ダメな感想。
先日ブックマークの整理をしていたら、なぜかレザー&ラバーマニアのハードコアなサイトがありました。なんで入ってんの??
理由もわからず一通りそのサイトをめぐってみて、ようやく思い出しました。
リュウキ&ハリケンの画像があったんですよ。
リュウキは秋山蓮、ハリケンは言うまでもなく一甲と一鍬。ハリケンはけっこう見逃してたので、そのサイトでオイシイ場面をチェックしていた当時の私……
……S川さん、マニアに人気あったよなあ(遠い目)。
てーか、私が覚えてる一甲って、一鍬と抱き合ってるとか、鷹介を抱きしめてるとか、一鍬&鷹介に縋られてるとか、師匠の技で悶え苦しんでるとか、そういうシーンばっかりなんですが。あと漢気あふれるコスプレの数々。
すみません! でもあの肉体はどう見てもホンモノです! ホンモノのオカズです!!(最低)
なぜだろう、同じスポーツ系イケメンヒーローなのに、空手出身のN井よりも相撲出身のS川さんのほうが断然やらしいのは、なぜだろう……(主観じゃない?)
さて、前置きが長くなりましたが、今さらながら「駄目ナリ!」の視聴感想です。
毎度くどくてすみませんがこれだけは心にとめておいてくださいね。
S力会の関係者にはぜったい秘密です。この感想のこともこのサイトの存在も、関係者にはバラさないでください。S力会はファンの距離が近く、この危険性が他のジャンルより高いです。もちろん関係者も同人女性のファンが多いことはご存じとは思いますが、それでも私は自分の同人妄想を知られたくありません。
ですから秘密といっても、単に恥ずかしいからだということをご了承ください。ちょっと辛辣なことも言っちゃうかもしれないんですが、それが理由ではありませんということです。
完全ネタバレ、多少の批判、同人妄想などなどオールOK!という方は、以下からどうぞ。
思い出せるかぎりのことを順不同で書き連ねてます。
ファーストインプレッション。
……なんかなつかしいよ?(笑)
カット割りも音楽も展開もキャラクターも、みんな演じ屋と同じ人が作ってるんだなーというのをあらためて実感。
基本的な構造や世界観は演じ屋といっしょなので、片方がおもしろかった人は両方楽しめるはず。「またこのパターン?」と思っちゃう人はちょっとだれるかも。
個人的には、なぜK村さんが出ていなかったのかと。
今回は助監督で名前出てましたね。ルーデンスのお客さんでもいいから出てほしかったよ。いきなり泣き出す熱い男役とかでさー。あのミニマムな身体で辰巳や店長にいじられてほしかったー。
で、演じニア的には小野田さん。
なんかああいう役がリアルだ……(笑) ついに戸籍売っちゃいましたか……最終回は臓器とか売ってそうで恐ろしい小野田さん。息子はなんか怪しげな客だしね。キャラまんまでしたよ。彼も素で「ダメ」なヤツなんだなあ。小野田親子とは関係ないと思いますが、なんか妙にリンクしてて笑っちゃいました。
さすがテレビ!と思ったのは、ゲストの豪華さ。
にゃんにゃん言ってるツダカンとか、薄幸な感じがハマりすぎるアンガールズとか。オーナーも出番アレだけなのにすごいですよね。
ところでウダさん、どっかで見たことあると思いつづけて12話。公式サイト見たら、元JョビJョバだって。なんで気づかなかったんだと思う反面、気づくわけないよな、とも思う。Jョビ解散したのいつだよ……いやあ、ステキでしたウダさん。国歌暗唱とかたまんない。
K原さんはあいかわらず、演じ屋代表とほとんど同じ、バカで単純で権力に弱くていばってて、おいしいとこだけ持ってく主人公でした。それがハマっちゃうのは、N口監督がいちばん彼の魅力をわかってるからなんでしょうね。銃を持たせたらめちゃくちゃ絵になるとか(笑)。だいたい元893って……見たまんまじゃん(暴言)。
新しい面が見られたなーと思うのはS川さん。あまり追っかけてないこともあって、クール系の役しか見たことがなかったんですが、あの童顔にあの笑顔、そしてあの筋肉!(くどい) 今回は完全にバカキャラで、その魅力が全開でした。最初は強面のクールキャラかと思ったら、実は体育会系の筋肉バカで、エロガキかと思えば意外に純情で……すごい楽しかった。
こんなS川さんイヤ~とかいうファンもいたかも。それはそれで愛の形だとは思いますが、個人的にもったいないかなという気もします(笑)。
演じ屋の主人公がもっくんだったように、今回の主人公も実質ノブちゃんでしたが、やっぱり演技もビジュアルもしっかりしてる人がメイン張ってるから安心して見てられるんでしょうね。ノブちゃんたちはあくまでサイドで、やっぱり軸はこの二人だったと思います。辰巳と店長って、いろんな面で好対照なんですよね。
ヨコシマ視点ではとにかく辰巳でしょう!
1話の、手術シーン。画面の加工の具合もあって、数人に押さえつけられて苦しみ悶える姿は、もうなんのハードコアAVかと(笑)。マニアの方も大喜びですよ。つーか私らが大喜びしてましたよ。あの瞬間、相方と私はAV鑑賞会してる男子中学生になってました。
しかもあの鍛え上げられた筋肉ですから。暴れてるときホントにおっぱい揺れてましたから。あの細身で揺れないよ普通。すごすぎるよあのバディ。
その直前の、倒れ込む辰巳を受け止める店長とかね。あのタッパだと支えきれなくていっしょに倒れちゃうんですな(笑)。もうセクシー長身の絡みにドッキドキですよ。
ホモネタは多いけど、ああいう狙ってない場面のほうが断然エロいです。ま、それがやおいってもんですからね(笑)。いや、素直にごちそうさま。
でもクラくん(あー役名なんだっけ)の前でいきなり脱ぎ出す辰巳と、ドアの外で盛り上がる連中の図も大好きでした。「掘っちゃったってー」と大騒ぎする連中のテンションが意味不明で楽しい(笑)。
しっかり彫っちゃってる辰巳ですが、その最中を想像すると痛いけどかなりエロいです。なんでいちいちマニア向けなんだろうあの人。だってあの肉体をよじりながら痛みに耐え(もういいよ)
しかし辰巳と店長ならどっちかといえば辰巳×店長なのに、辰巳ってば童貞かよ!(笑) べつに店長×辰巳でもいいけど、むしろリバを切実希望しちゃうけど、やっぱり最初は辰巳が勢いでヤっちゃってほしい。そんであらためて店長に大人のテクを教えてもらってほしい。
でもねー、店長もそんなにテクありそうには見えないんスよねー(笑)。って今ものすっごい失礼なことを言ったかもしれない自分……
とりあえず、あの狭い部屋の狭いベッドで長身の男二人が折り重なって寝てるのを妄想するだけで充分に楽しかったです。でもあの質量の辰巳がいると暑苦しいだろうなあ……逆にあれがいなくなったら、ものすごく部屋がさびしくなると思う。そりゃ酒浸りにもなるよ店長。
辰巳の服かと思ってたら店長が同じのを着てたりして、あの二人ならたしかに共有できるサイズだ……と納得してみたり。いやーんラブラブv
あと星崎。
目の奥を覗かれるのがイヤだったから。ただそれだけの理由で甲本を蹴落としたとこなんかはもう、愛ですね。甲本に見透かされたくなかった気持ちってなんなんだよ、とかムリヤリ勘ぐりたくなります。彼の場合は部下をボコってたあたりからラストが見えてたので、そのへんがけっこう切なかった。やっぱ公式には辰巳×甲本なのね(ちがう)。
余談ながら、公衆電話に電話がかかってきたらどんな状況でも取ってみたくなるのが人情ってもんだなあと思いました。私もたぶん取っちゃう(笑)。
そういや最初、星崎の恋人とマキさんが同じ人だと思ってて、けっこう混乱してました。私の認知能力も低いんだけど、キャラがかぶってるんだもん……N口さん、ああいう女性が好みなんですね(笑)。
しかしなんつーか……N口節だなあ……
いつぞやの舞台のときも過去作品上映のときも思ったけど、失礼を承知で言えば、この人ってすごくマジョリティの感覚を持ってるんじゃないかな。だから自主制作でも人気が出たし、テレビにも出られた。けど、深夜止まりなのは、自主規制してないから。誰もが持ってるけど普通の番組なら規制がかかる、モラルの欠如や差別意識をぜんぶ出しちゃってるから。
脚本・監督・編集をぜんぶ一人でやってるのはたしかにすごいし作品のまとまりもよくなると思う。でも、N口さんの色が前面に出ちゃうから、ものすごく偏っちゃうのも事実なんですよね。
これねえ、ぜんぶ丸ごと引っかかりなくおもしろいと言える人は、たぶんすごく達観してる人か、まったく批判を知らない人のどっちかですよ。逆に言えば、それが「深夜にテレビ見てる底辺の人間」なんだと思う。私もそうだからなんとなくわかる。口ではえらそうなこと言いながらも「ダメ」な自分が好きで、「ダメ」なものに引き寄せられていく感覚。
あえて作ってる「ダメ」な部分と、作り手の中に無意識としてある「ダメ」な部分が、両方いっしょくたになってるから、まともに見てるとあちこちに引っかかるんです。意図的な「ダメ」なら笑えるんだけど、そうじゃない部分は人を選ぶと思う。ああ、これ作ってる人はそういう意識持ってるんだ、そういう人なんだ、ってわかっちゃうとすごい引きますね。
すみません、なんとかぼかしてきましたが、やっぱりホモならなにやってもウケるという感覚はどうだろう。この認識はS力会作品を見るたびに強くなるなあ。
辰巳の幼少期のトラウマと、ウダさんいじめてた刑事の過去と、本田の転身のきっかけ、このエピソードは正直受け入れられませんでした。萌え~とか超笑った~とかいう方はごめんなさいね。
その他にも具体的にいろいろ言いたい点はありますが、妄想に水を差すのでやめておきます。
……だってさあ、K原さんもS川さんも好きな役者だし、N口さんだって下北沢で自らチラシ配りしてたの見てたし実際にチラシもらったし、S力会の皆さんもサービス精神旺盛な人たちだし、なにより自主制作からここまで這い上がってきた実力は本物だと思うし、ハリウッド映画をけなす口調であれこれ言いたくないのですよ私も。
今さらだけど、「駄目ナリ!」って秀逸なタイトルですね。作品の内容も、作り手も受け手もみんな「ダメなりに」かたちになってしまっている作品。
本当の意味で大人向けだと思いました。世の中わかってるシニカルな大人は作り手のダメさも含めおもしろくてしかたがないんだろうけど、私はきっとまだ完全に大人視点じゃないから、子供じみた批判とかしちゃうんだと思う。
でもおもしろかったのはホントです。
特典も豪華で、サービス大好きな(しかも力みすぎて微妙に空回る)S力会らしさが全面に出ておりました。マニアなら何度でも楽しめる一品。特典まで「ダメなりに」なのね……
シリアスに見ると、実はすごい胸えぐられてました(笑)。
私も今ノブちゃんみたいに迷ってるから、店長の言葉がいちいち痛かったりして。自分もお金なくてめちゃくちゃでやなこともたくさんあるけど変化のないルーデンス生活を送ってるので、いったん挫折した道へ戻るために一歩踏み出すのがどれだけハードな決意かっていうのが、すっごいよくわかる。でも背中を押してくれる店長はいないので、自分で決めないといけないんですけどね。
ノブちゃんや店長に勇気づけられた面もあったけど、あらためてだらだらしてる自分の現実を突きつけられた気分でした。ぐだぐだにバカ騒ぎしてるように見えて、シビアなドラマです。
S力会に対して惜しみない愛を示せるほどお金も気力もなくて、ノブちゃんよりもぐだぐだな今の私に、この作品を見せてくださった駄目ナリストのももきさんには本当に感謝しています。
ありがとうございました。お返ししたDVDも無事にお手元に届いたようで安心しました。『演じ屋』もちゃんと受け取りました。近いうちにあらためてお礼のメールを送らせていただきます。
とりあえずね、辰巳×店長が見たいね……(結局そこか)