなのかな、と漠然と理解したような気になりました。風魔はほら、歌とアクションのレビューだったからさ。
要するに大衆演劇文化なんだな、というのが自分の中での落としどころです。見てるこっちの感覚がほとんど同じだった。役者の売り方とかも似てる。
どうせだから健康ランドとかでやればいいのにね。すっぴんでタオル引っかけてビール飲みながらお美しい役者さんたちを眺めるの、いいと思うんだけど(笑)。
なんだかんだで立人役の子に惚れて帰ってきましたが、この子もテニミュなんですね。未だにテニミュはいっこも見たことないけど、この跡部なら跡部コールしちゃってもいい。
あとプロフィールのとこに「伊達政宗」って書いてありました。あ、舞台BASARAの。英語の発音がよすぎて筆頭ファンからブーイングだったという噂の。この筆頭ならレッツパーリィしちゃってもいい。
ところでこれ、続き物だったようです。
2月に続編と称してまた公演があるらしい。
もちろん行くよ、おもしろかったもん!
もう公演も終了したので、がんがんネタバレ感想いきます。ムダに長いよ!(笑)


<あらすじ>
「ゲームをしないか花鹿、お前の夫となる男を捜すゲームを・・・」
世界的大企業バーンズワース財閥の会長ハリーは、一人娘の花鹿にもちかけた。
カリブの孤島で育った花鹿は、まるで運命かのように魅力的な男性たちと出会い、惹かれあう。
しかし花鹿の背負う運命は、彼女をある一国の存亡に関わる争いに巻き込んでいくのだった。
複雑に絡み合う人間模様、そして明かされていく「夫捜し」の真の目的とは?

(公式サイトより)
<流れ>
とりあえず全出演者のダンスで始まり。
前半がユージィン編で、ユージィンが絶望から救われ花鹿のムスターファになるところまで。立人がひそかに花鹿への思いを歌い上げたりしつつ。
幕間に15分ほど休憩。
後半がルマティ編。イップユンと出会ったりしながら、暗殺されかけたルマティが運命を受け入れられず苦悩する……というところで、To Be Continued。
で、プレゼント抽選などやったあとに、カーテンコールショーと題してメインキャストの歌とダンスで締め。
<物販>
パンフレットはフルカラーで写真メイン。表紙はマット加工だぜ!(だから?)
生写真4枚セットがメインキャスト10名それぞれあって、役に入ったのとオフショット2枚ずつ。他に写真くじなんてのもありました。10人×10枚で100枚のうちどれかが当たるという……5人以上ファンじゃなきゃやってられないだろ。
あとカーテンコールショーのときに撒き散らす「花びらセット」、上記写真を使った缶バッジなどがありました。
なかなか麗しい感じにできあがってましたが、連れの中に写真修正のプロがいまして「肌修正に愛がない」とぼやいていました。最終的には技術じゃなくて被写体への愛らしいです。奥が深い。
まあ、とりあえずチームタカヤマとしては……(いつできたそれ)
たかやまさんが踊った! 歌った!!
というところに尽きるのではないでしょうか(クララが立った勢いで)。
ていうかね、私たちならずともタカヤマファンなら、それなりに出番あったらいいよね~レベルの脇役認識で見に行ったと思うんですよ。
まさかメイン10人の中にカウントされてるとは思わないじゃん? パンフでも1ページ取ってたし、生写真&缶バッジやポスターにも使われてたし、予想以上のあつかいでした。
で、メインあつかいってのはどういうことかっていうと、歌(ソロ)とダンス強制参加なんですよ。
ダンスのときは客席で手拍子してるんですが、彼を見てるとリズムがわかんなくなって手が止まっちゃうんですよね……いや、彼がワンテンポ遅れてるとかではないんです(半テンポは遅れてたかもしれないけど)。あまりにも必死で危うい動きに固唾を飲んでるうちにリズムを忘れるんです。手のかたちなんかはすごくきれいなのに、なんで動きはブリキのロボットなんだ……
以前は、あまりの身体の薄さに「ベニヤ板か!」と突っ込んでしまいましたが、今度は「ブリキ製か!」になりそうです。いちいち酷い。
そんで歌ね。皆がはけたあとに曹が一人で出てきたときには「え、え、待って待って」とパニックになって両側にいた二人の腕をつかんでしまいました。
そんな私の前の席でも、女の子2人が歌い出しと同時に息をのんできゅっとくっついてた、とアルカリが証言してたので、前の席の方もファンだったと思いますありがとう(なぜかお礼)。
ええと歌ですが、立人さまへの愛?を歌い上げておりました。私だけがあの人のことわかってる的な。べつに音も外してなかったです。
……興奮しすぎて、いっしょに行ったメンバー誰一人詳細を覚えていないという体たらく……しかしもう一度聴く勇気はないぞ。あー心臓に悪かった。
曹に関しては、一歩引いた側近役でこれ以上はないというくらいハマってました。もっと立人と近くで絡めばいいのに……と物語に関係ない期待をしてしまいましたが、寅之介に立人愛を充分語っていたのでよしとします。
寅之介のらくとくんは、久しぶり!ていう感じ。でもナマで見るのは初めてか。
見るたびに大きくなっていくね……と近所のおばさん目線になってしまうのはもう仕方がないです。
曹との絡みがたぶんメインなんだと思う。少なくとも曹側は寅之介相手をメインに演ってた(笑)。クールな立人と曹のあいだで、テンション高い少年役をしっかりこなしてました。立人・曹・寅之介が舞台に出ているときは安心して見ていられましたよ。
歌もダンスもきちんとこなすし、ボケもツッコミも抜かりないし、お兄さんたちをよろしくね、という気分になりました。
ただ、そこのコンビがセットなのはわかるんだけど、ダンスのときに曹の隣に立つのはやめてくれないか曹のために……
あと、イップユンのトメダさん(違)。
えっと戦国鍋でいうと片桐勝元っていうかハーフタイムっていうか、まあ深夜舞台などでもおなじみの彼ですね。なんでトメダさんかはアルカリが説明してくれたんで割愛。
彼もちょい役かと思ってたら、役名もらってるだけあってちゃんとメインあつかいでした。出番は少なかったけどそのぶんダンス多めで(本業だからね!)アクションもあって、歌まで歌っちゃったのはちょっとやりすぎかと思いましたがごちそうさまでした。かっこいい彼を思いっきり堪能できました。
トメダさん率いるダンサーズを見てると、リズムの切り替えも簡単で楽しく手拍子できるんですけどね……よりによって最後、トメダさんの隣に曹がいるんですよね……私の手拍子もずれていくんですよね……
知ってるっていえば、ノエイ役のじゅりくんもなんだけど。
身長以外にイケメンな部分を未だ見つけられていません
出てきてわりとすぐに撃たれちゃったので「え、じゅりくん呼んできて出番これだけ!?あああ、ファンの人怒らないでごめんなさい!」と、なぜか心の中でファンの人に勝手に謝っていました。きっとたかやまさんの出番が多いことへの動揺の延長だと思う(笑)。いや、死んでなかったし見せ場もあったしちゃんと歌ったけど。曹の歌のあとだったんでよく覚えてません。
知らなかったけど「いいな!」と思ったのは、先述の立人。くぼたくんですね。うっかり生写真買いそうになった(笑)。
ほぼ完璧に立人になりきってたのが好感度高かった。プレゼント抽選で出てきたときも、ダンスで客席に出てきたときも、くぼたくんではなくファン家の立人さまでした。惚れる。
顔立ちは武蔵のかわくぼくんに近いかな。「プロフィール写真を見るとタレ目なのにメイクするとツリ目」というのがふしぎでしたが。でもきみ長髪似合わないよ、立人さまくらいが断然いいよ(余計なお世話)。
歌はともかく、ダンスはもうちょっと見せ場作ってあげてもいいんじゃないのと思いました。でも寅之介と曹をバックダンサーに舞い踊るなんて場面がなくてほんとうによかった、曹のために。
なんぼ引っぱるんじゃと言われてもね……
鑑賞中のドキドキの半分はたかやまさん(の歌とダンス)に持っていかれたんだとこの感想書いてて気づきました。
ときめきじゃなくハラハラだった。それなんて吊り橋効果。
あと個人的にもったいないというか残念だったのは、ユージィンの子。
写真で見たらかなり好みで、歌もわりと落ちついて聴ける感じだったのに、ほとんど動きのない役だったもんだから舞台上では彼の魅力がほとんどわかりませんでした。まあヅラだったのもあるけどさ(笑)。
今度どこかでお会いする機会があったら、もうちょっと好きになれそうな気がします。よろしくお願いします(なにを)。
その他は、イケメンキャストと劇団員が見てすぐにわかるところがおもしろかったです。顔じゃなくて演技が。
メインの中ではクインザの人だけが劇団員だと思うんだけど、もうなにもかもがちがってた。発声はともかくとして、立ち方とか舞台上での動き方とか、歌もダンスも完全舞台仕様なんだけど。巧すぎて浮くってこういうことか。
いちおうミュージカル形式ではあるんだけども、実際にミュージカルだったのはクインザだけでした。歌い方も曲も歌詞も、一人ミュージカル。他のはちょっと中途半端な歌謡ショーみたいな感じでね、歌唱力もバラバラだったし。
でもこの中途半端さも冒頭の「マンガ原作(略)ミュージカル」体験のひとつなんだろうなと納得しました。たかやまさんみたくぜんっぜん踊れない人や(言い切った!)、テニミュ仕込でそれかよ!みたいな演技力歌唱力の子、そういうの全部ひっくるめてこの世界が出来上がってんだなあ、と。
普通の舞台ならウザく感じるビジュアル効果(バックにタイトルとか動画とかいろんな映像を投影する)も、ゆるすぎる脚本と演出も、そう思えばあんまり違和感はなかったです。
なにより「えー続くのー?」というめんどくささより「また見られるんだ!」というほうが大きかったので。いや、半分くらいはつり橋効果かもしれませんが(笑)。
生写真セットは、たかやまさんとトメダさんのを買いました。
トメダさんは、イップユンの衣裳とオフショットとの区別があんまりついてなかったのが残念。もっと踊ってるふうの動きのある画だったらよかったのに。でもかっこかわゆいです。
たかやまさんは、アップのがカメラマンも本人もちょっと迷いがある感じで微妙でしたが、引きの画がすごくハマってて「これがたかやまさんだよね~」と皆で絶賛。久々に「アニキ!」って感じでした。パンフに小さく載ってた笑顔のがベストだと思うんだけど、それは写真くじとかに入ってるのかな、アコギだな(笑)。
買ってはみたものの殺風景な我が家には行き場がなくて、とりあえずシンケン緑&金写真集の特典生写真と並べてウォールポケットに突っ込んでみました。
しょーご×そーま×トメダ×あにき。うはは、すごい異空間。
ここまで10KB以上書いて、主役およびストーリーにはほとんど触れてないことに気づきましたが、まあそれはだれも期待してないと思うのでこのへんで終わります(ぐだぐだ)。
さて、2月公演のチケット発売は今月下旬! 今度こそ忘れないように!!

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Posted by nickel