新刊『PARTENAIRE』後日譚

通販ぶんがぼちぼち皆さんのお手元に届いているようです。
ピクブラはステイタスがわかりやすいですね。BOOTHは発送したらその先わかんないから。

ということで、ルパパト本『PARTENAIRE』がお手元にある方はこちらもどうぞ。

『PARTENAIRE』後日譚1
『PARTENAIRE』後日譚2

カウントダウンと称してイベント前に出していた、新刊の後日譚です。
時系列的には本の後なんですけど。
夏の劇場版と甲子園中の本放送くらいどっちから先に読んでも問題ありません。

本を読んでからSSで「こういうおまけエピソードがあったのね」と思うもよし、こっちのSSを読んでから本で「ああなるのにこういう流れがあったのね」と思うもよしです。
でも今回の本は一般受けするのかわかんないっていうか、少なくともJガーデン用の本だったらぜったい書かない内容なので、よかったと思った部分があったらそこピンポイントで教えてくださるとうれしいですというか救われます(笑)。

ということで私は本編の感想などだらだら書き連ねようかと思います。
以下、ダブルレッドいいよいいよー!というだけの話。


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温泉デートの回、なかなかに重かったです。

ノエル大好きな私は、魁利に渡した旅費もまたコグレさんにせびったんだろうかとか、途中で帰ってきて浮いた宿泊費は魁利がそのまま懐に入れようとして怒られるとか、そういうことばっかり考えてました。
でもあそこでスパイとして魁利を選ぶノエルって、やっぱ策士だなと思います。あとの二人はそんなに嘘が上手くないから、その場で思いどおりに動かすことはできても、自分で頭使って動いてくれるのは魁利だものね。
ていうか死ぬほど嘘がヘタクソな国際警察もアレだけども、ノエルもう完全に信用されてないよ、かなり快盗側だと思われてるよ。

まあそんな感じで始まったんで、もっときゃっきゃした話かと思ったんですが。

いっしょに温泉入っちゃう!?という甘っちょろい腐女子の期待をあざ笑うかのように、実際のいちゃいちゃを数分のダイジェストで済ませ、メインは魁利が自分と圭一郎の落差を思い知らされるくだりで、さらに圭一郎と兄を重ねて(攻撃しにくくなって)しまうという胃に重い展開でした。よかった、JKムービーに乗り入れてなかった。
圭一郎が事情を知ったら攻撃できなくなるってのは想定してたけど、魁利のほうが圭一郎に対して躊躇するっていうのは予想外だった。わりと表裏の顔を楽しんでるとこもあるような気がしてたんで。でもアレは仕方ない、すごい説得力。
髪飾りのエピソードがなかなかに凝っててエグいですよね。ちょっとコレ子供にわかる? この絶妙な「優しさ」の方向性の違い。うっかりそのまま持って帰ってきちゃったから魁利捨てられないよ、そんで見るたび圭ちゃんのこと思い出して落ち込むんだよ。そんな自分の負の部分を圭一郎にぶつけないのがいい子だと思うけど。
あんなに嘘とごまかしの上手い魁利が、うっかり本心を吐露しちゃうくらい、お兄ちゃんと圭ちゃんを同一視しちゃったんだと思ったらなんか切なくなってきました。
透真や初美花は大事な人が戻ってきたら素直に抱きつけるのに、魁利は仲違いしたまんまだからそこの修復からいかないといけない。そのために圭一郎がいるんでしょうね。圭一郎と和解かなにかわかんないけど、決着をつけないと兄を取り戻せないっていう流れなんだと思う。

ああもう! 圭一郎はとりあえず一発殴ってからぎゅっとしてあげて!! そんで泣かせてあげて!!

ジュウオウジャーで、大和先生のお父さんに対するわだかまりが、終盤時間なくてちょっと雑に回収された感があったので、魁利とお兄ちゃんは一年かけてじっくりやってくれるのが確定しててうれしいです。
いや、ジュウオウジャー自体は大好きなんだけども。キュウレンジャーがあんまりにもがっかり戦隊すぎて、私の中で前年がジュウオウジャーになってるくらい(笑)。

ルパパトはちゃんと7人全員の信念と葛藤を丁寧に描いてるから大丈夫だと思うけど、ただ心配なのはギャングラーの層の薄さかなあ……愉快な三人組が瞬殺されたとき、今年の悪役サイドはもうダメかなってわりとあきらめ気分になりました。
ジニスさまの全能感はよかったなあ……(しみじみ)