ウォズみ。
ウォズミライドウォッチ、「ウォズ」の「ミライ」の「ライドウォッチ」ってことなんだろうけど、何度見ても「ウォズミ・ライドウォッチ」で切ってしまう……ウォズみがあるライドウォッチ……
さて、だれにも求められていない「個人的感傷とともに振り返る平成ライダー」シリーズですが。
オーズまでやったので、ガイム、ゴースト、ディケイドですね。
はー、平成一期がほとんど出てないの逆に怖くて震える。後半どんな試練が待ちかまえているのか。視聴者にとって。
ルパパトはしばらく黙って見てます。たぶん最終回くらいまで。
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ガイム。
当時「ヒップホップダンスが必修科目になって混乱する教育現場」のごとくダンスの撮り方がわからない老舗映画会社が苦しみもがくさまを同情たっぷりに眺めていたわけですが、あのころの助監督が監督になった今、やっとダンスシーンをちゃんとかっこよく撮れるようになったんだなあ……という感慨がありましたガイム編。
いきなりですが、3ヶ月程度で挫折したライダーです。初めて録画予約を消したライダーかもしれない。ガイムだけATOKに漢字覚えさせてないもん(笑)。
キャスト的にはたぶん特撮で初めて、自分が知っててわりと好きな役者がレギュラーに何人かいて(久保田悠来、松田凌、波岡一喜、弓削智久)、初めましての主人公もかなり好みで、ものすごく期待値が高かっただけに、いきなりのラノベ全開な世界観から見事に転げ落ちました。
フルーツ×戦国はおもしろかったけど、成人男性同士で子供vs大人の図式になったあたりで、もうぜんぜんついていけなかった。まあ好みの問題なんでね。
だからコウタさんがなんで神様になったのかとか、あのダンスチームたちがどうなったのかとかは実際よくわかってないです。志田ちゃんは地元帰ってヒーロー番組の主役やってますけどね。
ただ、今回登場したフリーターのコウタさんはやっぱりかっこよかったし、コウタさんの荷物にオレンジだけじゃなくメロンとかバナナとか松ぼっくりまで入ってて、ああガイムなんだなあって思ったし、私が最初にぼんやり期待したところから、あいだすっ飛ばしてここに着地したんならいいのかなって変な決着感がありました。
あとアナザーガイムの彼、体が大きくてダンスも巧くてかっこよかったですよね!(単なる友常ファン)
当時のカップリングは……録画切る前に、オレンジ×メロンにいきたかったなあとは思ってました。ビジュアルちょう好み……(突っ伏しながら)
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ゴースト。
去年、坊主バー(お坊さんが経営しててバーテンやってて仏壇もある飲み屋)に行ったら、カウンターの仏像フィギュア群に混じってユルセンと御成が並んでて、一人同窓会みたいな気分になりました。わたしお酒飲めないので、いっしょに坊主バー遊びに行ってくれる酒飲みの人募集中です。
てことで!
後輩ライダーに対しても常に後輩キャラだったタケル殿が! ついに名実ともに先輩キャラとなりましたぞ!!と御成気分で盛り上がってしまいましたゴースト編。登場しないだけで、御成もあかりちゃんもちゃんとこの世界にいるんだよっていうのが示されててよかった。マコト兄ちゃんもいるってことは、きっとカノンちゃんもアランさまも。ていうかマコト兄ちゃん相変わらずかっこよすぎて笑える。
子供番組的に「死」が扱いづらかったせいなのか、どんどん物語の形が崩れていくのがいたたまれなくて、途中からかなり薄目で見ていた記憶があります。でも自分が一次創作活動で似たような体験(※ハンドルがうまく切れなくて自分の物語をコントロールしきれずそれでも〆切はやってくる修羅場)をしてる時期だったから、「あんまり叩かないであげて!」「きっと大変なんだよ!!」ってなぜかフォローしてた(笑)。
ただ、レギュラーの子たちがすごくかわいくてどんどん成長していってみんな大好きだったので、最後は大団円で終わったしいいよね!と全てを許す方向で自分の中では決着をつけています。眼球モチーフは苦手だったけどね……
逆にアナザーゴーストのまがまがしさは納得できた。そうだよね、だって幽霊で目玉だもん。アレくらいが妥当なデザインだよ。
幽霊になったソウゴに「だよね!」と幽霊あるあるで盛り上がろうとするタケル殿かわいい。平気な顔で出てきて兄ちゃんぶるマコト兄ちゃんもカッコイイ。なんかしみじみ、今のタケル殿とマコト兄ちゃんを見られてよかったなあ、っていう話でした。
ゴーストは、未だに「タケル殿」「マコト兄ちゃん」「アランさま」って劇中の印象的な呼び方で呼ばれてるのが、愛されてるなって思います。
マコト兄ちゃんがすっごい好みだったのでタケルかアランでなにか……と思ったこともなくはないのですが、小学生レベルでいろいろ止まってそうなので、他もほぼ心か体が未成年なので、さすがに脳内倫理委員会の規制に引っかかりました。みんなで仲良くしてたらいいよ!
そうだ、ジオウの魅力に「ごはん」があると思うのね。
食事シーンをどう使うかは長期スパンの成長ドラマには外せないと思うんですけど、ジオウはとにかく美味しそうなごはんをみんなで食べて、対立しつづけられない関係に持ってってる。荒んだ世界観や生活を表すためにカップ麺や缶コーヒーを使ってたビルド、職場なのでケーキやコーヒーくらいしか出なかったエグゼイドも、それぞれに食事シーンを活かしてたといえるんだけど、食事のために毎回みんなが集まるっていうのは久々な気がするな。
ゴーストはせっかくの寺がみんなの生活の場でありながら食事にフォーカスされることが少なくて、「生きることはおなかがすくこと」に辿りつくまで、アランとたこ焼きの出会いを待たなければならなかった。もし最初から大天空寺で意識的に食事シーンがあったら、その要素をアランやグンダリ無駄遣いおじさんに持ってかれることはなかったはず。
ホントね、困ったらごはんですよ。ごはん大事。
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ディケイド。
待って、士くんが大人になりすぎて声が別人! だれだおまえ!と常に叫びつづけていました。もう三十路なのはわかるけど、ちょっと若作りしてもいいのよ? 映画の龍騎の人、だいぶがんばってたわよ?
乾巧・火野映司という化け物レベルの不変レジェンドを先にお迎えしてしまったため、「普通の人間は10年経てば顔も声も変わる」というあたりまえの事実を忘れてしまっておりました……
ディケイドに関しては、これさえなければ私はもっと健康的にライトに特オタ腐女子として今生きていたんじゃないかと思ってしまうほど、未だに「囚われている」作品です。
ネタじゃなく「おのれディケイド」って真顔で言いたい案件がそのへんの仮面ライダーオタクの数倍はあると自負している。
士くんのゴールがどこなのか、今となってはもうわかりません。でも、もしまだ旅の途中なんだとしたら、本来の地位も、写真館もユウスケも失って、鳴滝や海東さえいなくなって、それでもまだ複数の世界をさまよっているんだとしたら……
そりゃ面の皮も声帯も頑丈になって、後輩ライダーをひねりに来るなんて造作もないでしょうよ。時空の移動も偶発的じゃなく自由自在にコントロールできるようになって、50年スパンで行ったり来たりできるようになってるでしょうよ。あの調子じゃオーマジオウとも茶飲み友達じゃないかしら。
あの、魔王より魔王感のあるチートキャラと化した門矢士が、時空の狭間で孤独に戦って生き抜いてきた結果の集大成なのだと思ったら、もうそれだけで「おのれディケイドぉおお」って叫びますよね。
いいですか、めんどくさいディケイドファンっていうのは、アレだけの出番でそれだけ妄想して10年前の東映を呪うんですよ。なにかと素直に祝えないんですよ。危険なので見かけても関わらないほうがいいです。ホントもうジオウに救ってもらわないと私の平成終われない。
ちなみに始まったときはちゃんと(?)士×ユウスケだったのですが、いつのまにか士総攻めっぽくなってました。士×年上っていうのがツボに入ったみたい。通りすがりの武田航平がエロくてね、ってビルド後に言ってもみんな「知ってる」ってなるだけだねごめん。
しかし完全に「通りすがり」というか、「ディケイド編」というよりは「オーマジオウ編」でしたね。先輩として、要所要所で通りすがってくれるんだと思ってはいますが。士からディケイドの力を奪う、真の「ディケイド編」はないということかな?
あのディケイド乗り入れフォームみたいなのは、よくわかんないんで流しました。また士が出てきたらちゃんと向き合う。
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そしていきなりのミライ編……
「毎回レジェンドが都合よく出てくると思うなよ」的展開でしょうか……
いや、たしかに多和田くんスタイルいいしアクションかっこいいし性格もよさそうだったしニンジャだし(笑)、神楽簾太郎って名前もヒーローっぽくてかっこいいし、べつに文句はないけど、ちょっと必然性がわからない!
あとケミストリーみたいな雰囲気で出てきた(顔似てるよね)レッドバスターも、なんかもうかっこよさがよくわからない!
そんなゲスト程度で今からばんばん新ライダー出しちゃって、来年以降ネタ切れにならない?(余計な心配)
私たちが見たいのは戦隊からのお客さんではなく、「本人役で登場するレジェンド」なのですが、この茶番につき合うのも特撮ファンのつとめのようです。
いいですよ、昭和ライダー出てくるより未来のライダーのほうがよっぽどマシだからぜんぜん余裕ですよ(ディケイドでいろいろ思い出して血を吐きながら)
とりあえず黒ウォズがんばれ!(白ウォズは女子大生っぽい帽子と遠目にマタニティ感のあるコートが気に入らない)