弱ペダいろいろ。
舞台版(のアブ)ってどうなのよ、と訊かれたので概略をご報告。
箱学編:まともかと思ったらヘンタイだった。
IH1日目:アンディ・フランク擬人化。
IH2日目:マツゲも擬人化。
3日目はどこを擬人化してくるのかドキドキしています。
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最初に舞台を観て、それから原作とアニメを同時進行という邪道な感じで辿っておりますが、個人的にはかなり好きな作品だと思います。まだ全部追えてないけど。
ニッケルのお気に入りは金城さんです。正統派!
総北のお父さんみたいな、福富さんのカレシみたいな、とにかくイケメン過ぎて直視できない。福富さんも箱学のかっこいいお父さんなのに、金城さんの前だとちょっとダメなカノジョっぽくなるくらい、金城さんがぶっちぎりイケメンでズルイ。
ちなみに、巻ちゃんは1年生相手にしてるとお母さんみたいだよね。あ、でも金城×巻島とか言いたいわけではないです。お父さんとお母さんと子供ら(長男今泉・次男鳴子・末っ子小野田)がいるだけです。田所さんは親戚のちょっと迷惑なおじさん(母方)。
確かに、東堂は巻ちゃんを愛しすぎてるし、巻ちゃんもまんざらじゃないし、荒北さんは福ちゃんのために生きてる気がするし、福富さんは金城さん一筋だし、アブは新開さんに対しておかしいけど、それはそのまま、こちら側で加工せずに(笑)受け入れたい感じ。
だってほら選手生命に関わr(略)
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アニメ観ながらなんか不思議だなーと思うのは、声に関しては先にある舞台版のほうが手本になってるっぽいところです。もともとそういうキャスティングをしたのか、そういう演技・演出をしてるのか、偶然なのか。
たとえば坂道くんは声の出し方がすごくムライに似てる。坂道くんのキャラが揺るぎないだけかもしれないけど。
東堂はもっとイケメン声でもいいのに、わざわざあのカエル声に寄せてない? 東堂は舞台版でも2人目が玉ちゃんのしゃべり方をしっかり踏襲してて、罪深いわあの子……と思いました(笑)。
巻ちゃんとか鳴子くんとかアブはまあ、あのキャラだったら必然的にああいう声と演技になるっしょ、とは思います。つまり似てます。
二次元原作の舞台版って、もともとアニメのイメージがかなり定着した上にできてるものだから、どれだけアニメをトレースするか、もしくはアニメを振り切るか、どっちにしてもアニメ前提に作られるものなのに、弱ペダはそこが逆転してるように見えるのがおもしろいと思いました。
ていうかアニメもない時点で、舞台の原作再現率はすごかったんだね。同じモノを原作に忠実にメディアミックスしたらそりゃ同じモノができるさ、というあたりまえだけどなかなか見たことない現象が起きてる。
絵的にも、舞台が負けてる感じはないんだよね。
アニメのスピード感とか構図や効果はすごいなーと思うんだけど、巻ちゃんのダンシングは「ハンドル持って反復横跳びしてる」だけのほうがマンガに近い気がする不思議。
あと、荒北ヒロキの「ホントに自転車乗ってる感」はハンパない。芝居レベルはもっと高い人たちたくさんいるのに、なぜかヒロキだけチャリ乗ったり持ったりしてるのが見える(笑)。べつにヒロキファンでも荒北好きでもないけど、アレは別格だと思います。とくに、ヒロキはあの中でもわりと引いてるというか醒めた頭でやってる感じがするので、そこも含めて不思議だなーと。
あ、御堂筋は別格っていうか別物です。
アニメ観て「みつぅと動きがおんなじ……」って思っちゃった(笑)。フツー逆なのにね。逆でもあんな動きできないのにね。
まあひとつだけまちがいないのは、舞台もアニメも作ってる人たちの「弱ペダ大好き!」ってのがひしひしと伝わってくることです(笑)。愛のないメディアミックスをいくつか見せられてると、こういう全力投球な作り手は無条件で応援したくなります。
やり過ぎなくらいがいい! だってやり過ぎなマンガだもの!
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ところで、いちおう舞台版は最初から全部観てるはずなのに、一度も日記で感想出してなかったということに気づきました。いや書いてはいたんだけど、出すタイミングを逃してたのね(笑)。
最初の公演の感想を見つけたので、今さらですが載せてみます。原作を全く知らない状態で、純粋に「自転車競技部を題材にしたお芝居」として観てます。ズレてるところがあってもご愛敬。今でもあんまり変わってないと思うけど。
2年前ですって。当時はまだ話題になる前ってのもあって、当日券で入れたらしいよ……
次の箱学編はもう当日券もアウトだったから、すさまじい成長です。
まだ知らない役者がほとんどだったのに、2年のあいだに全員あちこちで観るようになってた。こっちの観劇レベルも上がってるということでしょうか。
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(2012年2月6日)
ゴーバスターズ始まる前には感想出そうと思ってたのに(笑)
原作知らないし、賭けるにはちょい高いか……と思っていたのですが、初日行った人からすっごいよかった!と教えてもらって当日券で見てきました。
見切れ席とはいえかなり前だったので、役者の表情までばっちりでした。一人何役もやってるから最初は何人いるのかもわからず、だれがだれやらって感じで眺めてたんですが。後半になって、この人数で回してたのかーってわかってちょいびっくりした。
いや……おもしろかった!
さすがというか、役者もスタッフも安心のクオリティでした。
自分的には、鍋で惚れたおーやまくんを近くで見られて大満足。
ムライはいつもどおりなのでいいとして(笑)。
ヒロキをまた見なおした。何度でもはっとさせられますあの子には。
あと年上のお兄さんたちは抜群の安定感で、若い子たちもがんばってて、全体的に気持ちのいいお芝居でござった。
もうちょい安ければムリしてもっかい見に行きたかったなーていうレベルです。
えっと、千葉から秋葉原まで毎週ママチャリで通ってたオタクの少年が、高校で漫研に入るつもりがいろいろあって自転車競技部に入ってロードレースを始める、までの物語。
競技用の自転車(ロードレーサー)が舞台の上からつり下がってて、本物のロードレーサーやママチャリも芝居の中にけっこう登場して、かなり盛り上がりました。原作もロードレースもぜんっぜん知らない観客を、臨場感だけで引っぱっていけるのってすごい。
まず主演ムライ。
見てるこっちが脱水症状起こしそうな汗の量でした(笑)。いや、風小次のときから汗だくだなあとは思ってたんですが。「こころ」の会話劇でさえ水かぶった感じでしたが。今回はだれよりも長く走ってる役だったので言わずもがなです。
原作の絵を見ると主役の坂道くんはオタクというよりかわいいメガネッ子って感じなのに、ムライが演るとガチでオタクメガネになるという恐ろしさ……(笑) ムライの芝居にはいつも鬼気迫るものがありますが、今回は友達いないヘタレオタクという役の作り込みと、極限ギリギリのスポ根演技が相乗効果で、なんだかもう神懸かったレベルだったと思います。
あと年下なのに先輩役おーやま。
ムライよりも年下なのに! 他がアラサーなのに! そんな貫禄が好き!!(笑)
とにかく楽しそうなんですよ。芝居も歌もダンスも、シリアスもネタもどこか余裕があって、全部楽しそうにこなすんです。
最後のエンディング的なダンスのときには、ずっと走り続けたあとの最後のハードなアクションでみんなかなり必死な顔して踊って歌ってんのに、彼は笑顔なの。ムライ演じる坂道くんがきついコース走ってる場面で「あいつ、この状況で笑ってやがる……」って言われるんですが、まさにおーやまがその状態でした。体力無尽蔵か。
あの太ももや胸板の下にはなにが詰まってるんでしょうか。夢とか希望とかでしょうか。ムライを乗ってるチャリごと抱え上げる(正確にはくらくんと二人だけど、半分以上の重量は身長的におーやまにかかってるっしょ)という力業に、無限の可能性を見ました。
ダメだこの子すごい気になる。他の役も見たいわー。
そして野獣ヒロキ。
申し訳ないんだけど正直、ヒロキが出てるかどうかってそのお芝居を観にいくかどうかの判断要素には入らないんですよ。私にとっては「顏知ってる役者」レベルの認識なんですよ。でも、実際芝居してる彼を見ると、かなり持ってかれます。ぐわーまたヒロキにやられたよーってなります。花咲けのときもそうだった。
今回も完全にやられました。自分より一回りも二回りもでかい男を食らいにかかる「野獣」の彼は輝いてました。ギラギラと。天職だよ、真っ黒に輝いてるよー!!(by銀魂)
かわいいメイド役も野獣の裏にくると、さすがだなーって感心してしまうのが悔しいです。あの美貌を裏切る低音が痺れるよな~。
ヒロキ、マジ最高。今後もよろしくお願いしますm(_ _)m
次に気になったのは部長。
唯一おーやまより年下に見えなかった人ですね(笑)。だって三十路だもの……
なんだあの長身バリトン……と思っていたら、部長のキャラも渋くて惚れました。位置的に部長が目の前に来ることが多かったので、ムチムチのフトモモとかおっぱいとか思いっきり堪能させていただきました。
ブルーバスター。
……の人と知ったのは公演後パンフ買ってからで、とくに先入観もなくフラットに見たっしょ。アラサーって言われなかったらわからないレベル。ほら、隣におーやまがいたから……
緑の長髪ヅラだし語尾「~っしょ」だし(道産子?)、いちばんマンガっぽいキャラだったからこっちも入り込みにくくはあったけど、それでもちゃんと役を乗りこなしてました。クール系かと思ったらけっこうワイルドなキャラでびっくりしました。
OBのくらくん。
チャリ屋のお兄ちゃんだけど主に車を運転してた(笑)。長身の3年生3人に囲まれて、でもいちばん落ちついてて、ちっちゃいけどオトコマエ!っていう感じでかっこかわゆかったです。やっぱカワイイ系じゃなくてカッコイイ系なんだよねこの人。
あとは割愛するけど(笑)、初めて見る人もどこかで見たことのある人もハズレなしでしたよ。
テニミュみたいに展開していくには体力的にきつそうですが、がんばってまたやってほしいです。