TF語り。
原作見ないでうちのコンテンツ見るなよ、といつもメンチ切ってるニッケルですが(その作品の第一印象がうちって申し訳ないじゃん?)、TFとブリーチと響鬼はもうオリジナル認定でいいんじゃないかなと思いはじめました。原作から離れすぎちゃったというか……
うーん、なんか同人の本分を忘れてる? それともある意味上級ステージ?
というわけで、また何年かあっためてた長めのTF話を更新してみたわけだが。
元はボウケンの青赤でやりたかった話なので、足かけ3年くらいです。
「アングラ的なところに捕まった蒼太(JF)をチーフ(コンボイ)がかっこよく助けにくる」ていうネタなんだけど、輪姦とか陵辱とかそういう方向にあまり興味がなかったせいで今ひとつ盛り上がりませんでした。
司令官受けの人も副司令受けの人もきっとおもしろくない話だと思います。
でもとりあえず「ニッカリの本気を見た」というコメントをいただきました。や、やだ、そんなマジな目してた?(笑) ……まあ正直、本気すぎてキモいなという自覚はあります。
普段、仲間内でマシンガントークしてる妄想とか考察とかをそのまま作品に反映すると、ものすごく長ーく暑苦しいことになるんですね。もうちょっとセーブとかできないものかと思うけど、これでもまだ語りきってないんだから恐ろしい(笑)。
折りしもお友だちがスパリン語りをしていて、それで思い出したことがあったのでこっちも語ってみる。マイ伝とスパリンの関係についてぐだぐだとしゃべりますよ。ぐだぐだです。
思い出したのは、今回書いた話にも登場したエリアルのこと。
なにしろ何年も前の原稿なんで、「エリアルの店」としか書いてなくて、酒場かな~となんとなく思ったのはトライガン見た直後ってのもあるんだろうけど。
最初にあの話(ていうか前史)を考えたときは、エリアルは娼婦だったんス。あの世界では女=娼婦なんス。自分で作った設定忘れてた……やっぱ放置しすぎはダメね。
なんでそういう設定を思いついたかっていうと、やっぱりSLのエリアル見たときの衝撃がすごかったからだと思う。アレはもう側頭部殴打された気分だった(笑)。
「たった一人の女は、男の欲望が生み出した存在」って明言しちゃったんだもの。しかも、サイバトロンとデストロン双方から搾取されるオムニコンによって。過酷な環境で働いてる労働者たちを慰められる唯一の存在って、そういうことでしょ。「女神」っていう称号も直接的すぎるよね。
このエグさに気づかずあの番組を見ていられた人って幸せだなと思います。
当時お友だちが「なにあのダッ*ワイフ」って言ってたんだけど、そういえばウーマンTFってみんなああいう系統の顔してるかも。2010のアーシーからずっと。
狙ってるのかはともかく、SLのエリアルもGFのクロミアもBWのウィドーちゃんも、勝気というか「アバズレ」キャラなのね。男性と対等な強さを持った……とかいうきれいな話ではなく明らかに「安くないわよ」的な方向の強さ。
TFにおける女性のポジションを、暗黙の了解から公式設定にまで引き上げてしまったSLの意図は未だにわかりません。
SLって全体的に、あらゆるタブーをロボットアニメというオブラートに包んでゴールデンタイムに放映しちゃおうぜ!みたいな雰囲気が強かったんですが、アレはその最たるものだと思うね。マイ伝みたくイヤーブック出して全部説明してほしかったな……(笑)
とくに、続投組からずっと「コンボイ」と呼ばれつづけてたグランドコンボイの位置づけをどうしてたのか知りたかった。
どんなに変わっても「コンボイ」なんだという認識を与えながら、アルマダコンボイと真逆の性格設定をどんどん極端にしていったのはどういう意図があったんだろう。
アルマダコンボイとグランドコンボイの最大の違いは、他者を尊重するかどうかだと思うんですよ。そこんとこ、あえて対照的に描いてたような気もする。
アルマダコンボイは、鋼鉄ボディの自分には理解できないけどもラッドたち地球人には大切な森を、身体を張って守ってくれたんですよね。そのあと地球のために自分の命も投げ出しちゃうんだけど、コンボイ的には二つの行動は同じラインにあるんだと思う。
一方のグランドコンボイは、地球人の大切な文化であるはずの古代遺跡とその周辺の自然を、戦略上やむをえないという理由で破壊して、けろっとしてる(笑)。
アルマダコンボイなら……という仮定は無意味ですが、エネルゴンをデストロンに渡すことになってもミーシャに約束したとおり遺跡を守ったんだろうなあと思うと切ないです。
あくまでマイ伝とSLを地続きとして、「女神」エリアルの位置づけを考えるとき、アルマダコンボイはエリアルの味方であってほしいと思うのです。
グランドコンボイは、平時のセイバートロン星だったら、娼婦として生きてきたエリアルの存在を認めないと思う。エリアルを無視できない状況になってようやく、サイバトロン士官としてのみ存在することを許すと思う。エリアルの気持ちは関係なく。
アルマダコンボイは、エリアルが娼婦であることに苦しんでいたら救おうとするけども、彼女がそれをアイデンティティにしていたら、そこには手を出さないような気がする。SLエリアルは、発端はどうであれ、全てのオムニコンを尻に敷いてる花魁並みのポジションにあって、自分の実力に自信を持ってるはず。そんな彼女の生き方を、たとえ理解できなかったとしても否定はしないんじゃないかな……って全部希望ですけど(笑)。
そんなことを悶々と考えていたら、オリジナルの「エリアル」が出てきて、その流れで「ロディマス」が出てきて、SL側からアルマダコンボイの過去バナができていきました。
前史で書ききったように見えますが、ロディマスとコンボイの決着を書くまではまだ終わらねえ!と思ってます。暑苦しい。
まあそんなコンボイへの夢をぎっしり詰め込んだ長文を書き上げた直後に、まだこんな語りができる自分に軽く引くんですけど。
ここまでマイ伝について真剣に考えたファンはいないと思うね!って言ったら、「そんなことない」って返されてファミレスで徹夜したこともありましたっけ……
結論。
直接語ろうが作品にしようが、ファンはみんな暑苦しい。