邦画更新。
今さら更新シリーズ(趣旨変わってる)、今回はRHプラスです。
コレを書きはじめた2008年3月の段階では、道隆×きよいにするつもりだったらしいのですが、うーんムリ!っていう感じで投げやりに逆転しました。
がんばってはみたんですが、きよいさんが強すぎるっていうか、道隆さんが弱すぎるっていうか……でも受け道隆さんがなかなか楽しかったのでよしとしました(笑)。
これ以上の発展形が思いつかないので、このカップリングはここで打ち止めです。やっぱり元がBL寄りだと難しいね(もうBL関係ない)。
どうやらハッセーって、私の中では攻めみたいです。イクサの一沙もケータイの間明も。
「天然ふしぎッ子攻め」or「受け志望のめんどくさい攻め」の二択で(笑)。
でもなんか、一昨年くらいからぐっといい味出てきたよねえ。ヒロビとかでずっと見てきたから、感慨深いっていうか、でも同世代としてはちょっと焦っちゃうっていうか(笑)。ハッセーは結婚して子どももできて(逆か)インテリメガネも似合っちゃう歳になったのに、私まだメガネまでいってねえよ!メガネ遠いよ!!みたいな気分になるわけです。
メガネってなんの基準だ。
そういえば、最終回後の感想を書いたまま出してないことに気づきましたよ。
発掘したんでここに載せてみる。覚えてる方だけどうぞ。
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(2008.3.27,Nickel)
RHプラス終了。
もうあのメガネハッセーたちに会えないと思うとさびしい……
でも、30分×13話っていいですね。
途中で軽くつまずいても、挫折せずに最後までおつき合いできる長さです(笑)。
そんなこんなで最終回まで一気に感想など。
結論から言うと、よくできたドラマでした。
正直、「中途半端な萌え狙いの低予算イロモノドラマだろ~」と風小次のときみたいにナメてかかってたんですが、最後でまたやられました。
ひとつ感じたのは、この枠はイケメンドラマを建前にはしてるけど、流行りのBLなんかやる気はないぜ、という姿勢でしょうか。昨今の実写BLに見られるような「こんな感じにしときゃ腐女子は喜ぶんだろ?」っていう意識があんまり感じられないんですよ。
この感覚でずっとこの枠をつづけていって、いつかホントのBLにも挑戦してくれたら、おもしろいことになりそうな気がします。
でも次の東京ゴーなんちゃらは……さすがにムリっぽいかな……(笑)
忙しかったんで、一気に見ました。
先日いただいたトマトゼリーを食べて「ブラッディ~」と言いながら(バカ)。
私が苦手な要素に「血が出る」「弱者が虐げられる」ってのがあるんだけど、最初からこれを前面に押し出されてたら、たぶん2話くらいで見るのやめてたと思う。そういう意味では、あの構成は私にとっては幸運でした。
逆に、ダークな正統吸血鬼ドラマを期待してた人たちは、最初でやめちゃったんじゃないかな……と思うと、真の視聴者層を逃したんじゃないかと不安にもなるのですが(笑)。
実際、吸血鬼モノが好きな人はどっちのほうがよかったのかしら。
11話からの急展開に、「え、今までの10話はなんだったの? ここからはじめればよかったんじゃないの?」と思ったんですけど。
ラストまで見終わると、無意味に思えたホームドラマもコメディパートも全部込みで「平和な日常」を描いてたんだなーと納得。亜美ちゃんも宝田くんも含めて、必要な素材だったんですね。これが「シリーズ構成」ってやつなのか。
しかし、11話目で誠パパ登場ってのはびっくりしたな。
パパの顔が出たときのニッカリの反応。
「あ……」
「あ……」
「ムラサキ……」
「ムラサキだ……」
「いい胸板のムラサキだよね」
「いやらしい体つきのムラサキだよ」
草加とかカイザとかいろいろ言いようはあるだろうがよ! なんで数回しか見てないSPAレンジャーなんだよ!! 裸だけ思い出すのもやめろよ!!(美肌戦隊だもの)
パパはあの重苦しい黒コートを一度も脱ぎませんでしたが、中は意外にきっちり正装で、えらいえろい感じでした。ボルドー色のシャツは、白シャツのきよいさんと対比させてたのかしら。
吸血鬼は三十路前後で成長が止まるってことなんですね。オイシイ……青年と中年の魅力を少しずつ併せ持った絶妙な時間を永遠にとどめちゃうなんて、なんというエロス。これは実写じゃないとエロスの真髄が伝わらないな。
同じ役者でも、二十代じゃダメだったよね。リュウキやファイズのころの彼らじゃ、このちょっと陰のある色気は出せなかったと思う。なにより「父親」役ですから。どっちもダメ親だけど、不器用なりに父親っぽさは出てたもん。年齢って雄弁だね。
で、そのきよいさんですが。
全話通して見せ場っていえば、亜美ちゃんをちょこっとかじったのと、漁船動かしたくらいでしたよね? あとは泣いたり崩れたり。最後くらいなんかしてくれると思ったら、コート翻して飛び降りてきただけでしたよね?
たった3話で畳みかけるように吸血鬼らしいことしかしなかった誠パパとちがって、最後までなんもしなかった潔さにこそ拍手を送りたいです。
ガード固い冬コートもアレでしたが、妙にカワイイ春コートもなかなか目に毒でした。
つーか無意味に道隆さんにうなじ見せつけるのやめてください。もう話の内容とか頭に入らないから。かじりつきたくなるから。人間が。
この人つくづくお色気担当だったなあ……
それに対して、バカ和。
たまに、はっとするくらいひどい顔してるときがあるよね(失礼)。此衣くんと亜美ちゃんに「知性も品性も感じられない」っていじられてるときも、たしかにそのとおりだ!って思っちゃったよ……
バカ和の過去は結局あきらかにならなかったけど、まあ和み担当だから。此衣くんはもちろん、宝田くんもバカ和大好きなのがなんか微笑ましくてなあ。三人でなかよくしてればいいよ。ちょっとBLというにはビジュアル的にキツイけど!(此衣くん以外) でも、宝田くんみたいなのを出してくるっていうのは、BL的にはかなりの快挙だと思います。まともなイケメンが一人しかいないってのも含めて、あの三人すごく好き。
で、メインの誠とあげは。
いきなり抱きついたりしてもBLに見えないのは、らくとくんの雰囲気のせいなのかな~と思ったり。だって誠単品だと痛々しいくらいに儚くて耽美だし。ムラサキ村上くん相手だと、ちゃんと(?)男×男に見えるもん。
亜美ちゃんは、最初のエピソードだけはどうしても引いちゃうけど、アレを抜きにして考えれば、使い勝手のいいキャラだと思いました。悲壮感がぜんぜんなくて、話をぐいぐい引っぱってってくれるところがいい。宝田くんと同ポジションだよね。家族じゃないけど、ありのままを受け入れてくれる友だち。
だからこそ、返す返すも登場エピソードが惜しかった……(笑)
吸血鬼は冷たい肌をあたためるために寄り添うんだって。
いろいろあったけど、誠パパだってただ息子といっしょにいたいだけなんだから、いっそ月長館に住んじゃえばいいじゃん……と話の流れを無視して思いました。
最初はうまくいかないかもしれないけど、そのへんの葛藤を乗り越えてこそ、真の絆が生まれるんだと思うよ! あのパパならきよいさんのいびりにも負けない気がするし。あわよくばパパとママの関係になれるかもしれないし!(ひい!)
此衣くんもそろそろバカ和のところに押しかければいいじゃない! 男だらけのむさ苦しい家族を作り上げればいいじゃない!!
……で、人間の道隆さんはどんどん入りにくくなっていくわけですが……(涙)
最後、ちょみっと進展があった(と思いたい)道隆さん。
「もうすぐ春ですね……」
恋をしてみませんか!?(byキャンディーズ)
重いコート脱ぎ捨ててさあ!! それくらいの展望はありそうな感じでしたよね!? あってほしい!!
とはいえ、道山に手ひどくフラレたあと、不可抗力であげはと契約して……という流れを知ってしまうと、道隆さんがきよいさんと契約して家族になれる確率って、かぎりなくゼロなんですよね……あああ、切なすぎる。
原作はまったく知らないんだけど、あの絵柄でこのストーリーをやっても盛り上がりきれないと思うから、ドラマのほうがよくできてたんじゃないかな。個人的な好みですけど。
役者もよかった。荒削りの原石に出会えるのがこの手のドラマの醍醐味ですよね(笑)。
二十代半ばで高校生にしか見えないミウラくんがもちろん最大の収穫ではあるけど、ミヤケン(道隆さん)の劇的な成長っぷりにも感動したし。
準レギュラーまで芸達者ぞろいで、楽しませていただきました。
今後は、ミウラくんがどういう方向に活動を展開してくれるかが楽しみです。
らくとくんやハッセーは心配してないから(笑)。