夏映画2019年(令和元年)
入場特典。
アルカリと二人で行ったのにおんなじのが当たってしまった……しかもテレビで告知されてたやつ。
リュウソウは幼なじみと兄弟だと思うけど、ジオウ側の配分がわからないままです。
ちなみに前売り特典。
飛ばすの意外と難しいです。そしてよく自分の頭に落下する。
あと劇場でテンション上がってキーカバー買ったんですけど、どういう構造なのコレ……キーホルダーにするしかないぞ。
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さて……次のライダーも9月1日に初めてお会いしたいレベルの、ネタバレ断固拒否派です。
映画は公開直後のTLや公式ネタバレ映像でやきもきしないために、万難を排して初日初回に行きます。平日とは思ってませんでしたが。
以下、そろそろいいかな~ってことでネタバレ感想。
印象だけ言うと、
リュウソウジャー:すっごいよかった!燃えた!好き!
ジオウ:いやあ……おもしろかったですよ?(半笑い)
です。
ゼロワン楽しみだなー。
というわけで、すでにご覧になった方のみどうぞ。
一回しか観てないのであの情報量を全部受け止めてる自信はないですし、記憶が薄れてるとこや思い違いなどもあるかと思いますが、そのへんはご勘弁を。恒例の長文です。
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リュウソウジャー。
恐竜の戦隊といえば、2013年のキョウリュウジャー……で、当時わたしが「ないわー」とぶーぶー言ってたやつです。
本編のほうも納得いかないラストだったので、同モチーフ同カラーのリュウソウジャーに対しては、全く正反対の展開というだけでかなり点が甘くなっているとは思います。どっかに「江戸の敵を長崎で…」って気持ちがないとは言えない。なんかごめんねナイツ。
そんな過去への怨念はさておき、今回は満足して帰ってきました。
短時間によく詰め込んだなって感じ。大味な部分は戦隊だから仕方ないけど、辻褄は合わせてきてます。がんばった!!
まず恐竜といえば、福井ですが。
また行ったんだね……とテレビのED見ながら思ってました。もう向こうからしても御用達なんだろうね。上野の科博は狭いし模型動かないもんね。
ホントにレギュラー全員行ったんだ……って感心してました。ういちゃんもお父さんも出番少ないのに、最後しっかり出てるから印象強い。
カナロもですよね。
追加戦士は別のところで戦ってるのが普通だけど、カナロはしっかりついてきて、しっかり婚活してる。そして戦わない(笑)。でもおかげでフェードアウトじゃなくちゃんとお父さんに回収してもらえて、ゴールド出てないのに影薄くはないという不思議。
全体的にも不思議というか、新鮮なテイストの劇場版でした。
もうちょっと、お祭り騒ぎでテンションと勢いだけかと思ってた(ジオウがそっちでした)。
クライマックス、レッドが一人で戦って、他の4人が隕石を破壊しにいくっていう流れ、普通なら逆なのかなって。
命の危険があるのは後者だから、見せ場としてもレッドが一人で大活躍、ってイメージなのに、レッドが「ここは俺が引き受ける!」ポジションになる。ちょっと新鮮だった。後述するけど、この時点でコウは相手を本気で倒そうとは思ってなかったみたいだから完全に露払い役なんだよ。
4人もちゃんと自分たちの役割がメインだとわかっていて、「帰れる保証はないけど行くんだ」という確認をする。わざわざそんなこと言わなくても、勢いとスピードだけでもいいのに、すごく丁寧でした。
残されて一人で戦うコウが、文句なしにかっこよかった。上堀内監督の画作りがすごい。
個人的にぐっときたのが、静かに「手加減できないかも」と告げる場面。友だちのお父さんだからって手加減しちゃってた甘さにハッとするし、感情に身をまかせるんじゃなく怒りを自覚した上で抑えられないんだということにも気づく。いつもの天真爛漫なコウではない。仲間がいない場なのもわざとなのかな。
もし、脚本の山岡さんがコウを最終的にこういうキャラにしたいんだとしたら、これから本編のパワーアップかクライマックスかで、前半の「駄々っ子みたいに暴走するコウ」とは別の、「静かに怒るコウ」が見られるのかなと思いました。やだわくわくする!
個人的な余談だけど、たぶん私がキュウレンジャーでラッキーに期待してた路線なんだと思う。たまにラッキーが見せる冷静な部分の延長線上に、コレを期待してたんだと思う。こっちの勝手なんだけど。
キョウリュウだけじゃなくキュウレンの仇も討ってくれるのかいリュウソウジャー……妄執の戦隊オタにはもったいない、よくできた子だね……
映画館から出て、アルカリと二人で「メルトさんよかったね」「メルトさんがんばってた」と、なぜかいきなりさんづけになってしまったメルト。なんかもうナチュラルにメルトさんだった。
コウが文句なし主演男優賞なら、助演男優賞はメルトにあげたい。
隕石迎え撃つ流れもよかったんだけど、ラストのコウと再会する場面ね。メルトの表情と、二人のあいだの一瞬の空気感。そのあとアスナにあばら折られるコウまでがワンセット。
こういうとき、最初にコウを見つけるのはメルトなんだよ。特別に絆を叫ぶわけじゃないけど、コウにいちばん近いのはメルトなんだよ。っていうのを、彼の表情で再認識させられました。もうさー、いい顔するようになったよなーツナくん。
3年後くらいに年末明治座おいで
ゲストヒロインがちょっと年上かな?と思ったけど、佐野史郎の娘という設定だから、同年代だと孫に見えちゃうんだろうな(笑)。しっかりしたお姉さんでした。
佐野史郎はあいかわらず佐野史郎で……もうね、誰よりもマニアだから、役の作り込みがハンパないのね。特撮いろいろ出てるけど、全部佐野史郎で全部別の悪役なの。死ぬまで数年おきに来ていいよ、ライダー戦隊ウルトラのルーティンで。もう諦めました。
EDダンス、お父さんたちがとても楽しそうに踊っていて、それだけでもハッピーエンドばんざいと思えました。
戦隊だけもっかい見たい。この余韻をかき消されたくない。
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ジオウ(+ゼロワン)。
何から切り出していいのかわかんないけど……
東映さんはジオウに関してはパンフのクレジットを丸ごと外すという戦略を採ることに決めたのですね。サプライズ(ネタバレ回避)のためにというのはわからなくもないんだけど。
あと素材としての音声や映像をどうするかも、難しいのは理解できる。
ただ、パンフって映画の記録でもあるので、公開初日のためだけに、メイン以外のキャストだけでなく携わったスタッフの名前もごっそり抜いてしまうのはどうなのかなあ、って二度目は思いました。円盤買えって話じゃなくてさ。
映画自体の感想は……
まあね……要素が多かったよね……
それでも強いて要望を言わせていただければ、
DA PUMPにはダンスさせて?
今ならそういうアクションもできるでしょうよ。ISSAが変身する周りでメンバーが踊るでもいいですよ(リュウソウチェンジ?) 立ち位置がもうダンスのフォーメーションなんだからさ、ウォズとイアンよけてさ。パパイヤ加えてさ。
劇中でできないならいっそのこと、リュウソウジャーのEDでジオウパートねじ込んで踊ったらよかったじゃないアクロバティックに。
演技経験があるISSAや松岡充とちがって、純粋なダンサーである彼らは、華麗なダンスを見せてこその起用だと……思ったんだけどなー。パパイヤ鈴木も、ダンス抜いたらもうびっくりするくらいただのオッサンだから。実際びっくりしたから。ダンサーでそろえておいて踊らせないって、逆にどういう意図?
今回の映画にケチをつけるところがあるとしたら、そこが最大の一点だと思います。逆にいえばダンスさえあれば「あのシーンかっこよかったね!」ってわりとトータルの満足度上がったと思う。
映画本編の感想は……
えっと、DA PUMPのED曲かっこよかった。
ベルトさんがあいかわらずヒロインポジを譲らないとか、イアンが古川雄大みたいな顔になっててぎょっとしたりとか、なんだっけ、一回観ただけじゃ全部把握しきれない。
役者の話をすると、ウォズの渡邊くんが(感情の揺れを求められるストーリーだったので)一段レベルアップしてたなって思いました。最初からできる子なので、この先もガンガン上手くなってほしいです。
いや、楽しい時間ではありましたけどね?
なんかこの31年間で最も「平成」という単語を耳にした時間だったと思いますよ。人生でこんなに「平成」意識したことない、改元の時でさえも。もう平成がゲシュタルト崩壊。
日常的に西暦しか使わないから、リアルに元号=仮面ライダーシリーズの区切りくらいに思ってる。
率直な感想を言えば、ネタなのかメタなのかシリアスなのか、見てるこっちの身の置き所がよくわかんなかったな……と。
まあ最後のお祭り騒ぎというのは理解している。平成にやり残し思い残しがないように、とにかく全部詰め込めってことだよね。あれもこれも、この20年視聴者から言われつづけて自分たちも気になりつづけてきた諸々を、全部解消して次へ行きましょう!ってことなんだよね。
メタといっても、ウォズがこっち見てしゃべるのはテレビでも慣れてるからいいの。会話に含まれると混乱するの。
SOUGOを倒すソウゴの覚悟がシリアスに語られた後に、40周年アタックを彷彿とさせる番組ロゴアタック、からの平成パネルっていう要素を、一度に消化できなかったのですよ。
それぞれ切り離せば、「ジオウが終わってゼロワンが始まる夢見た」っていうソウゴの発言は笑ったし、信長と忍者のキャラ最高によかったし(戦国パートだけでいつもの映画作れたやつ)、同じ男(ソウゴ)に惹かれた二人(ゲイツ・ウォズ)の対決と和解はめちゃくちゃ萌えたんだけど。
全部一気に来るとねえ……思い出すシーンによって、映画の印象が違いすぎてねえ……
前回は、あまりネタに走らず、メタがうまいことストーリーに組み込まれてて、ちゃんと本筋の物語があったんだよなあ、と思ってしまいました。
なんかこう、高級スイーツで「甘みと苦みと酸味が一体となり……」みたいなやつあるじゃないですか。アレ苦手なんですよね。甘いのは甘いだけで食べたい。せめて甘み+苦みまで。酸味いらない。そういう感じ! わかんなかったらいいです、私個人の味覚だから!!
あ、全力で評価したいと思うのは、昭和ライダーが出てこなかったこと。ていうか、過去との戦いにならなかったこと。
敵のモチーフがBLACKだったりJだったりアマゾンズだったりするけど、本人たちが出てくるわけじゃないし、クォーツァー自体も「この30年間をやり直す」と言ってるだけで、「昭和がよかった」と言ってるわけじゃない。
(あのおもしろ平成Dis、ロスジェネど真ん中にも関わらず復活を遂げたISSAに言わせるのは皮肉だなと同世代としては思ってしまうのですが)
私も平成育ちのBLACK/RX世代だから、初めて能動的に見たライダーはZOだから、今回の登場のさせ方はうまいなって思った。昭和vs平成のときは、なし崩しで昭和側に組み込まれてたんで……
ディケイドから10年かけてじっくりと昭和ライダー嫌いにさせられた身としては、平成ライダーを嫌いになる令和世代がいないということが単純にうれしいです。パワハラとか集団リンチとかない優しい未来だよ。
今後昭和ライダーがまた出てきて万一にも令和ライダーに優しかったら、「孫か!」ってつっこむと思うけど。
そういえば、仮面ノリダー。
わりと笑いが多い劇場ではあったのですけど、彼の登場時がMAX爆笑だったと思います。
そして彼の登場シーンが終わってちょっとだけ観客もしんみりした瞬間、客席のよい子から「だれなの?」と無邪気かつもっともな問いが洩れ、劇場は再び笑いに包まれたのでした……あのタイミングは神だった。
でも冷静に考えて、「平成生まれ」は彼のことを知らないはずで、なぜ我々はあそこで一体感のある爆笑を生み出せたのか。いやまあ大きいお友だちが多かったのはそうなんですけど、隣の席の子とかめちゃくちゃ平成生まれっぽかったよ。
自分だってバラエティ番組見る家じゃなかったから、なぜ知ってるのか不思議。今とちがって、20世紀のテレビってやっぱりすごいメディアだったんだなあと。
すごいといえば、終盤でバーゲンセールみたいに出てきた別メディア展開のライダーたち、なんだかんだほぼわかったものね。スマスマも見てないのに、コミックも読んでないのに、ネット配信もスルーしてるのに、それなりに見覚えがあったものね。Gなんか、ベルトだけでわかった自分に驚いた。
これが「20年間見つづけた」結果なんだなと実感しました。何度も言うけど、仮面ライダーは常に私とともにあったのですよ。そしてこれからもありつづけるのでしょう。ありがとうジオウ、よろしくゼロワン。
でさあ、見落としてただけかもしんないんだけど、「THE FIRST」の1号いた? こういうときの確認にもパンフのクレジット必要だよね。