蛍の光・二
部長組が真顔で「ちゅー」と連呼するのを聞いて、私の感覚って四十路並みなのかとちょい焦りました。そうそう、こっ恥ずかしいんだよな。キスと一度も言わなかったところに、脚本家の信念じみたなにかを感じます。うん、エッチも言えない。
そんなこんなでホタルノヒカリ2、実は欠かさず見ていたりします。
途中から見た1がなぜかストライクでなー。
原作は絵が苦手なので読んでませんごめんなさい。
わかんない人にはわかんないドラマだと思うコレ。
私も、べつに雨宮に感情移入するわけではないんだけども。雨宮みたいな仕事熱中型女子は何人か知ってるので、「あーあるある」っていう感じ。三角関係がめんどくさいって言う雨宮も「わかるなあ」って思う。そんで朝起きて隣に若い男が寝てたら「ラッキー」って思って二度寝しちゃうよね(笑)。恋愛って疲れる~めんどくさい~って男じゃなく女の子が言うのが、妙に痛快なのですよ。
恋愛ドラマって基本的に10分も見てられないんだけど、コレはのだめとかハチクロとかの引き出しに入ったみたい。恋愛メインじゃないから恋愛パートも楽めるのかも。
今回も、部長一筋の雨宮を好きになっちゃってじたばたする瀬野が、フツーにかわいくてキュンキュンします。わかりやすく当て馬なのにマーズデン的な匂いがする(笑)。1でも、かとーかずきはキレイなままで終わったものね。むかいくんは文句なしにカワイイしカッコイイけど、もうビッグになりすぎて萌え対象じゃないなーという感じで眺めてます。いや、部長とガチで絡んだらわからんけど(笑)。
そんな瀬野を好きな桜木も、瀬野をふり向かせたいって気持ちをちゃんと仕事に昇華して成長していってるのがいい。だから、だれがどうなっても収まるところに収まるんだろうなあって思えてゆったり見てられるんだよなあ。山田姐さんと二ツ木さんもぐだぐだとくっついちゃうんだろうなあ。
このドラマって、恋がきっかけで仕事もやる気が出てどんどんうまくいく!っていうありえない展開を、嫌味もわざとらしさもなく淡々とやっちゃうのがすごいの。1見ててぐわっとハート掴まれたのはそこだったし。恋に振り回されて仕事が手につかなくなるバカ女はもういらんのですよ。両立じゃなくいっしょにしちゃえばいいじゃない、みたいなね。明るいわあ。
で、やっぱり雨宮と部長の組み合わせがお気に入りです。
1の「雨宮の恋を応援する部長」もよかったけど、2の「雨宮と恋してる部長」もいい。
でも実際問題として結婚を考えたとき、部長&二ツ木の昔なじみコンビがいちばんうまくいきそうな気がします。どっちもロマンチストで世話焼きだし、お互いほっとけない関係っぽいし。家事の分担もうまくいくよきっと。
……どちらかといえば高野×二ツ木です(聞いてない)。
まあ腐った妄想もしつつ、なんで雨宮×部長が好きなのかと冷静になって考えてみるに、自分の好きなカップリングパターンに一致するみたいなんですよね。
仕事は有能だけど私生活がぐだぐだな不思議ッ子×仕事は当然できて苦労性で世話焼きな年上の男、ていうパターン。
あと木造一軒家。
四畳半フェチに理屈などいらないのです(結局そこか)。
余談ながら。
部署の新人になんかえらい美人なメガネスーツがいると思ったら、尻彦さん!? 尻彦さんじゃないのあなた!! と初回ですごく動揺しました。髪、伸びたんだね。