ユキオガ。

新刊はユキオガとオガユキです。
暗示をかけるがごとく繰り返すさ。
ふと、ユキオガ語り。
あ、まあ例によってリバだからさ、どっちでもいいんだけど、どちらかといえばユキオガのほうが書いてて楽しいんで。あとオガユキだと身内に同志がいないから!(笑)
以下、ニッケルの主観です。本宮さんやアルカリは無関係です。
気に入らなかったら流してください。


ユキオガの往壓を書くときは、どうしてもかっこよくしてしまうんだけど。
本物のというかアニメの往壓は、最低なダメ男じゃないですか。
いや、馬と幼女にしか興味を示さない点については置いておくとしても。
かっこつけて大人ぶってみせてるだけで、ものすごく幼稚で甘ったれでキャパの狭い、自分より弱い者にはいばりたがる、究極のダメオヤジなんですよね。
そのダメ往壓をリアルにA川脚本準拠で書いたら、ホントにムカつく最低な悪役レベルになっちゃうから、微妙に逸らして「かっこいいときのユキ」だけを持ってきてムリヤリ自分を納得させてる部分があるんですが。
基本、原作至上主義でいきたい私としては、そんな最低なユキをこそリアルに書いてみたくなってきてるんですよ……困った(笑)。
でも、たぶんこっちも無傷じゃ済まない気がする。そう考えると、あやしの字書きさんってすごいオトナの人ばっかりなんだろうな。私なんかまだ青いからとってもムリだわ(笑)。
ユキがちゃんと書けてない、という自覚はある。
でも書いていいのかな、という躊躇もある。
対して小笠原さんなんですが、キャラとしてはわかりやすいのでたぶん忠実に書けてる……と思う……往壓大好きなのもけっこう公式だと思う……(全体的に自信がない)
小笠原さんは、往壓以外の相手が考えられないのです。宰蔵でもない、アビでも江戸元でもない、友人や敵や上司の皆さんでもなくて、往壓。それはたぶん小笠原さんにとっては不運なんだけど、でも惹かれてしまう相手だから仕方がない。そんな感じ。
そういえば、上映会でみんなの意見が一致したのが、
「小笠原さんだけが往壓のいちばんひどい部分を見ていないから、往壓が優位に立てる唯一の相手になってしまった」
ということで(笑)。
つまりユキは小笠原さんにかなり隠し事してるんですね。馬のことだけじゃなくて、非常にイタイ過去を丸ごと。報告したにしても、適当に美化してるんじゃないかと。
小笠原さんがまっすぐにユキのことを好きでも、ユキはまっすぐ向き合ってない。自分の弱さや醜さを隠して、かっこつけようとしてる。
だいたい、小笠原さんのことを好きなのかどうかも危うい。南部の母子についていこうとしたノリと同じかも。安寧を求めたいだけ。だってヤツは馬と幼女しか(略)
その最低な往壓を知ったとき、小笠原さんがどうするのかなっていうのが今ひとつわからない。惚れた勢いで受け入れちゃうのか、逃げ出しちゃうのか。
それは書いてみたいというか、リアルタイムで追ってきた二人の終着点として書かなきゃならないんじゃないかとは思ってるんだけど、まだ固まらない。DVDオリジナル話の展開しだい、と先送りしちゃってます。きっと大した絡みもないんだろうけどね(笑)。
なんの因果か「妖奇士」という微妙なアニメの微妙な主人公でやおいを書きはじめてしまった以上、できることはぜんぶやりたい。
でもそれには同人屋としてのスキルも足りないような気がするし、人間的にも往壓を受け入れるだけのキャパはできてないし、そもそも楽しいかも疑問だし……前途多難です。
やりたいんだけどなー。ハイリスク・ノーリターンだよなー(笑)。