直江萌え。
ダメだ……あの直江、おもしろすぎる……
徳川さんちの忠勝がショッカーと戦いに行ってるから不在でコント要員が不足し阿茶さまのお手を煩わせている中、たった二人で夫婦漫才みたいなコントを展開できる上杉主従の手堅さよ。
Google先生に直江って入れると「直江 セコム」って出てくるし、セコムって入れると「セコム 直江」って出てくるし、直江の関連ワードに「羽毛布団」って入ってるし、もうわけがわかりませぬ(源三郎兄さんの顔で)。いちおう今まで信繁が景勝に羽毛布団売りつけようとしたことはないはずだよ(自信がなくなってきた)。
J庭終わったあとでよかったです。先週コレやられてたら、イベント中も直江祭で周りのサークルさんやお友だちにえらいご迷惑おかけしたでしょうから。
★真田丸直江もえポイント
◎重低音
滝川さんちのマツケン(違)に匹敵するバリトンボイスで淡々と責めてくる。でも御屋形さまや人質があんまり予想外のことすると、うっかり裏返る。
◎三白眼
実はロボットかなんかじゃないかって不安になるくらい無表情で目が据わってる。姿勢もよすぎる。泣き落としとか通用しなさそう。でも御屋形さまの泣き落としにはあっさり陥落する。
◎「愛」小さめ
決まりだからかぶってますけど、的な。自分で選んだ感じが少しもしない。いや、そもそもこの「愛」ってLOVEじゃないよね、という事実を理屈じゃなく教えてくれる直江ともいえるかも。
◎御屋形さまが笑ってくれるなら
決して御屋形さまの理想に心酔してるわけではない、ただ御屋形さまの笑顔が見たいだけだ!というスタンスが明快すぎていっそ眩しい。直江の性分を考えると、御屋形さまに仕えてること自体がすごいストレスなんじゃないのって思うんだけど。これだけジレンマ抱えて、でも御屋形さまへの忠義を一瞬でも疑ったことはないんだろうなこの人……
財政難と人手不足で火の車なのに、無表情でお国内外の大事も雑務も全部切り盛りして、さらに御屋形さまの横にぴったりくっついてんだぜ。どうなってんの。直江は何人いるの。
気になったのでちょっとだけWikiでネタバレってみたんですが。この直江がいなかったら上杉はとっくに滅んでただろうし、そもそもあの景勝なら跡目争いで負けてただろうし、低空飛行とはいえお家ごと二人とも江戸時代まで生き永らえたのはホントすごい。
これから家康や政宗に嫌味言ったり秀吉にスカウトされたりするのかな。まあ真田に関係なかったらやらなくてもいいけど。直江状はちょっとやってほしいな(笑)。
ぶっきーの天地人を途中で脱落した身としましては、直江兼続がなぜ人気なのか今さら理解した感じです。人気っていうか、有能だよね。
★12話直江もえポイント
「斬り捨てますか」
自動応答かってくらい、タメなしでさらりとこの言葉が出てくるのすごいなって思ったんだけど、景勝が絶対うんって言わないのわかってるからもはや考えずに出てくるんでしょうね。咎めないにしても言わせっぱなしにしておいたら御屋形さまの威信にかかわるから、優しい御屋形さまがお許しになったのだ感謝しろということにする高度な一言です。
でも本気は本気。許可不要ならその場で斬り捨ててる。
ていうか御屋形さまのムチャ振りで一番迷惑被ってるのに、事務処理中の気持ちは愚痴言った部下と同じはずなのに、御屋形さま好きすぎて反感さえ出てこないっていう直江はやっぱりヤバイと思いました。
「できれば叶えて差し上げたい」
普段は三白眼と低音で威圧してくるくせに、御屋形さまについて語るときだけ声と顔が優しくなるのってどういうことなの。
言ってる内容はほとんど愚痴なんだけど、ああこの人御屋形さまが望むなら世界平和も実現させたいって心から思ってるんだな、っていうのがダダ洩れすぎて気持ち悪い。
でもそのあといつもの顔に戻って「ムリなものはムリ!」って言いきるから、御屋形さまが直江になかなかお願い言い出せない理由もわかる気がする……そうだよね、世界征服ならともかく世界平和はムリよね……
「おかげでわしの仕事が増えた」
語尾を強調する言い方がたまりません。
このあと真田家を許してくれるからツンデレかって思うんだけど、直江的には全力本心なんだよね。御屋形さまが些事に手を出すのも、それによって自分の雑務が増えるのも、どっちも忌々しい。目の前の源次郎も裏表のある真田家もストレートに忌々しい。
でも裏で手をまわしてまで御屋形さまを阻止はしないし、真田と裏取引とかもしないんだよ。あくまで御屋形さまの意思を尊重しつづけるんだよ。そんでべつに源次郎が憎いわけじゃないんだよ。イライラするけど。
真田家の「常に策を弄する」家風とは真逆な上杉家、の信条に逆らわない直江兼続。適材適所、なのか?
「取り急ぎ戦える者をかき集めました」
語尾を強調する言い方がたまりません。
ムリです絶対ムリ!うちも苦しいんだから!ってさんざん否定してからの、御屋形さまならそう言うと思って……っていう真顔のデレ。御屋形さまが折れて引っ込んだら、何食わぬ顔で集めた兵を解散するんだろうな。どっちにしろ想定内だから平然とした顔で差し出すんだけど、「好きでやってるんじゃないですよ」っていうアピールはしておかないとね。御屋形さま、気づいてないけどね。皮肉が通じないのも想定内だよね。
有能な副官ってのはまちがいないんだけど、自転車操業の町工場支えてる肝っ玉母さんみたいな方向性になってきて、なんだこれ。それ真田家のコンセプトじゃなかったか。みんな零細企業か。
この人、御屋形さまが捨て猫拾ってきたら説教するけど自分が全部世話しちゃうよね。猫まみれになるのは御屋形さまじゃなく直江だよね。
「御屋形さま!?」
タイミングといい叫び方といいふり返り方といい、ほぼコント。「そんなこともあろうかと」の直江にも予測できないことがあったのです。いや、薄々わかってたんじゃないだろうか。もう形式的ツッコミなんじゃないだろうか。
4年連続で大河に出てる方だそうですが、まさかこういう方向で抜擢されるとはご本人も予想外だったでしょうね。公式のインタビュー読んで直江のスタンスがほぼこちらの受け止めた通りだったので萌え転がった。補足説明じゃなく答え合わせな感じ。
説明なしでも芝居と演出で意図が伝わるっていいよね~!!(各方面に向けて)
あともう御屋形さまかわいい……
会いたかったから!って源次郎を人質に指名するのとか、直江に沼田城のこと言えなくて目が泳ぐのとか、どうにかできない?って直江に訴えるのとか、さすが兼続!って満面の笑顔になるのとか、いちいちかわいくて腹立つ。
そりゃあ源次郎も「今までは尊敬してました、今は大好きです」って言うし、直江も無理して希望を叶えてあげたいって思うよ。
もうすっかり上杉目線で、もうこれ以上昌幸パパが上杉を裏切りませんように!源次郎が景勝さまのところに無事帰れますように!って手合わせて願っちゃうもんね。そんでもうしばらく上杉パート続けてほしい。「信繁の楽しい夏休み」な感じで。
ところでざっと計算したら、
景勝:30歳
直江:26歳
信繁:16~19歳
なんですね。ひい。まあ昌幸パパも40歳手前くらいですからね。ひい。
他にもいろいろ気になることや楽しかったことはあるんだけど、今回は上杉家だけで手いっぱいです。
べた褒め感想はまた今度にします。
信繁の娘が「すえ(末)」なのは、やっぱり第1話の長子ジンクスを避けてのことなのかなあ。