キュウレンジャー文まとめ1
エロ特化型のダイカーン「エロインダベー」は
理不尽に若い娘をさらっていく極悪非道な敵だ!
なんかエロエロなガスとかでヒーローを一時的にエロエロにさせる系の攻撃を繰り出すぞ!
っていう話です。
熱放射
防音完備のはずの室内から大きな音がする。
スティンガーはショウから預かった緊急コードで鍵のかかった扉を開けた。
「……ずいぶん暴れたな」
広くもないプライベートルームの中で嵐でも吹き荒れたようだ。テーブルも椅子もひっくり返っている。さっきの音は、部屋の真ん中に倒れている壊れたトレーニングマシンだろう。
「ほっといてくれって言っただろ、何しにきたんだよ!」
マシンの残骸を蹴りつけながら、ラッキーが怒鳴る。スティンガーは背後で閉まるドアをロックした。
「その調子じゃ、『発散』はできてないな」
「うるせえよ!」
いつになく余裕がない。トレードマークの笑顔も、ポジティブな言葉も。
多少の「運動」程度では収まらないのは初めからわかっていた。
「司令が、早く復帰させろと俺をよこした」
「え……」
一瞬毒気を抜かれた様子でスティンガーを見返した顔が、意味を理解してだんだん険しくなる。
「それって……おまえが相手するってことかよ!?」
男は嫌だという苦情は予想していたが、そんな事態でもない。
「ハミィがよかったか?」
顔色が目に見えて変わった。
「ふざけんな……」
勢いで掴みかかってくるのを、蠍の尾を伸ばして拘束した。捕まえた長身をそのままベッドに叩きつける。
「ぐぁ……っ」
ラッキーがハミィの出自を認識しているかは知らないが、彼女もこういう状況に対応できる訓練は受けている。だが所詮訓練止まりらしく、相手を知って狼狽を隠せなかった。それとは無関係にスパーダとラプターが猛反対したのも、ショウの判断に影響しただろう。自分も慣れた任務ではないが、彼女より使えることはまちがいない。
ベッドの上でもがくラッキーに歩み寄った。腕は体ごと縛りあげているが、スティンガーを近づけまいと長い脚を蹴り出してくるのは厄介だった。
スティンガーは尾の締めつけを強めながら、脱いだジャケットを放り出す。
「それともガルか?」
「!」
抵抗をつづけていたラッキーがわずかに怯んだ。
わかっているのだ。ガルが自分のためなら無理を通して我が身を捧げることを。本能的なその忠誠を利用する結果になることを。
だから、自分でいい。身体的に同系統で、面倒な因縁もない。スティンガーはショウの指示を適切だと受け止めたし、ラッキーも頭では理解しているはずだ。
両脚を押さえつけ、服に手をかける。
「ぐ、やめろっ……」
硬い尾が腕や胸に食い込む痛みに呻きながら、それでも抵抗はやめない。よほど自分に処理されるのが嫌なのだろうと思ったが、あいにくと彼に選択肢はない。強引にボトムを引きずり下ろして、猛った性器を露出させた。わかってはいたとはいえ奇抜な形状ではないことに少し安堵する。星系がちがえば全く交接不可能な種族も少なくはない。
「やめろって……ぁあっ!」
軽く舐め上げてやると、こちらを蹴りつけようとしていた脚の力が露骨に弱まった。
「ぅあ、あっ……」
ラッキーは情けない声を上げて身をよじる。意識を逸らそうとしていた欲望を突きつけられて逃げ道もない。スティンガーが舌と口を使って煽るのを、ただ受け入れるしかない。
「なんで、おまえ……っ」
今にも弾けそうな熱は、しかしどれほど愛撫しても果てることはなかった。本人は抑える様子もなくただひたすらに喘いでいるし、耐えられる性分とも思わない。なのに、スティンガーの奉仕を終わらせるきっかけすら見せなかった。
「……はっ」
さすがに苦しくなって顔を上げる。肩で息をしながらラッキーを睨みつけると、彼も眉を寄せ苦しげに呻いた。
「むりだ……なにしてもイけねえんだよ……」
「そういうことか」
自分でなんとかしようと努力はしたにちがいない。それでもどうにもならなかったから、部屋の備品に当たり散らしはじめたのだ。だが放っておいても苦しいことに変わらない。つまり、戦力にならない状況にちがいはない。
どうせ戦力にならないなら、自分の神経毒を打ち込んでおとなしくさせるという案も出したが、二重の毒素がどう作用するかわからないと却下された。徒に船の備品を破壊されるより、穏当な「発散」につき合うほうが単純で手っ取り早いということだ。
服を脱ぎながら念のため尋ねてみる。
「男とは初めてか」
ラッキーは首を横に振ってなにか言い募ろうとしたが、それだけわかれば充分だ。その先の言葉は聞かず、彼の腰にまたがった。
「おい待て、そこまでしなくていい……」
果敢にも抵抗しようとするが、スティンガーが屹立の上に腰を落としていくと言葉を飲み込んだ。呼吸を忘れたようだ。
「ん……」
相応の準備をしてきたとはいえ、さすがにきつい。だが自分が快楽を得るためではないと割り切り、それを奥まで受け入れていく。
「ぅお……っ」
体の自由がきかない状態で背を逸らせて呻くラッキーは一見ひどく哀れに見えたが、内壁で絞り上げるたびに腹の中で大きくなっていく欲望のほうは正直だった。相手がだれでも萎えることはなさそうだ。
やがて、ラッキーが目の端をにじませながらこちらを見上げてきた。
「もう離してくれよ、尻尾……」
たしかに、暴れたがっている体が自由を奪われたままでは苦しいだろう。スティンガーは彼の上体を縛りつけていた尾を引き戻す。
「はっ……」
ラッキーは大きく息を吐き出して、ベッドに手をつき体を起こした。両腕に拘束の痕がついている。その腕が迷わずこちらに伸びてきた。
「スティンガー……!」
「……っ」
つながりが深くなり、息を飲む。
ベッドに押し倒されたまでは予想どおりだった。奥を穿つように腰をぶつけてくるのも。この先はなにも考えず、終わらない責めを受けつづけるだけだ。ラッキーの体力が尽きてくれればとも思うが望みは薄い。
絶望的な持久力を持った男は、今まで押さえつけていたぶんまで荒々しくスティンガーを貪る。スティンガーは目を閉じ、体の力を抜いた。
油断していたわけではない。だが唐突に口をふさがれた。
反射的にその顔を押しのける。
それでもラッキーはスティンガーの頭を大きな手でがっちりと押さえつけ、なおも唇を重ねてくる。唇を食まれ歯が当たったが、侵入してくる気配はない。押し当てるというよりついばむような接触だった。
一度は拒んだもののしだいに焦れったくなり、自分で相手の唇を押し開けて誘い込む。
誘ったのか、誘われたのか。
許しを得たラッキーの口づけは肉食動物の捕食に似ていて、だが後悔している余裕はなかった。スティンガーも相手の唇に歯を立て、舌が絡み合う感触を追う。息がつづかなくなっても離れる気は互いになかった。
ラッキーはスティンガーに噛みつきながら腰を抱えなおし、なおも揺すり上げてくる。首筋に鼻が押しつけられ、胸元を強く吸われ、肩に食い込む歯は痛いというよりこそばゆい。
彼はひどく焦り衝動に追い立てられてはいたが、決して乱暴ではなかった。スティンガーはそれに気づいてわずかに動揺を覚える。
「ん……っ」
危険な状態だと理解はしていて、だが同時に手遅れなのもわかってはいた。
永遠に満足しない相手とやり合うには苦痛や快楽に飲み込まれてはいけないが、ラッキーはどうやらそれを許さないらしい。手管で籠絡したり、力で支配したりといった意図ならば抵抗もできる。しかし小手先の技さえ持たない相手に、スティンガーの体は応えたがっていた。自覚しながら止められない。
「ぅん……」
ラッキーの硬い腹に擦り上げられ刺激を与えられつづけていたスティンガーの熱が、自身の胸まで飛び散った。意図していなかった結果を一瞬受け止めることができず、思わず目をつぶる。
「……ぅっ!」
身を震わせて余韻をやり過ごそうとするスティンガーを見下ろし、ラッキーはかすかに微笑んで体を離した。自分の中から彼の熱い一部が引き抜かれる瞬間、未練にも似た奇妙な感情に胸がざわつく。
対して、ラッキーのほうは相変わらず開放されないままだった。
「まだ……みてえだな」
自身を見下ろしてそうは言うものの、苦笑する表情には先ほどまで見られなかった余裕が感じられる。一連の接触は徒労ではなく、見当ちがいに暴れるよりはよほど有効だと証明された。
ラッキーのほうはそれでいいが……
「スティンガー?」
起き上がったとたん、眩暈を起こしてシーツに手をついた。頭の上からラッキーが心配そうに尋ねてくる。
「どうしたんだよ」
呼吸が収まらない。体内の熱が引かない。こんな感覚は久しく記憶にない。
今のラッキーとほぼ同じ状態だ。まさか、彼から毒素を取り込んでしまったのか。
苛立ちのあまり思わずラッキーを睨みつけるが、彼はただ面食らった顔で見返してくるだけだ。
「スティンガ……」
「うるさい!」
尾を伸ばして彼の腰に回すと、有無を言わさずひっくり返した。うつぶせにさせられたラッキーは驚いて起き上がろうとするが、その背にスティンガーがのしかかる。
「おい、またっ……」
また縛り上げられると思ったのか。顔を引きつらせて肩越しにこちらを見やるのを無視して、彼の腹を尾でなぞった。
「なんだこれ……」
締め上げるのではない接触に、ラッキーは戸惑ったように身を震わせる。そのまま下腹部へゆっくりと這わせるとさすがにスティンガーの意図を察したらしい。
「待てよ……」
焦った声は途切れ、代わりに上ずった喘ぎが洩れた。ただでさえ敏感になっている急所に柔肌ではない尾が巻きついていく感触は、彼にとっておそらく初めてなのだろう。
目の前で乱れていく彼をただ見下ろすだけではもう済まなかった。スティンガーはこちらに向けられた腰をつかむと、熱くなっていた自身を一息に突き入れる。
「……あああっ!」
今まででいちばん大きな声が、狭い室内に響いた。うるさいと考えている頭とは裏腹に、そこへ一気に熱が集まる。衝動のままに動きそうになり、しかし直前で我に返った。ラッキーの症状に効果がなければ、この行為は無意味だ。
「経験がないならやめるが?」
「……っ」
ラッキーは汗を散らして頭を振った。
「こっちのが……発散できそうだ……っ」
「意外だな」
もっと自分の「男」に固執する性分かと思っていた。だが状況に合わせて意識を切り替えられるのも彼の特徴ではある。彼にしてみれば幸運にも見つけた新しい対処法なのかもしれない。
手加減するなというオーダーに従い、最初から激しく責め立てた。受け入れることに慣れている様子のないそこはひどくきつく、拒みながら締めつけてくる。こちらも楽しむ余裕などない。
「ぐぁっ、ぅう……」
口から洩れる呻きは苦悶にしか聞こえなかったが、スティンガーの尾が絡みついた性器は力を失っていない。そのうち内側からの分泌液で結合部が濡れた音を立てはじめると、彼の声にも甘さが混じるようになる。
「ぁあっ、そこ、イイ……あ、ぅっ!」
ラッキーはためらいもなく喘ぎ、涙のにじんだ目が幾度もこちらに向けられた。抗議ではないのが厄介だった。彼にねだられるがまま、後ろから犯しながら前を愛撫してやる。彼は自分が攻めていたときよりも貪欲に、苦痛と快感の先にある終わりへ懸命に手を伸ばしていた。
「スティンガー……っ!」
切なげに名を呼ぶのは、単に刺激を要求しているだけ。スティンガーを求めているわけではない。
自身の腹を突き上げる勢いの屹立は、指より硬い尾に擦り上げられて弾けそうに脈打っていた。それでも射精はできない。解放されないもどかしさからスティンガーを誘う。それだけだ。そんなことはわかっている。
長い指が縋るようにシーツをつかみ、外骨格のない背中が淫らに揺れるさまを、スティンガーは熱の回った頭で眺めた。やはり慣れていない任務は危険が伴う。ここまで自分の体が思いどおりにならないとは……
「くっ……!」
二度目の絶頂が襲ってくる。
彼の中へ熱を注ぎ込んだ瞬間、症状の伝染などなかったと悟った。それはスティンガー自身の欲望だった。
時刻を確認しようとしたが、体がだるくて頭を動かすのさえ億劫だった。
一人用の簡易ベッドに、長身の男二人がほとんど裸で、しかし距離を置いて、それぞれうずくまっている。滑稽だが笑う元気もなかった。寄り添っていたらもっと滑稽だっただろうが。
「……スティンガー」
少しかすれた声が呼びかけてくる。ろくでもないことしか言わないだろうと思ったから、返事はしなかった。それより早くこいつを連れて戻らないと……
「スティンガー」
もう一度、いくらかはっきりした声で呼ばれる。顔を上げると、思ったより近い位置から覗き込まれていた。
汗ばんではいたが、その顔にもう熱も焦燥も見当たらない。
ラッキーはスティンガーの顔に手を伸ばしてきた。
「おまえがいて、俺はラッキーだ」
「……………」
まともに向き合うのも面倒で、その手が触れる前に鼻先へ蠍の毒針を突きつけてやる。
ラッキーは一瞬怯んだようだったがすぐに笑顔を取り戻し、彼にしては繊細な手つきで目の前の尾をそっとつかむ。
それから、針を避けて尾に口づけてきた。
「この尻尾、見た目よりキモチイイな」
力が入らないのにさらに脱力しそうになる。何を言い出すかと思えば……ため息をつきながら体を起こし、尾で彼の手を振り払う。
緊張感のない顔を覗き込み、あごを捉えた。無防備な半開きの唇を軽く舐めてやる。
「この唇も、見た目より美味いな」
「……………」
意趣返しが失敗したと気づいたのは、ラッキーが蕩けそうな満面の笑みを浮かべた直後だった。
たいへんだ! ラプターが地球人の娘さんたちといっしょにエロインダベーにさらわれてしまったぞ! でもキュウレンジャーがちゃんと助け出してくれたんだ!
黄「ラプター! だいじょうぶ!?」
桃「(よろよろ)ええまあ……」
緑「何があったの!?」
桃「……インダベーたちに何度もマワされました」
黄「えええっ!?(ラプターにそんな機能あったっけ!?)」
金「ちょちょちょ、それ日曜朝にしていい話題じゃ……」
桃「腰に帯を巻かれて、勢いよく引っぱられると回っちゃうんです……それを何度も……」
金「そ、そのあとは!?」
桃「ですから、何度も回されて……他の女の子たちもひたすらくるくると……エロインダベーはそれを眺めて楽しんでいたんです!」
緑「帯回し!? だけ!?」
桃「おかげで私のジャイロセンサーはまだ回復していません」
緑「ああ、三半規管的なね……」
黄「いや無事でよかったけど全体的になんか腑に落ちない!」
悪代官といえば帯回し。