鬼の霍乱。
正月早々、同居人が風邪をひきました。
普段、私が風邪をひいてもうつったりしない強靱な人間ですが、そういう人に限ってなかなか治らなかったりします。今回はえらい発熱。正月で病院も開いていないので、とりあえず寝かせておきます。つーかうつらないように部屋に閉じこめます。
「DVD返しにいくけど、なんか買ってくる?」
「ポカリスエット……」
「あとなにかほしいものは?」
「レイ×ジャック×レイ……」
「まだ意識があるな、トドメ刺さんと(byパプワ)」
どうせ夜中に窓開けてタバコ吸ってたせいだろ、風邪薬とポカリ飲んで寝てれば明日には元気になるさ、とたかをくくっていたのですが。
熱は下がらず、また一日隔離。休みなのであわてて病院に駆け込む必要はないにしても、寝正月は退屈です。
さすがにヤバいかな、と思って、民間療法に頼ることにしました。熱があるということは、あったかいものを食べさせればよいわけです。おかゆは炊飯器で作れるからよいとして。身体にいいものを入れればよいのだな。
ちなみにコクヨウさん、料理の腕(のまずさ)では友人諸氏のあいだでネタになるほどです。もちろん普段の食事は同居人に任せきりです。しかし、その本人が動けないとなればやるしかありません。腕が鳴ります。
しかしここで病人から一言。
「おまえが作るのか!? 待て、自分で作る!!」
まるでマンガのセリフですが、気持ちはわからなくもありません。
「なに言ってんだよー熱あるんだから寝てなきゃー」
「わしは食わんぞー!!」
「まーまー心配するなよー」
別の理由で熱が上がったかもしれない病人をよそに、マッドサイエンティスト☆コクヨウの実験開始(え?)。切ったりすり下ろしたり、音だけ聞いていても不安だったことでしょう。
台所の管理者たる病人としても、うちにある食材をもろもろ放り込まれ、それなりの量を作られてしまったら、食べないわけにはいきません。もったいないオバケが出ます。覚悟を決め、鍋のふたを開けて一言。
「身体によさそうな匂いがする……」
仮にもれっきとした食事に対するコメントではありませんが、それもそのはず。
「おう! ネットで発熱に効く食べ物を調べて、うちにあるやつぜんぶ入れてみた!」
「……いいんですけどね……一蓮托生だし……」
「えー、これぜんぶおまえのぶんだよー」
「なにー!?」
「遠慮せず食え♪」
ちなみにレシピと味についてはノーコメントで☆
えー結局、直接的に効いたのは、私が書いたレイ×ジャック(リバエロ)だったようです。超局地的民間療法。皆さんも、お近くの腐女子が風邪をひいたときには、やおいを差し入れに持っていってあげてください。
ちなみに、わたくしも年明けの職場がえらい寒くて(ウォームビズ推奨なんだろうか……)風邪ひきバトンタッチ。自業自得?