相棒いろいろ

自分用メモ。
お住まいの地域によっては違うかも。
5/4 14:04~16:30 シーズン10 #10元日スペシャル「ピエロ」
5/6 21:00~23:19 「相棒-劇場版II-警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」
最近くすぶってる萌えを消化しきれずにゆるっと漂ってたら、この連休に相棒のオンリーがあることを偶然知りました。速水と草壁の本があるなら行ってみたいけど、賭けだよね……あ、スパコミで万一見かけたらよろしくです(<お友だちへ)。
折りしも最近、山**紗サスペンスでえーさくの刑事さんを見かけて、なんかムラッとした勢いで元日スペシャルを見返したりして、衝動的に速水×草壁とか書いてました(笑)。
神戸については長期的な「待て」を言い渡されたようなものなので、次の萌えウェーブがくるまでは彼らで食いつないでいくかもしれません。つーか神戸以上の萌えがくるのかなー。……って亀のときも言った! よしだいじょうぶ!!
とりあえず、今さらですがけじめ的な意味で神戸卒業回の感想を出しておこうかと思います。
いつもどおり前のめりでイっちゃってる感じです。


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2012.03.31.
ああ……もうこの秋からは神戸じゃないのか……さびしい……
せっかく神戸がイタミンセンサーに引っかかるようになったのに……
新相棒は、キャストだけではまだなんともって感じです。方向性によってはすごくつまらなくもなるだろうし、かなりの萌え爆弾になるかもしれないので、ひとまず10月までは触れない方向で。紅茶党かコーヒー党か予想したところで、まさかの水派だったりもするしね!
で、いろいろあったテン。今さら最終回の感想です。
わりとガチで神戸語りしてるので、引かない人だけどうぞ。
あ、引いたといえば、最後の最後で神戸の部屋大公開な!
シリアスなドラマの最中なのに、思わず笑ってしまいました。いやいやいや。神戸、そのバスローブはなしだ。せめてバスタオルだ。トータルで神戸のイメージどおりとはいえ、そのまますぎてさすがにあんまりだと思いました。
でも所詮はこちらも日本がイケイケだったころを知らない世代なんで、神戸世代の都会の方にはリアルなのかもしれない。でもあの部屋でどうエロ書いていいのかわからないよ……(笑)
さて、ここからはあんまりおもしろいこと言えないんで、次のラインまで飛ばしてくださってもかまいません。神戸好きすぎて気持ち悪い人の深読み語りです。
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しかしなにから語ったらいいのかしら。
最初にまとめてしまうと、「神戸尊」という存在は、いい意味でずっとこちらの予想を裏切りつづけてくれたキャラクターで、彼の言動を追うのも彼のことを考えるのも私はすごく楽しかったですありがとう、ということになるでしょうか。あれ、また一文で終わった(笑)。
まずラスト。
卒業というのは特命係からであって、番組からではなさそうだな、というとこにちょっと安心しました。しかもストーリー上わりと重要な、いつか右京さんと対立するか協力するかで再登場する可能性も大きい位置への配置変更ですからね。こういう楽しみ方ができるようになった相棒ってやっぱりすごいと思います。
今期、バイオ系のネタが多かったですよね。この最終回への布石だったのか、単に制作側の身内ブームだったのか(笑)。それとは別に、神戸テーマとして一貫した軸があるような気がなんとなくしてて、その予想が半分外れて半分当たった感じ。
今回見るまでは、神戸くんってもしかして生育環境、とくに母親絡みのトラウマかなにかを引きずってるっていう設定なのかなって思ってたんですよ。
去年の正月スペシャル「聖戦」、復讐する母親の話ね、サスペンスとしてはかなりレベル高かった気がするけど、被害者遺族と容疑者の両方を危険に晒した神戸の行動だけが納得できませんでした。なんだか軽率に見えたんですよね。神戸はそんなことしないだろうよ、って。でもむりやり好意的に見るなら、警察官神戸の理性を奪う地雷があの事件にあったのかもしれない(笑)。
そして、明らかに家族を持たない大河内さん(=イタミンの独身とは違うレベルで)と親密に描かれてるのも、なにか意味があるような気がして、ストレートに萌えにくい部分もありまして。
満を持しての最終回が母子の物語ってことで、勝手にそのへんの予想が当たったつもりでいたんですけど……実際にはちがう方向のお話でしたね(笑)。
基本的にキャラの生い立ちとか家族とかあんまり気にしないほうなのに(考えるのめんどくさいから)、神戸に関してはなんとなくそういう期待をしてたんだな、という話。
母子問題はおいといて、神戸のテーマを改めて考えてみると。
結局、神戸って「嘘の男」だったと思うんですよね。
最終回で右京さんが「存外、嘘つきですね」とわざわざ言ったのも、強調だと思いました。だって神戸が嘘つきなのは今にはじまったことじゃないし(笑)。
常に問題になっていたのは、神戸が嘘つきなこと自体ではなく、神戸の嘘が正義かどうか、だった気がします。
そもそも特命係に来たのは、スパイ目的だった。右京さんも大河内さんもだまして、一年間嘘をつきとおした。でも神戸的にはわけがわからないなりに、警察のためだと思ってやってたわけで。神戸の「罪」となった嘘も、当時の彼は正しいと信じて嘘の証言をしたんですよね。
生活保護の中学生の話で、彼にこだわる理由を訊かれて「ぼくも嘘の上手な子供でしたから」と笑ったのが気になってたんですけど。
もしかしたら彼は幼いころから、だれかのために嘘をつくことが多かったんじゃないかなと思ったんですよね。世渡りではなくて。実際、融通が利かないところもあるし、正義感が強いからこそ警察官になったのだし、そんなわりと潔癖な彼が嘘をつくのは、自分のためではなくて他人のためだったと思うのです。ちなみにそれが母親か保護者的な立場の人だとしたらすごく説得力が出るぞ、と勝手に思ってました。まあこれは結局どうでもいい深読みだったんですけど(笑)。
「どんなに残酷でも真実を暴く男」右京さんの対比として、神戸は「正しい嘘を信じている男」として現れたんじゃないかなあ、というのが最後まで見た印象です。
その結果、スパイとしての役目は放棄して右京さんを選び、若いころに義憤と信じてついた嘘は無実の人間を殺し、右京さんを脅迫してまで真実を隠蔽した結果として、右京さんと別れ「敵地」に送られるという罰を受けることになり……と、結果だけ見れば神戸の嘘は逐一「間違っていた」ということになるのですが。
神戸にとっては自分の「嘘という名の正義」が揺らいだ3年間だったはずです。でも、やっぱり彼は最後に嘘を選んで、人殺しまでする覚悟で右京さんと対立し、最後まで「嘘の男」のまま退場していきました。
神戸の嘘は右京さんの真実に負けつづけたかもしれない。でも、その神戸に右京さんが屈したっていうのは、二人がちゃんと「相棒」になってたって証明なんでしょうね。心が通じ合っていたことに気づいたとたん別れが……という相棒的悲恋パターン(笑)。
なんでこんなに神戸が好きなのかなーと考えて、まあミッチーのファンだとか大河内さんとヤバいとかいろいろあるでしょうが(笑)、この「テンプレじゃない嘘つき」というキャラが気に入ったんだろうな、と今は思います。人を欺くのが好きなわけじゃなく、やましいことを抱えてるんでもなく、世渡りの必要に迫られてという要素がゼロとはいいませんが、根底にあるのは正義と信念っていうのがツボったんですよねきっと。
ホントにもう、楽しいときを作ってくれてありがとうって感じです(ばんだい?)。
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再登場の可能性はありますが、ひとまず神戸は卒業しました。慣習に則り、あの曲をバックにして敬礼とともに見送りたいと思います(笑)。
ここはひとつ、長谷川さんの愚痴を大河内さんにこぼしにくる神戸、とか書いたらいいんだろうか。いや職務上ダメだねそれは。来期からの大河内さんが、神戸登場前の厳しい顔に戻るのかどうかも気になります。ラムネ依存に戻ってたらどうしよう!(どうもしないよ)
どうでもいいけど、特命係ですっかり遅刻常習犯になった神戸が、長谷川さんとこでまともな公務員として復帰できるのかが心配でなりません……
おかげで特命部屋の時計をチェックする習慣がついてしまいました。あいつ、初回は8時半前に来てんのに、二日酔いでよろよろしてるときは10時くらいに出勤してたよ。たるみすぎじゃね?
あーさびしいー。卒業のニュースからずっと言ってますね。
いつかいなくなることはわかってたし、それが今期くらいじゃないかとも思ってたし、納得できないわけでもないけど、それとこれとは別問題でね。
ぐだぐだに怠けてる特命係の神戸が見られないのはマジさびしいー。
再来年あたりに劇場版の3とかあったら、ここぞってとこで決めまくって出てきてほしいなーと希望は述べておきます(笑)。