断ち切れない過去。
ふと立ち寄った古本屋で。
買ってしまった。
るろうに剣心完全版06……
えっとあの、斎藤一が表紙の巻です。
こう、なんていうか、魔が差して。
いちおうね、本屋でチラ見はしたんだ。
カバー外して表紙も見た。
でもこの表紙のためだけに1000円は出せねえな、と思ったんだけど……
値引きされた古本ならいいとか思ってんじゃねえぞ自分。
カムフラージュに陳舜臣とか買ってんじゃねえぞ自分(なぜ)。
主な特典
1.描き下ろしカバー
2.描き下ろし口絵(花札調)
3.表紙部分に描き下ろしスケッチ「剣心再筆」
この「剣心再筆」が……!! コレさえなければ!!
……いいもんいいもん。
どうせコミックスは本棚のいちばん奥にしまい込んであるし(全巻持ってる)、あの斎藤vs抜刀斎戦は、全巻の中でいちばん好きなバトルだから(7巻はバイブル)。斎藤vs左之戦も好きだから。
さて、「剣心再筆」。
和月が今このキャラを描きなおすとしたらどうなる?というお遊びなんですが。
まあ斎藤さんしか見てないんですが。
和月が「萌え」を会得してしまったよ(ガタガタ)。
このNEW斎藤(むしろRE斎藤)、キャスティングは藤原啓治です。ええ、まちがいなく。
やさぐれているように見えても、ベルトきっちりでシャツは裾入れてるのが几帳面っぽかった斎藤さん。
で、再筆斎藤はというと、上着全開だわシャツ裾出てるわ、ベルトがベルトの役目を果たしてないわ、おまけに最大萌え要素の無精ヒゲまで完備しやがって、もう無敵です。
萌えってやつがわかってきたね、和月!!(サムズアップ)
元の斎藤さんは、色事には興味なさそうな、そして興味のないことには限りなく淡泊な姿勢を貫き通していて、なんとなく潔癖でストイックで近寄りがたいオーラを発していたものですが(※この時点でものすごいフィルターがかかってます)。
再筆斎藤は、もうやさぐれも隠してない。つか、フェロモンも隠してない。ぶっちゃけてしまえば、エロい。この斎藤さんは女も男も抱くよ。余裕で攻めるし余裕で受けるよ。飲む打つ買うオールどんとこいだよ。既婚じゃなくてバツイチの匂いがするよ。
その代わり、そばを食べる姿がものすごく貧乏くさくなる気がします。屋台とかハマりすぎ。元の斎藤さんは、あまりにキャラとギャップがあるがゆえに、好きで食べてるって感じしたもん(笑)。
コスチュームとかもしっかり実用的で史実に合わせた視点から作りなおしてて、オトナになったのね和月……と思った。
大昔に斎藤本を作ったときに(笑)、当時のスモーカー事情についてけっこう真剣に調べたんですよね。明治初期に日本で吸われていた銘柄とか、お値段とか。ところが当時の紙巻きって、スパスパ吸っては長いのをぽんと捨てるようなレベルの嗜好品じゃないわけですよ。結局タバコについては深く考えずに、斎藤さんのアクセサリとしてそのまま受け入れることにしたんですが(笑)。あのころは凝り性だったな……(今は?)
和月……今度はちゃんと調べたんだね……そうだよ、そのリアルなスモーキング設定がほしかったんだよ。
あと、膝丈ブーツにすさまじく悶えました。ぐおお、なんだその無敵萌えキャラ。
ここまできたら、相手がいないのが惜しい……
左之は若すぎるし、張はギャグ要員だし。比古はパワハラっぽくてなんかやだ。
ポジション的に好きなのは蒼紫なんだけど、二人ともセックスに対してまったく興味がなさそうで、ヤられる前に殺っちゃうと思うんで、なんかカップリングにはならない。そもそも二人とも抜刀斎(or剣心)に片想いだし(笑)。
どうも、るろ剣キャラには「殺る気」はあっても「ヤる気」がなくて、今ふり返ってみても食指が動かないんですが……
このやさぐれ斎藤なら、今からでもヤっちまいたいね。攻めるときは容赦なく、受けるときでも常に余裕。左之なんか土下座してお願いしちゃいそうな。
これで、再筆蒼紫が色気割増しされて感情のない殺戮マシーンみたいなキャラになってたら、ふしぎッ子×やさぐれダンディというニッカリのストライクゾーンど真ん中にくるのになあ。
頼むよ和月。再筆るろ剣やってくれよ。
わし、天下のWJ市場に喜んで飛び込むよ。