折り紙博士。

去年から、なんかへんな番組やってるなとは思ってたんですよ。
滝藤賢一がもじゃもじゃメガネで白衣着て、小太りの少年になぜかめちゃくちゃ懐かれてて、尾上菊之助演じる魔女に無理難題を押しつけられるという、もうピンポイントに滝藤萌えを推進しているとしか思えない番組。
さえないおっさんである折り紙博士の元に、主に人間でない者たちが訪れて折り紙でいろいろ解決していくという筋ではあるのですが、やってくるゲストもおっさん多め。魔女も声だけだから気にならないとはいえ基本おっさん。隅々までおっさん萌え番組。
いやいや、無理でしょうそんなごり押し。いくらNHKだって……
一年見てたらしっかり滝藤萌え刷り込まれました。
おそるべしEテレの教育効果。


人里離れた小屋で黙々と折り紙を折りつづける実直な折り紙博士。そのきまじめな性格と折り紙の腕で、魔女はじめ人ならぬ者を引き寄せがち。
博士に折り出されて博士を愛してるんだけど、それゆえに博士が接触するすべての相手に嫉妬して、なぜか博士に意地悪しつづけるツンデレ魔女。
ノボルも、肥満児でなければ犯罪的な絵面になるんじゃないかというショタおじっぷり。ノボルはべつに折り紙が好きなわけではなく(指が太いからかあまり器用ではない)単純に博士が好きで通ってるっぽいのが意味わからない。
そんでこの大晦日ですよ。
魔女が博士と年越ししたいばかりに、博士が好きな鳥をモチーフに「みみずく伯爵」に化け、わざわざ折り紙をいっしょに折りにやってきます。
なんで魔女なのに男になって来た。尾上ならみみずく夫人でもできたはずだ。
凛々しい伯爵ですが中身は魔女なので、おっさんがおっさんに熱視線を注ぐ画をずーっと見せられるわけですよ。ひとつテーブルで肩寄せ合っていちゃいちゃと柴犬を折るわけですよ(戌年だから)。
いつも意地悪してるばっかりに博士と仲良くできない魔女が、正体も恋心も隠して、ただ博士と過ごすためだけに折り紙勝負を挑んでくるのです。さすがというか恋する乙女の表情をしっかり作ってくるのずるい。最後のオチも純愛すぎてやばい。
なんだこれ。なんなんだこれ。私は今なにを見てるんだ。なに見せられてるんだ。
プリキュアでゆかりさんとあきらさんのエピソード見てたときも同じこと呟いてましたが、破壊力はあちら以上でした。百合アニメとおっさんBLドラマだったら後者のほうが衝撃的だろう客観的に。
不定期に再放送してるので、もし見かけたらチャンネル変えないで見てみてください。おっさん萌えの本気と神髄がそこにあります。
あ、折り紙も楽しいです。いつかアールワークスでも折り紙ネタで特殊装丁やりたいなあ。その場合小太りの少年は出ないけど尾上はどうなるかわからない……