夏なのにクライマックス。
どうでもいい話。
私の弟はたぶんノンケだと思うのですが(未だに確信がない)、なぜか「いい男センサー」を搭載しています。ぼんやりした姉よりも鋭敏で精確です。「今の人すげえかっこよかったよな」とか同意を求められて動揺することも多々あります。
ちなみに基準は、「背が高い」「目が強い」「端正な男前」のようで……(見た感じ)
アルカリが「シンケンだと源ちゃんじゃない?」と言ってました。姉は殿だと思います。目力の源太か、長身美形の殿か。一度確かめてみたいと思いつつ、「おまえらまだ特撮見てんの」と言われるのが怖くてできません。
というわけで、「あいつだれが好みなのかなー」と勝手なことを言いながら未だに特撮を見ているニッカリでした。十臓だったらどうしよう。あ、条件オールクリアだ。
そんなこんなでSHT感想です(えっ)。
ちょっと十臓多めですがあまりお気になさらぬよう(笑)。
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いきなりの大乱戦ですねえ。まだ夏なのに。
赤金・桃黄・青緑っていう分け方が、個人的にはなかなかしっくりきました。もうカップリングもそれでよくない?(笑)
茉子ちゃんの料理ネタ、思い出したように引っぱります。
ダメージが大きいのは育ちのいい順みたいですね。殿>流ノ介>千明で。それともお残ししない順? それでも覚悟を決めて食べる、殿の変な男気がステキです。ちがう、そこはがんばるとこじゃないよ殿! 劇場版では上司にしたいレッドNo.1でしたが、旦那にしたいレッドNo.1もゲットです。
そんな和気藹々としたシンケンジャーたちとは逆に、アダルト路線一直線の外道衆。
ついに薄皮太夫の壮絶な過去が明らかになりました。火付けだから八百屋お七路線かな~と思ってたら甘かった。
いやあ、予想してたパターンの斜め上をいってたよ。もうちょっとソフトにやってくれるかと思ったらストレートにハードだった。はっきり名言はしなかったけど、衣装や髪型はあきらかに遊女だったもんね。心中の約束でもしてたのかしら。
花嫁衣裳の回でシタリが言った「未練だねえ」っていうセリフが妙に引っかかって忘れられなかったんですが、そもそも花嫁衣裳なんか着られなかった人なんだ、と思うと余計に切ない。未練だねえ。
太夫が十臓にぞくぞくしてたのは、恋心じゃなくシンパシーを感じたからだったんですね。そうだよね、何百年の未練が他の男にあっさり乗りかえられるわけないもんね。一人の男を想いつづける狂気を、十臓の中にも見たんでしょうね。太夫をただのツンデレだとしか思ってなかった自分を大反省。
シンケンのアダルトラインって、普通に見てると理解できないどころか誤解しちゃうような部分がいっぱいあって、全部終わったあとに「そういうことだったのね!」って気づくことが多……くないですか? 私の読解力が著しく低いのかなあ……
ミスリードというほどでもないんだけど、読解に必要な要素がかなりバラバラでしかも小出しにされるので、俯瞰で見わたせるようになる前に、勝手に早合点しちゃって勝手にブーイングしちゃって、あとからごめんなさいってなります(笑)。
今わかったと思ってることも、またひっくり返されたりするのかも。
で、家臣がバラバラになってしまったため、まさかの赤金オンリーです。
源太が幸せな夢から目覚めると、横で殿がよろよろになって倒れそう、っていうシチュがなんだかツボでした。いや、もう殿と源太ならなんでもいいのかもしれん(笑)。
源ちゃんといっしょだと殿がちょっと自然体というか、遠慮とか緊張とかが抜けた感じになるのがいい。ていうか軽口叩きながらムチャな要求についてく源ちゃんも男前だよ。へらへらの天然三枚目から、ぎらっと目に力が宿って漢に変わる瞬間に惚れます。
あー、やっぱ源ちゃんかもなあ(※弟の話)。
そして、腹が立つほど律儀にやってくる我らが十臓。
言動が乙女すぎて笑っちゃいました。
「だって、次に会ったらデートしてくれるって言ったもん!」と仕事場に押しかけてきて、
今忙しいからと断ったら「源ちゃんに免じて明日にしてあげる(だから源ちゃん今度お寿司おごってね!)」と一方的な約束を取りつけ、
「来てくれなかったら、たくさん殺しちゃうんだから!」と脅迫までしておいて、
殿が「いくつか借りがあるから」とやってくると「ううん、来てくれたからそれでいいの。貸しなんて気にしないで」とものわかりのいい女っぷりを見せる周到さ。
不器用な太夫とちがって、かなりの策略家です。そりゃあ太夫を鼻で笑っちゃうよなあ。太夫もかちんと来るよなあ。はっきり勝ち組負け組だもんなあ。
でも男のほうから見ると、迷惑以外の何物でもないですよね……と思っていたら。
殿もまんざらじゃなかったというあたりにちょっとのけぞりました(笑)。
そ、そうよね、男って直球の乙女戦略に引っかかったりするものね。殿もか……
や、十臓が両想いなのを自覚してたかどうかはさておいて、「勝負しないと被害者を出す」っていう脅しで追いつめたことによって、殿に決闘の大義名分を作ってあげたんだと思います。それを殿はたぶんわかってて、流ノ介を説得する材料に使ってた気がする。最後には思わずぽろっと本音言っちゃったけど。
殿が侍たろうとすることと、「志葉家の当主」「シンケンレッド」「みんなの殿」であることはイコールだったはずなのに、実はそうじゃないっていうのを気づかされつつあったのかな。すべての肩書きを無視して「侍・志葉丈瑠」を求められたっていうのが、殿としては予想外にうれしかったみたいです。
我々としても予想外の展開で、「うえええ」としか言えませんでしたよ(笑)。
総合的に考えて、十臓の「お気遣い」って怖いくらい行き届いてるなあと。
最初は「なに言ってんだこの天然乙女が!」って思ったんだけど(笑)。
よく考えたら、殿を庇うにちがいない源太との戦いを避け、殿を快復させた上で、殿が来ざるをえない状況を用意してあげてるのね。邪魔者のナナシたちを斬り伏せて結果的に二人を救った部分も合わせて、お気遣いにもほどがある。
殿と戦いたいっていう欲求を満たすために、きちんと考えて外堀を埋めていってるんですよね。自分の過去を明かしたのは予定外だったかもしれないけど、結果的に殿の気持ちを引き寄せることには成功してるし。
あくまで侍としての殿を目覚めさせようとするストイックな姿勢が、今まで「よくわかんないやつ」って認識を作ってたのかしら。太夫とちがって半分しか外道衆じゃないっていうのも、もしかしたらそういう性格によるものなのかしら、っていうのは穿ちすぎかしら。
あ、「危険に近づきすぎる」っていう流ノ介の指摘も、十臓の「いびつなおまえ」にかぶせてるのかな。だったらすごいな。
そんな殿の本心を聞いたのが流ノ介ってのはちょっと皮肉でした。
流ノ介があそこまでの忠誠心を捧げているのは「志葉家の殿」だからで、殿がいちばん危険なことをする理由がよりによって「ただの侍として戦いたい」じゃあ、ほとんど裏切りみたいなもんですよ。
もちろん、今の流ノ介は志葉丈瑠自身に仕えてるから、たとえ殿が殿でなくなったとしてもついていくけどさ。他のメンバーもそうだと思う。でも、殿じゃない丈瑠、という想定は流ノ介の中にはたぶんないから。
そこを一晩考えてなんとか自分を納得させて、結局行かせるっていうのが、やっぱ流ノ介っていざというときはかっこいいんだよなあ、と思わせてくれます。反対しながら送り出せるだけの実力が伴ってるってのが憎いよなあ。たとえば千明がぎゃあぎゃあ騒いだところで、たぶん殿は印籠を託してはくれなかっただろうからね。
で、それをわかってて前に出ない(流ノ介をなだめる)千明も大人。もちろん、揺らいだ自分への戒めとして「戦うべき」という結論を下した茉子ちゃんも男前。ああ、シンケンメンバーってなんでみんなこんなに大人で男前なんだろう。
もし仮に私が、丈瑠/流ノ介でやってたとしても、やっぱり「十臓に惹かれていく丈瑠と置いていかれる流ノ介」の路線に流れたと思うんだよなあ。ニッカリズム的にはそこがいちばん萌えるから(笑)。
そういえば先日、みんなでシンケンのカップリングの話をしてたときに、他ジャンルの方から「見事に流ノ介はスルーなんですね」と言われるまでその事実に気づかなかった自分たちに愕然としました(笑)。うん、なんでかわかんないけど流ノ介ってカップリング要員じゃないんだよね……なんでかな……サーチでも赤青と青赤がトップなのにね……
ニッカリ的には、「不幸な流ノ介に萌えない」っていうとこに尽きるのですが。明るく元気で前のめりな流ノ介が好きなんです(笑)。
で、望みどおり殿と思う存分ヤって、昇天しながら落ちていった十臓……
えええ、もしかしてまた打ち上げられるの? 今度は太夫助けてくれないよ? 源ちゃんあたりに拾われるの?(笑)
個人的には、殿がうっかり拾ってきちゃって、物置に隠してるのを源太に見つかるんだけど「水くさいぜ丈ちゃん!」って言われて二人で飼うことになって、でもジイや流ノ介に見つかって「今すぐ捨ててきなさい!」って言われる、みたいな路線を希望……(それは十臓の話ですか?) あの二人は幼少期にゼッタイそういうことしてると思う。
いや、そんなどうでもいい妄想はともかく!
崖から落ちてクリフハンガーとか、そんなダジャレやめて!(ダジャレじゃないです)
憑いていたという裏正が折れたのが気になるけど、まさか刀が折れたくらいで更生したりしないよね? 厳窟王が取れたらさわやかになるエドモンじゃあるまいし!(笑)
ま、早いとこ再登場して、ピッコロやベジータくらいの距離感で、源太の寿司食べながら殿のいびつさをどんどん暴いていってほしいです。
……ふとふり返ってみたら、自分の語りがくどすぎて軽く引きました(笑)。
ついでにちょろっとディケイド感想。
もうついでなのが悲しい。だってシンケンのほうが盛り上がってるもん。
アポロガイストさまがどんどんおもしろくなるのだ。なんだかかわいい存在なのだ。顔が顔なだけに嫌いになれません、アポロガイストさま。結局、テレビではあの人がラスボスってことでいいのかしら。
そして、士の「注射嫌い」が今さら発覚。というか自白。ちょっと、ナマコも回収してないのにそんな設定どこから。聞いてないよ。
あと士くん、ショッカー戦闘員コスまで完璧でなくていいから。アルカリさんが何度も巻き戻して見てたよ!(笑) 劇場版でも思ったけど、スタイルがいいってもうちょっとした正義だよね。カワイイは正義!みたいなノリだよね。
ライダー大戦云々の話はよくわかんなかったんですが、ファンガイアのクイーンがものすごくかっこよくて痺れました。あれ、この子こんなにかっこよかったっけ(笑)。
でも、カズマ(ひろき)が消えて一真(つばき)が出てくるっていうのは……次回見てみないとわかんないけど……ちょっとどうかと思う……
雑魚キャラのようにあっさりトドロキとアキラが消えたのもどうかと思う……あの世界のトドザンとイブアキをどうしてくれるー!!(そこ?)
そして迷走しまくるヒロイン決定戦。
鳴滝さんが「べつにあんたを許したわけじゃないんだから! 世界のためなんだから!」とデレながら士に助けを求めてきただけでも、士的にはキャパオーバーなのに。
いつのまにかアスムの師匠になっていた海東くんが、仲間は宝→ぼくの仲間っぽい人といえば士→士はぼくのお宝☆というステキ三段論法でぐいぐいと迫ってきたのには、さすがの士くんも抵抗しきれません。がんばれ、(恋シミュの)主人公。
最終話で白いドレスを着ているのはだれなのか!? クウガはライダー大戦に参加するからユウスケが棄権としても、鳴滝・海東という強敵を前に、夏みかんの壮絶な戦いが始まります。……そういう話だっけ?
終わるのか、ほんっとーに終わるのか。
全視聴者の不安を乗せて、士は最後の旅に出ました。
9つの世界が終わって以後、素直に楽しめたのはネガとシンケンだけだったんですけど。
あの劇場版が最終回っていうのも納得できないんで、なんとか奇跡が起きないかとそれだけを願ってます。
お願い、平成ライダーの神さま!!(←S倉?)