観劇ブーム。

劇場でアンケートとか書かない派です。
感想書くのが苦手とか早く帰りたいとか細いペンで書くのめんどくさいとかいろんな理由があってね。
結果、こういうものがたまっていくわけです。
実は二人ぶん
今年、けっこう行ってる気がする。前まではそんなナマに興味がなかったし、これはちょっとそういう時期というか、ブームみたいなものなのかな。去年の風小次が最初のハードルを下げたのかな(笑)。
てなわけで、たまたま近場でやってたお芝居を見に行ってきました。前日くらいに行こう!といきなり決めたので、単身突撃(笑)。
「苦情の手紙」って朗読劇で、いろんな俳優さんや声優さんが日替わりで同じお芝居をやるという形態です。
苦情の手紙を出す女→律儀に返事を出す男←ヘンなメールを送ってくる男
っていう組み合わせなんだけど、全員若かったり、年齢ばらけてたり、紅一点がおばちゃんだったり……とバリエーション豊富で、見終わったあとにチラシを眺めてると、他のキャストの公演も見たくなりました。どこかで見た名前の若手組も気になるし、朗読だから声優組もかなりおもしろいと思う。
私が見に行ったのは<小田井涼平×松本若菜×増沢望>の回。
全員知ってる、というのが最大の動機です(笑)。


朗読劇なので、ほぼ最初から最後まで3人が椅子に座ったまま、それぞれに「手紙」や「メール」を読み上げます。ずっと座ってるわけです。
なのになんでか男二人が半ズボンで、こちらに向けられたひざ小僧にやたら目がいってしまって困りました……とくにうれしくもないし!(笑) べつにそこは見せてもあまり損得ないような気がするんだが……
トークショーでの暴露によると、服装は自由なので二人ともウケ狙いで半ズボンを履いてきたらかぶった、ということらしいです……おっさんは発想も似るんだな……
そのへんはお二人のブログで5/8付前後を見ていただければ、とても衣装とは思えない写真が載ってますんで(同時閲覧厳禁!)。
お目当てはもちろん増沢さん!なんだけど、予想外に涼平さんがよかった。
あれーこんな安定してて巧かったっけ、なんて今さら失礼なことを思っちゃいました(笑)。考えてみれば、私の記憶なんか相当前のだもんね。この人はもうとっくに「北岡秀一の人」ではなくて、小田井涼平っていう役者さんなんだなあと。しみじみ思いました。今思い出しても、記憶の中の北岡とはつながらない。別人として、フツーにいい役者さんだなーって思う。
はっきり言うと、「あなたでホモエロ書きましたごめんなさい」という気分にぜんぜんならない!(笑)
本人言ってたけど38歳なんだよね。まだまだ30前半のような気がしてた。今回の役柄のせいもあるんだろうけど、二十代でもなんとかイケるくらいの若々しさでした。実際目の前にしたら「おっさん」とは言えない気がする。
若菜さんは、電王の「お姉ちゃん」のおっとりキャラしか知らないんだけど、無表情のときはすごくクールに見える人だなあとは思ってたのね。今回はなにしろ「苦情の手紙」を出す女なので、きつめの演技がハマってました。神経質な感じがリアルに怖かった。すごいよ、ただ美人なだけの女の子じゃないよ。
コレが初舞台だったんだって。でも堂々としてましたよ。3時間しか稽古してないって暴露して、おっさん二人がわたわたしてた(笑)。
増沢さんは、ヒゲ+ネタT+ハーフパンツ+ビーサン、という完全にそこらのおっちゃん風な出で立ちで、軽やかに笑いを取ってました。トリッキーというか、けっこう声音変えたりしていろんなことをしてたけど、なにやっても安定してて、安心して見られるというか、期待通りというか、ある意味もの足りないというか。いや、安定してるのはいいことなんですが……
きっと、朗読劇という形態のせいなんでしょうね。役者は自分のセリフを読むだけで、役者同士の直接的な絡みは全くなく、視線も交わらない。だから、増沢さんが涼平さんをおもしろメールで翻弄してても、「メールを出してる人」と「メールに振り回される人」それぞれがおもしろいだけで、個々の役者さんがすごい、というだけで終わっちゃった感があってね。
まあ要するに、萌えまでいかなかったと。それだけのことなんですけどね。出会い系メールやなりすましメールや顔文字の読み上げなんかは、素直に笑っちゃいました。
涼平さんと増沢さんが逆でもおもしろかったんだろうな、と思いつつ、それでもやっぱり萌えにはつながらないんだろうな、と(そろそろそこから離れなさい)。座ったままだから身長差萌えもないし!(笑)
終わったあとにちょっとしたトークショーがありまして。20分くらい?
涼平さんが勝手にがんばって盛り上げていこうと営業トークのようにしゃべりまくってたせいか、増沢さんは「涼平くんがいてくれてよかった」とか言いながらにこにこしてました。べつにしゃべれないとかではなさそう。率先してやってくれてるから任せてる感じ。話振られると動揺しつつも、ちゃんとまともなことしゃべるし。
もうちょっと、若い女の子相手におっさん二人が舞い上がってる感じかなと思ってたんだけど(笑)、初舞台に緊張しながらもやり遂げた若者、メインをしっかりこなす中堅、押さえるところはしっかり押さえるベテラン、っていうものすごくバランスの取れた組でした。わたわたしてた組もあったんだろうな。
ちなみに出演者によるお見送りがあったそうなのですが、チキンの私はソッコー退散でしたよ。握手とかそんな、空恐ろしい。なんて言っていいのかもわからない。まあ全員「仮面ライダー見てました!」で済ませられるとは思うけど(笑)。
余談ですが、隣に座った男性が公演中何度も携帯電話開いたりかばんごそごそやってたりで非常に迷惑でした。しかし若菜さんがステージ上で「非常に迷惑です!」と理不尽なクレームをつけてるときに同じこと言っても、逆におもしろくなっちゃうんじゃないだろうかというジレンマにしばらく苦しんでましたよ(笑)。
終盤には耐えかねて2回ほど注意したけどね。映画も舞台も、会場出るまでが観劇です。エンドロールやトークショーでも携帯電話はNGです。これ、クレームじゃないよね?

演劇・舞台

Posted by nickel