マンガみたい。

↑実写版るろ剣の感想。マンガだよ!!
前の晩、たまたま音楽番組を見てたんですけど。
N「最近の若い子ぜんぜんわかんないわ~。えっとこのバンドは……ワン、オッケーロック?」
A「ワン・オクロックと読むんです」
次の日、エンドロール眺めながらこの曲聴いたことあるなーと思ってたらそのオッケーロックさんでした。うん、かっこいいよねオッケーロック。英語だけで歌ったらきっとさらにかっこいいよね。
もう予告見てからずっとそわそわそわそわしてて、でも公開日は別の映画見に行く予定で次の日も午前中の用事が入って夕方の回をなんとかチケとって、行きの電車の中でも途中で寄ったファミレスでもそわそわそわそわしてて、なんか劇場行く前の記憶があんまりありません(笑)。
そんで見終わって劇場から出るとき、前を歩いてたカップルの男のほうがけっこう熱く「あそこはもうちょっと」「でもよくまとまってた」とか話し続けてて、でも女のほうが「へーそうなんだー」って若干引き気味で、「兄ちゃん、そんな女ほっといて俺たちと飲みにいこうぜ!」みたいな気分になりました。暑苦しい。
というわけで暑苦しいままネタバレ感想です。
ホント暑苦しいからね!? 軽い気持ちで覗くとヤケドするぜい(笑)。
もちろん原作は最終巻までコンプリしてます。


っていうか、読んでるなんてレベルじゃないですからね!もう人生の過ちの勢いですからね!!
るろ剣がなければ、ていうか斎藤さんがいなければ、きっと今ごろは乾電池ユニットなんて組まずに同人なんか若気の至りよねとか言いながらごく普通の友人たちとどこに出しても恥ずかしくないカタギ人生を謳歌していたはずなんです。
……おのれ、るろ剣!!
まあそのへんの経緯はまた後日ゆっくりじっくり語ることにして(語るの!?)、今回は映画の感想だけに集中します。それだけでも長いから……(笑)
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まずはお目当てから。
エグチ斎藤かっけー!!
そんなに心配もしてなかったんですけど。やっぱ動いてるとかっこいい~!!
斎藤さんのきっちりしすぎてないちょっとアウトローな雰囲気と、でも制服はきっちりしてる神経質そうなとこと、意外に年齢が曖昧な顔立ちと、そのへんがうまーくバランスとれてました。
もうね、首筋から背中と腰にかけてのラインの再現率がハンパない! 広すぎない肩幅とか、鴨居に頭ぶつけそうな背丈とか、まさに斎藤さん!! 剣心と山縣の会見の横に立ってる場面は、リアルにマンガみたいな比率ですっごいテンション上がりました。
あと耳のかたちが妙に似てた(笑)。エグチさんって決して小顔でも細面でもないんですけど、後期の斎藤さんって絵柄が変わってちょっと顔の幅も広くなってるんで、そう思えばありかなと。
そんで牙突ね! やっぱでかい人がやると迫力あるね!! いや、あのアングルで撮るってのもわかってるね!!
トータルで、CG!?ってくらい、私の大好きな斎藤さんがそこにいらっしゃいました。
いきなり鳥羽伏見の戦いから始まって、「えっ、まさか待って待って」って心の準備が終わらないうちにいきなり新撰組の羽織が現れて、なぜか紙巻きを手に現れる斎藤さんに「おふっ」って不意を突かれて。ちゃんと剣心との直接対決もあって、もちろんなんのかんの言いながら共闘もしてくれて、最後に剣心に釘さしてくとこまで、とにかく全編要所要所にしっかり出ておられました。たぶん薫くらい出番多かったと思う(笑)。
牙突は、予告では見たけど剣心との対決で使わなかったし展開上出てこないよなーどうするんだろうなーと思ってたら、まさかの使い方で笑っちゃった。笑うとこですよねアレ。
ずーっと剣心追っかけてるので全てが見せ場ですが、とくに逆刃刀の危険性を剣心に知らしめる場面が大好き。原作にはないのに、こっちのが原作じゃね?ってくらいに逆刃刀をよくわかってるセリフや使い方で、この場面だけでも原作超えたと思います(笑)。
悪即斬が出なかったのは残念ですが、あそこで斎藤さんが斬っちゃったら映画のテーマがぼやけるから仕方がない。剣心の不殺をメインにして、人斬りはあくまで刃衛に絞らないと、斎藤さんも剣心もかっこよく見えないからね。
とにかく抜刀斎好きすぎ!で安心しました(笑)。最初っから、戦争中(しかも負け戦)なのに抜刀斎のことしか考えてないし。刃衛戦のあとも、剣心にありったけの説教して見送るし。
いや、斎藤さんは抜刀斎のこと大好きでナンボなんで。ああいうキャラがツンデレとかじゃなく、直球で好きってのがたまらんです。なのに剣心のことはめっちゃ嫌いだからねあの人(笑)。そういう感じがそのまま再現されてて、ああ斎藤さんだあ……ってじんわり幸せを噛みしめてました。
余談ですが、パンフを読んでたら、えぐちさんのプロフィールに1/1生まれって書いてありまして。あらあらまあまあ斎藤さんと同じじゃない!とやたらうれしくなってしまいました。そしてそんな乙女な反応をした自分にもうれしくなってしまいました(笑)。
まずニッケルがキャラの誕生日覚えてるのがレアですからね。キャラとキャストの誕生日が一致してうれしいなんて感覚自体が初めてで、ドキドキしています。
ちなみにえぐちさんのプロフィールは12/31だったりもするようで、たぶんどっちでもいいんでしょうが、ここであえて1/1のほうを採用してくださったご本人か事務所かパンフ製作の方かわかりませんがとにかく斎藤さんへのリスペクト的なものだと勝手に思い込んで感謝です。もう自分のテンションがわけわかりません。
わたくし今までの人生で自分より斎藤さん好きな人に会ったことないので、勝手にいちばんの斎藤ファンと自認しております。なので今後もずっとこんなテンションでいきますが、あしからずご了承くださいm(_ _)m
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斎藤さん以外の感想。
いや、全体的にすごくおもしろかったですよ、説得力ないけど(笑)。
剣心、かっこよかった!!
もともと剣心が好きじゃなかったんです。原作のキャラも、アニメの声も。なので、たけるくんが剣心って聞いてちょっと好感度上がるかな、くらいだったんですが。
いやいや、この剣心だったら、あたい惚れてたわ。だってかっこいいもの。
剣心のときはホントにラブリーで、牢屋の中で雨水をお茶碗で受けてるシーンがめちゃくちゃかわゆくてキュンとしました。そこから切り替わっての抜刀斎がまた、すばらしくおっかなくて、とにかく最高でした。
そして今さら言うことじゃないだろうけど、アクションがすごい。
剣心がホントに速いんだよ! これぞ飛天御剣流!って感じでした。小柄なたけるくんがぽんぽん飛んでびゅーんと駆け抜けて、豪快なアクションで大柄な敵を倒していくっていう図がもうマンガ。速すぎてちゃんと見えないくらいなんだけど、それが今回は剣心らしさになってた。
背景と馴染む地味な着物から、マンガと同じ赤と白の着物になる過程もナチュラルだし、全体的に色味押さえてあるから浮かないのね。すごいなあ、コレが実写化の力かあ。
てことで、いきなり剣心ファンになりました。佐藤「健心」、オッケーです!!
左之助は、妥当な路線だと思いました。私は好き。
いや、思い入れの差はたしかにあるけども(笑)、斬刃刀を振り回すとか殴り合いのアクションするとかだと、これくらいガタイある人のほうが剣心との違いも出て画面が華やかになるなと思って。原作どおりの細身な美形だと、惡一文字の衣装に負けちゃいそうなんですよね。
あおきさんってそんなに派手な顔の人ではないと思うんですが(笑)、たぶん演技で持ってくタイプですよね。いい意味でリアルというか生っぽくて、ああ佐之がいるなあ、ってほっこりしました。登場とかけっこう唐突でいつのまにか仲間になってるんだけど、彼だからあたりまえの顔してそこにいても許す!って気分になります。
なのでまあ、美形でかっこいい左之を期待されていた方にブーイング食らうことがあっても仕方ないとは思いますが、私はこっちの左之を全力で支持します。戦ってるときに鶏肉もっしゃもっしゃ食うのよかった。
あと、すどうげんきもよかったよ。あの人役者としてすごいよね。
それと忘れちゃいけない外印。
「思わせぶりな仮面の下からは美形が現れなければならない」と理屈でなく見せつけてくださった監督には頭が下がります。な? テンションの上がり方がちがうだろ、な??(笑)
外印の造形は、もうなにもかもが「るろ剣」って感じ。原作のどこに出てたっけ?と思わせるくらいのビジュアルでした。見た目だけじゃなく「新時代で生きていけない影の存在」っていうるろ剣の一貫したテーマにもきちんと合致してて、秀逸なキャラデザだったと思います。
予想外だったのが清里。
あら、くぼたくん! 毎週見てるけど!!(笑)
あいっかわらず、一人でいい演技してました。清里なんかちょいキャラなのに、くぼたくんのおかげでめちゃくちゃ素敵なお侍さんになっちゃって。心に残る清里でした。ありがとう。
お話も手堅い作りでした。
どうでもいいけど冒頭の鳥羽伏見、「錦の御旗じゃー!」ってとこで、ミュージックトゥナイト思い出してしまってニッカリ同時に噴きました。ヤザキがシャウトしたよね。
それはともかく、よくまとめたよなって思います。観流と刃衛ってひとつの話にまとまるの?って思ってたけど、たしかに片方だけじゃボリュームも厚みも足りないんですよね。
あとキャストが発表されたとき、観流と恵がいるのに蒼紫がいないのが不満だったんですが、たしかに蒼紫は出なくて正解。蒼紫を入れたら刃衛がかすむし、かといって刃衛を切ったら薫じゃなくて恵がヒロインになっちゃう。もちろん蒼紫を観流の前座には使えない。オリキャラの外印くらいが、クライマックスの前哨戦としてはちょうどよかったんですね。
でも続編があったら、ぜひ蒼紫も出していただきたいです。この布陣ならハズレはないと信じているので! きっとすごいかっこいい回天剣舞が出ると思う!
ていうか続編希望!!
この剣心や左之や、もちろん斎藤さんにまたお会いしたい! あのマンガみたいなアクションをもっかい見たい! 次はぜひ、「手加減なしの牙突」か「牙突零式」をお願いします!!
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……なんかもう暑苦しくてごめんなさいね、うっかりもっかい観にいっちゃったら、また追加感想とかあるかもしれないけどホントごめんなさいね(気持ち悪い笑顔で)。