赤壁感想。

どうでもいいけどYahooの三国志特集で、「25コマでわかる三国志!」とかいってストップ劉備くん売ろうとするのやめたほうがいいと思った。それ、三国志のパロディじゃなくハードコアJUNE小説の同人誌だから!! 三国志本編も知らない一般人の手に負える代物じゃないから!!
三国志ブームはいいんだけど、Tシャツの赤兎馬みたいにアングラからいろんなものが引きずり出されてきてるのが落ちつかないっす。
6/11追記:
「ストップ劉備くんはNHK人形劇のパロディで、江森三国志のずっと前から同人誌でやってた」というご指摘をいただきました。ありがとうございます。
もともと人形劇のパロディ同人誌というのは、コミックスで作者が書いているので知っていましたが、商業ベースのほうは江森ネタがかなり早い段階で出てきているので、それを一般人に勧めるのはまずくない?という文脈にしたつもりでした。作品の背景をよく知りもしないで語ってるという印象を与えてしまったのでしたら申しわけありません。以後言葉の選び方を気をつけたいと思います。

というわけでございまして!
そろそろ終わってるかなってことで、パート2の感想をそっと置いてみますよ。
パート1の感想はこちら。大したことは書いてないけどね。
「大都督」だからしょうがないとはいえ、周喩がみんなからドゥードゥー言われててなんかかわゆかった。ダードゥードゥーとクーミン。
あと、アップで撮りたいのはよーくわかるんだけど、そんな顔近いの不自然だから……あれだけ近いと、お互いの顔もよく見えないんじゃないだろうか。
以下、がっつりネタバレです。
できれば見た人だけ読んでほしいなあ。ていうか、事前情報なしで見てほしいなあ。
ひとつお断りしておくと、ニッケルは金城大好きなのでそこは最初から全力で贔屓です。ご了承ください。日本語よりも中国語しゃべってるほうが好き。


「あなたはどうする?」というキャッチコピーの意味がわかりました。
趙雲×周喩か。
孔明×周喩か。

あなたはどうする?
うーん……孔明×魯粛も捨てがたいな……
本編感想。
順不同で思い出したことだけ書いてみる。
◎また冒頭に黒田声で解説。アレは日本だけの演出らしいですね。
◎その解説でさらっとネタバレ。ニッポン人、同じアジア人の顔くらいわかるヨー。
◎ていうか彼女、あの中では日本で認知度高いほうだヨー(@少林サッカー)。
◎そんなネタバレ尚香の青春アドベンチャー開始。まさかBL担当が尚香とは……
◎尚香作戦については正直、バカじゃないのと思った(孔明が)。
◎でもかわいいので許す(孔明が)。
◎そんな孔明先生、今回のお仕事はお医者さん。あ、人間の。
◎孔明の扇で火をあおぐ孫権は、どこに対する萌えサービス?
◎ていうか、一人だけ蚊帳の外だったし。兄なのに。
◎前半はかなりの勢いでドリフでした。チョーさん呼んできて!!
◎ちょうかんをだます周喩とか相当ドリフ。
◎志村、後ろ後ろー!!
◎10万本の矢を調達しにいく孔明についていく魯粛だってかなりドリフ。
◎爆弾作ってる甘興はなんでアフロにならないのかと思った。
◎うっかりで部下の首を落とす曹操までドリフ。
◎ドリフ展開に耐えられなかったのか、小喬まさかの大暴挙。
◎まあ甲斐性なしの都督が悪いんですけどね。
◎孔明もちょっと同情して都督を慰めてあげます。そのままがばっと
◎つーかおまえ、ずっと都督んち泊まってんのか。まさかすでにがばっと
◎むしろ毎晩二人でお琴やってたらどうしよう。都督のおとこ教室
◎決戦が迫る中、劉備一家はお団子を作ってます。わらじの次はだんご……(涙)
◎しかも団子丸めながら兄弟ゲンカ。なにこれ、渡る世間? ここは幸楽??
◎このとき趙雲の頭の中は周喩でいっぱいだったと考えると、えらい萌えシーン。
◎でも手は団子の粉で真っ白。
◎あの団子は日本的に置き換えるとなんなのか必死に考えましたがダメでした。
◎ゆえに笑いをこらえるのが精いっぱいでした。
◎白玉団子は飲むものではない! 噛んで食べるものだ!!
◎小喬にイラつきながらも、あまりにも美人なので許してしまいそうになります。
◎わかったわかった、小喬はかわいい! 悪いのは甲斐性なしの都督!!(降参)
◎だって曹操のキモヲタっぷりにも引かなかったもの。
◎孔明、いかにも呪術的な動きをしてたけど、風吹いてテンション上がっただけだよね?
◎まあ都督の剣舞シーンみたいなもんか。
◎でもかわいいから許す。
◎今回も自分が仕組んだ大虐殺にうっとりと恍惚の表情を浮かべる孔明。
◎でもかわいいから許す。
◎魯粛が「真好!」ってサムズアップしてる絵面がどうしても引っかかる。アメリカン?
◎あ、今回のそっくりさん大賞は、黄蓋as北大路欣也でした。
◎甘興・がオリキャラでなくてはならない理由がようやくわかった。
◎戦場で周喩を見つけたときの趙雲の顔は、今回のベストスマイル大賞です。
◎あとはもう勝手にやってください的な趙雲×周喩の最強タッグ。
◎でも趙雲は、全ての人間は投げても死なないと思ってるんじゃないのかな。
◎これだから超人は……!
◎髪が解けるというお色気(?)ショットは、尚香より曹操の勝ち。
◎どうしよう……なんか円満解決で、三国鼎立しない気がするんですけど……
◎劉備は、ようやく孔明に新しい服と冠を買ってあげたらしい。
◎孔明は萌萌と引き換えに趙雲を渡すべきだ。
◎などと思っていたら、まさかの孔明×周喩エンディング。
◎江森備もびっくり(だと思う)。
◎三国志同人界にも、東南の風が吹きまくった映画だと思いました。
◎次回のムーパラが楽しみです……!
個人的に感動した部分。
◎「風林火山」を初めて中国語で聴いた。さすが原典、これが押韻というやつか。
◎そう思って見てると、曹操の詩吟も音を聞いてるのがなんだか楽しい。
◎東南の風が吹いたとき、4年間待ちつづけたのはこのシーンなんだ……と思わず感慨にふけってしまった。でも実際はそんな大した場面じゃないんだけど。
総括。
「女たちの勇気」パートと孫兄妹を抜いたら、確実に1本で収まってたよね。
いやあ、すばらしかったです。赤壁の名シーンといえば、「曹操の銅雀台」「風を呼ぶ孔明」「血を吐く周喩」だと(勝手に)思うんですが、それをすべてスルーして話を作っちゃったとこがすごい。
三国志っていう大きな作品を、ここまで役者寄りで作っちゃったのもすごい。
周喩がトニーでなくアンディやユンファだったら、きっとかなり演義寄りになってたんでしょうね。黄蓋はめっちゃ鞭打たれただろうし、孔明とは呪い合いながら別れただろうし、血も吐いたと思う(笑)。小喬が動いたのは、トニー周喩の不足分を補うためだったんでしょうね。孫権・尚香を前に出してきたのは現代的解釈というより、ハリウッド対策かな。三国志的ではないけど、ちゃんと隅々まで活躍させられるってすごい。
連環の計や東南の風も「そうくるかー」っていうアレンジで。三国志じゃなく、オリジナルの話だったら「どうなるんだろう!?」ってわくわくできた気がする。三国志知らない人のほうが純粋に楽しんだかもしれませんね。
ところで一人、完全フェードアウトした人がいるんですが……まあこれだけやったんだから、一人くらい忘れてもしょうがないよね……?
ま、ごちそうさまでした!
しばらく孔明×周喩で白飯が食えます!!