スペクター。

現行のライダーじゃないったら! マコト兄ちゃんでも何かしたいけど!
うっかりあの世界的ご長寿シリーズに手を出してしまいました。
でもクレイグボンド登場から4作目、Q登場から2作目と考えたらそこまで気負う必要も……?
書いてるときにはものすごく「やってやるぞ」的なテンションだったんですが、書き上がってみたらなにもしてないというか…無? ほぼ無?? これ書く意味あった?って首をひねりながら誤字チェックしてました。世界有数のエロスパイ使ってやることじゃないねコレ。
もったいないんでピクブラに上げときます。3本も書いておいてエロスのかけらもない上にほぼ猫の話しかしてませんがよろしければ。
ざっとタグを確認しつつ洋画は鍵かけないのが主流なのかな、と思ったけど今回はカップリングですらないので関係なかったです。あ、クリスマスにクリスマスネタをアップするという初めて?の挑戦もしてみました。
ピクブラがクリスマス前からアクセスしづらくなるって、ホテルの予約取れなくなるのと構造的に同じでおもしろい。ふわふわしやがって腐女子どもがー!みたいな。やっと時流に乗れた気分(笑)。
というわけで改めて映画の感想など。
久しぶりの洋画だったのもあって、字幕だけだとさっぱりでした……なんかもっといろいろしゃべってるし前半と後半でつながりもありそうなんだけど、いろいろ取りこぼしてる感があって残念です。過去作へのオマージュとかはどうせわかんないからいいとして、長いやりとりの内容がわかんないのは単純に悔しい。解説サイト見ながらやっぱイギリス人にゲイネタは必須なんだなーとか思っています。
ムリしないで吹き替えで見たらいいんだよね、でも都内では終わってるんだよね……


原点回帰ということで。
ここが変だよ007。
ジェームズ・ボンドといえば田中秀幸声のセクシー部長みたいなゼロゼロセブンしか知らない世代が、野暮なツッコミを今あえてしてみる。
◎冒頭のアクションで盛り上がったテンションを一気に落ちつかせる(婉曲的表現)あの「セクシーでスタイリッシュな」オープニング、未だに意味がよくわかんないんだけど……それ必要?
◎やる気がないならやめてしまえ、と毎度思わされるボンドガールとの「お楽しみ」ですが、いつも唐突な上に暗転ばっかでお色気目当ての人は楽しんでるのか心配になります。それ必要?
◎お色気シーンの次に必須のボンド拷問シーン、同じくらい脈絡がなくて事後のボンドがほぼノーダメージで動いてるの見てると、痛い気持ちになった自分だけが損をした気分。それ必要?
◎ボンドは何でできてるのか今度こそわからなくなりました。人間じゃないことは確かだと思うんですが……とするとQ課が作ったMI6最大の装備なの? かなり暴走気味のポンコツ
◎そうか、ペルシャ猫ひざに乗っけてる悪の首領って007が元ネタなのか! ……いやなんとなくイメージはあるけど出典って意外とわからないままきてるものじゃない? じゃない??(必死)
◎しんどいアクションと暗転セックスと無意味な拷問を抜いたらもっとコンパクトになるのにな、と思ってる自分はなぜ007を観てるのか、そこがいちばんのツッコミポイント……
ボンド。
年表を見たら、「慰めの報酬」だけ観てないっぽいです。ていうか他3本は観てるんだなあ。べつに007やクレイグがすごく好きなわけじゃないのになあ(笑)。ここにきてやっとクレイグボンドの見方がわかってきた気がするんだけど、これで最後だったりしないよね? あと1本はやる予定なんだよね?
ここ3作のシリアス路線から今回は昔のイメージに近づけたそうで、あーそういえばって思うとこも多かったんですが、でもクレイグだからね。「いつでも余裕なプレイボーイ」もこの人がやると「強面の人が真顔でジョーク言ってる」状態になってて、変なところで笑いがこみ上げてきます。タキシードで大乱闘してそのあと無表情で帰ってくるのも、余裕っていうかターミネーターみたいでなー。
だから女性に対してもにやけ顔でウインクとかしないわけで、どうがんばっても女好きに見えないのはそのせいなのかな……逆にいえば近づく必要のない女性は存在すら認識してないレベルで、最初のおねーちゃんなんかちゅーだけだったよ、体力温存しすぎだよボンド。未亡人相手でも迫り方とか雑だったし、ホワイトの娘には押し切られてただけじゃん。
セックス以外は人間味が感じられるのでキャラクターとしてはけっこう好きなんだけど。人間離れしたタフなボディに情緒が欠落したセックスが加わるもんだから、本当にロボットと言われても驚きません。カジロワのときから思ってたけど、本命への真摯な態度とお仕事の差が激しいです。男相手でもあのテンションで「お仕事」するんだろうなと思うとおっかない。
もう純愛路線のボンドで貫けばいいのにと素人は思ってしまうわけですが。でもこの「ジェームズ・ボンド」と「ダニエル・クレイグ」の齟齬(による葛藤)がクセになってきたことも事実です(笑)。最初はちょっと硬くて噛み切れなかったけど、もぐもぐしてたら旨味が出てきたみたいな? 実際映画見てから一週間ずっともぐもぐしてるしね……
M。
有能! 勇敢! フォロー上手! 部下思い! Mハゲ! ……と、まちがいなく理想の上司ですね(?)。もうちょっと口が悪いと思ってたんだけど、字幕だからかよくわかんなかった……Cに対してもっとがんがん言ってほしかったし。あ、ボンドには字幕の数倍言ってた気がするな。
全体的に胃が痛そうな今回ですが、銃から抜いた弾をバラバラってするとこできゃーかっこいー!ってなりました。M受けもいいよね
アナログで小規模な「チームM」がかわいらしくて、これがスパイ大作戦ってやつなのかなって(違)
マネーペニー。
ボンドとは体よりも信頼をつないだほうが関係が長く続く、という好例かもしれない。前作では現場にいただけあっていざというときにもいろいろお役立ちで、いいポジションだと思います。
自宅で調べものしてるときのリラックスしてるスタイルについて、Qの内股を見たときに改めて考えさせられました。
タナー。
日本版パンフではいないことにされてるけど、彼けっこうがんばってるからね? ボンドと唯一友人っぽいやりとりできるの彼だけだからね? あと地味なわりにアクションもできるし緊急事態にこそ真価を発揮するタイプだからね? 実は幕僚長とか幕僚主任とか日本語にするとものすごくかっこいい役職にあることもけっこうスルーされています。
Q。
スカイフォールとスペクターのあいだでMI5にどんな仕打ちを受けたのかわかりませんが、穴倉生活がすっかり気に入ってしまったようです。そして007にどんな仕打ちを受けたのかわかりませんが、今回は最初から最後まであのコワモテに負け負けです。おっさんに振り回される若造という図式はもちろん好物なのですが、前回はそんなじゃなかったのでこっちも振り回されました。
もうちょっと飄々とした、ボンドにも物怖じしないタイプじゃなかったっけ。注射針刺してから「ちくっとしますよ」って言うような。でもボンドを連れ戻しに自ら出てくるとことか、危うい場面を子供みたいな手で切り抜けるとことか、車撃たれてひぃってなるとことか、全ての出番がかわいかったので許す!!(力いっぱい)
ボンドに絵葉書送ろうかって言われて「ホントマジでやめてください」って返す顔が妙にツボでした。ボンドが置いてったシャンパン飲んだのかなあ(笑)。あのボトルもなんか意味があるのかもしれないけど初心者にはわかんない! 逐一コメンタリ解説ほしい!(笑)
ていうかみんな「うちのQは優秀だから」って言いすぎじゃない? 前作で自信満々だったから今はプレッシャー与えられてるとか。あ、前よりも「MI6の職員」っぽさが増した気がする。前のMは寛容だったのか、今のMが厳しすぎるのか。
そして世界平和やお国のためでなくて家のローンと飼い猫のために働いてるっていうとこでぐっと好感度上がりましたね。ついでに猫の名前とか言ってなかった? なかったよね?(自信がない) もしや家買ったから守りに入ったのか! 小市民的!
スカイフォールのときのQは不思議ちゃん攻めでもよかったんだけど、スペクターQはヘタレ攻めっぽいなあ。
って逆カプの友人に言ったら「ボンドも若くないから受けは負担が大きすぎる、やめたげて」と婉曲的に否定されました。だいじょぶだよ頭に穴開けられてもぴんぴんしてる男だもの掘られたって掘った相手より元気だよ(そういう問題じゃない)。
歴史あるシリーズって、背後にある莫大な情報量もだけど、そこに上乗せされたファンの想いとか熱意とかがのしかかってくる感じがして、ハマるほどに正面から向き合うのがどんどん怖くなるのです。実際は皆さん優しいので怒られたことはないんですけど(笑)、勝手な負い目ってやつで。
だからよりによって……という感じではあるのですが、逃げたくならない程度に細々とやっていきたいです。