私の本棚。
先日、オモチャの並んでいる棚の写真を載せたら、本棚に入ってる本のほうに突っ込まれてしまったよ……さすが巨匠、目のつけどころがひと味もふた味もちがいます。
ええと、嘘みたいですが大学の教科書および論文用資料でございます。
中身はそうでもないのに、タイトルがうさんくさくて本屋で注文するときに恥ずかしいのが、この分野の特徴。
もう学生じゃないけど、高かったし愛着もあるしでそのままディスプレイ用に。マンガや雑誌以外の本なんか今さら増えないし(笑)。
とりあえずアヤシゲなタイトルについて弁解……じゃなくて説明してみるよ。自分の説明はぜんぜん信用できないので、いちおうアマゾンにもリンクしてみた。
自殺論
学史だか概論だかの教科書。小辞典の隣にある文庫本です。社会統計学の古典なのにこんな邦題って……学生時代はさっぱり理解できなかったのに、卒業してから通勤の暇つぶしに読んでみたらおもしろかった(笑)。厳窟王のフェルナンの自殺タイプはどれ?とか分析して遊んだりもした。
NASA/トレック―女が宇宙を書きかえる
NASAとスタトレが女性をどうあつかってきたか、という女性論の本。私がスラッシュの存在を知った貴重な一冊(笑)。もう7、8年前のことになるんだなあ……(しみじみ)
男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望
クローゼットの認識論―セクシュアリティの20世紀
どちらも作者は同じで、超専門書です。男ってホントは女より男が好きなんじゃないの? それを隠すために女を口説いたりゲイを迫害したりしてんじゃないの?という話(ものすごい乱暴なまとめだ)。難解すぎて各種解説書がなきゃ理解できなかったけど(笑)。そういえばこの雑記でも、厳窟王の感想でこの本のネタを使わせてもらったこともありました。意外とお役立ち(!?)。
男たちの絆、アジア映画 ホモソーシャルな欲望
前の二冊みたいな論を受けて、それで香港ノワールとかを分析したらどうなるかというお話。西洋モノと東洋モノでは萌えどころがちがう、ということを言いたいのだと(えっ)。
抵抗の快楽―ポピュラーカルチャーの記号論
ゼミの教科書。難しいけどおもしろかった。刺激的なタイトルの意味は、用意された商品について本来の意図とは別の楽しみ方をする、たとえば子供番組で汚れた妄想をしちゃうような行為、を指します(笑)。
専門書って高いから、自分で持ってるのはこれくらい。よりによって……みたいなのばかり買ってしまった気がしなくもない。
やおいが好きだから、というよりは、こういうのを読んでやおいを肯定できるようになったクチなので、これらの上に私のやおい観がある感じです。だから自分のやおいやパロディに対する姿勢が、少なからず政治的だという自覚はある。リバとかオヤジ受けとかね(笑)。
ジェンダー意識も、できるだけ原典のとおりにやろうとは思ってるんだけど、どうしても自分の感覚がにじみ出てるような……今書いてるTFとか雪風とかのSFモノには、とくにダイレクトに出てます。やおいとSFは相性がいい、気がする。
ちなみに今、大学図書館から借りてきて読んでるのが以下の二冊。
「女性状無意識(テクノガイネーシス)―女性SF論序説」
「日本SF論争史」
いえ、あの、雪風絡みで気になることがあって……(笑)
零とバーガディシュの関係についてとか。クーリィ准将とリン・ジャクスンのキャラクターについてとか。いろいろと確認したいことがあったのよ……