グラナダのほう。
「このメイド、ヘレンに似てない?」
「ていうか、ヘレンだよね?」
時空をかける肉食獣ことヘレン・カッターを、ヴィクトリア朝で発見。
キャラ的にそのまんますぎたので、アレは時空の亀裂から現れたヘレンだと思うことにしました。ティラノザウルスも飽きたしシャーロック・ホームズ見てみるか!みたいな。
……ちがうの、プライミーバルの話をしたかったんじゃないの(笑)。
数年前に友だちから借りたグラナダホームズのBOXをまだ返していないニッケルです。
すみません、ニッケルにうっかりなにか貸すとこういうことになるんです……
や、借りパクする気はないんだよ、量が多すぎてなかなか消化しきれないんだよ。
でもさすがにそろそろヤバいよね。向こうも今回の映画で思い出しちゃってるよねきっと。
とゆーわけでぼちぼち見てるのですが、萌えが多すぎて進みません(きっぱり)。
二時間見るともう息切れ。ナチュラルにいちゃつきすぎ。ワトソンかわいい(えっ)。
そしてたまにすんごいネタをさらっと仕込んでくるので侮れないのです。
「相棒」で「ピルイーター」見ちゃったときの動揺といえばわかる人にはわかっていただけるかと(笑)。
さすがオスカー・ワイルドの国……
まあ、ホームズとしては安心して見られますよね。原作からとても素直に忠実に、独自の解釈なんか入れないでそのまま実写に起こしたらああなるだろう、ていうあたりを小ネタに至るまできっちり押さえてるし。
……のわりには、ワトソンが結婚しないでずーっとべーカー街に住んでるという、同人屋も真っ青のパラレル設定を堂々と通してるんだけど(笑)。
以下、最近見たものをさらっと。ネタバレ注意。
『ショスコム荘』
髪フサフサなぴっちぴちのジュードが出ている話ですな。
知らないで見てたときはエンドロールで初めて「えええ!?」ってなった(笑)。見ながら「若いころのジュードってこんな感じだよね」とか言ってガイ映画の予想したりしてたから余計に(気づけよ)。
今あらためて見てみると、原作はさほどぱっとしないエピソードなのに、彼のおかげでビジュアルインパクト勝負の物語になってるのがすごいです。もう彼のアップがクライマックスみたくなってるんですけど。
『犯人は二人』
ドラマでは二時間スペシャルでした。元は短編なのに、どうやって長く……と思ったら、別の事件を挿入して、ホームズのところに依頼が来るまでを引き延ばしたんですね。
事件の本筋に関係ないオリジナル部分で、フツーに男娼の店出てきてびっくりした。軍人さんが若い男に「あいらびゅー」って囁いてるよ! ていうか軍人さん御用達の店なんてあったんだね。すごいやイギリス!!
まあ男娼との関係をネタに脅迫されるって話だったんだけど、べつに商売女でもよかったんじゃない?なんでわざわざ男?って疑問の残る展開ではありました。
『サセックスの吸血鬼』
すっごい短い、どうということもない話を、ほぼオリジナルストーリーで二時間スペシャルにしてしまったムリヤリ感がたまらないお話。もうほとんど犬神家?みたくなってましたが。ガイ映画も真っ青なオカルト展開だったよ。
そんなストーリーさえどうでもよくなってしまう、若き日のジュリエット・オーブリー演じるメイドが存在感強すぎて困りました。すげえ、当時から男を食いものにしてるよ!! プライミーバルから約15年前ですか。20代のころからものすごくヘレンでした……この人、こういう役ばっかりやってるんだろうか。
『バスカヴィル家の犬』
ワトソンが一人でがんばる話。
再会したホームズとワトソンが二人だけできゃっきゃと話し込んじゃって、モーティマー博士が「先帰ってますね」と気を遣ってくれたのが非常に申し訳ない。ワトソンの一人称で書かれてる部分を、客観的に見るとこうなるんだなあ、という発見でした。
ワトソンがせっせと書いたお手紙を隠れ家でにやにやしながら読んでたホームズとか想像するとすごくかわいそうになります。ワトソンも、ホームズの頭も。
全話感想文とか書いてみたい勢いだけど、早く返さないとなあ……(笑)