コロナ禍現在進行形
もうすぐこの異常な2020年も終わろうとしていますが、皆さまおかげんいかがでしょうか。
まだ事態は現在進行形ですが、途中経過というか自分の状況記録も兼ねて2020年の状況をご報告したいと思います。すごく個人的な内容なので、適宜スルーしてください。連絡とってない友人もここは見てるらしいし笑
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前提として
私個人はその場のテンションとノリだけでぼんやり生きてきたので、当然の帰結というかアクシデントに弱い人生なのは自分の選択の結果で、困ったときにはたいてい誰かが助けてくれるか自分でなんとかできる境遇で、だから現状を世の中のせいにしようとは思わないんだけども、これを「自己責任」とか「恵まれてる」とか言ってしまうと、同程度の境遇の人が追いつめられるので安易には言えないんですよね。
選べなかった結果こうなってる人のほうが多いのは事実なのも知ってる。自分のせいって人のほうが少ないと思うから、そのへんの意識は見習わないでほしい。
100分de名著でブルデュー(ディスタンクシオン)やってたらしいですね。
学生のころにブルデュー読んで初めて知ったのは、自分の実力やら意志やらだと思っていたものは90%くらいが、当然のように与えられてきたそこそこの経済資本とかなり高い文化資本による「下駄」だったんだということで、そこからドロップアウトして20年近くになるけどまだその「資本」に生かされてるなと感じる機会が多いです。ここまでくるともうただありがたがるしかないよね。努力しないでいい人生をありがとう、世界。
もちろんブルデューはそういう人種を批判してるわけです。そりゃそうだ。
仕事のこと
実は、この4月から新しい職場で働く予定でした……
そうです、コロナの影響を真正面から受けたクチです。
もともと職を変えるのは部屋の模様替えよりもカジュアル感覚なんですが。ご縁があればって感じでそんなに積極的にこの仕事したい!っていうのはないほうです。
きっかけも、前勤めてたとこが2~3月に業績がくーんと落ちて、非正規全員切ります、という急なクビ切りだったし。面接なんか全部マスクしてたよ笑
でも今回は社会人やってきて一番くらいの好条件で、未経験の業種だけどスキルは活かせそうな雰囲気で、会社自体もおもしろそうで、けっこう楽しみにしてました。だれでも知ってるイケイケな大手企業だったので、今度あそこで働くんだ~と友人に話したり。転職前ってマリッジブルー並みに不安しかないんですが、珍しく浮かれてたんだと思います。
それが、3月末に自社ビルで感染者が出たためにオフィス立ち入り禁止となって待機を言い渡され、そのまま緊急事態宣言で完全閉鎖。いろいろあって5月末ギリギリまで待たされたあげく「やっぱりなしで!」と言い渡されたんですよね。一か月入るのが早ければ、リモートワークはさせてもらえたかもしれないのに……と落ち込んでました。
ちなみに後日談ですが。
夏の終わりごろに偶然聞いた話だと、友人の仕事仲間でその会社に4月に入る予定だった人が、やっぱり5月末まで待たされて採用されなかったそうです。その人は業界ベテランの専門職だったようで、こうなると新卒以外全員切られたのでは、みたいな話をしてました。
さらに年末近くなってきてから、その会社が初めて希望退職を募ることに!さらに自社ビル売却!……という報道を目にして、これはもし4月に入れてたとしても早々に切られてたかもしれないなあと思いました。入らなくてよかった、というわけでもないけど、一か月くらい流行が遅くても影響を受けてた立場だったんだなって。まあご縁がなかったということで。せめて新卒の皆さんが切られませんように。
この待機中の2か月間というのがけっこう精神的にきつくて。
5月の連休明けくらいから、もう切られるだろうなとは思ってたんだけど、じゃあいいですってこっちから言う元気もなかった。そもそも緊急事態宣言下で次の求人なんてない状態だし。
時間はあるんだけど、なにもやる気が起きない。ただ毎日数時間散歩してました。
去年から睡眠導入剤と抗うつ剤を常用しているのですが、あまり効いている感じもなくて、日々息苦しかったです。
もともと気分転換の方法が、カフェで物書き、博物館や映画に行く、友人とだべる、ちょっと遠出する、と完全に外でしかできないことばっかりなんですよね。コーピングリスト作ってみて、こういう非常事態に弱すぎる……と思いました。「おうち時間」を楽しめないタイプのようです。部屋汚いし笑
時間あるし気になってたアニメとか映画とか配信とか観ようかなと思ってたけど、そんな元気ぜんぜんなかった。自宅で新しい刺激を摂取しようという気になれなかった。操作ミスで登録しちゃったAmazonプライム、一度も使わず2か月無駄金払っただけで解約しました。
自宅にいること自体がしんどくなってました。毎日憂鬱なニュースばかりで、情報も遮断しがちでした。部屋の片づけもしたけど、ものが多すぎて気力体力削りまくったので結局中途半端な状態で投げてます。かなり捨てたのに余計散らかる不思議。
でまあ、取り急ぎ次のお仕事を探して6月半ばから働きはじめたんですけど、なにしろ求人が3月以前と比べて激減しているので、選ぶどころじゃなくて。ほぼ「家から近い」という理由だけで受けたのが今の仕事なんですけど、もうぜんぜんおもしろくない。
仕事なんて遊ぶ金かせぐためにやってるんですよ、好きなこととか仕事にしなくていいですよ、といつも言ってるわりには、全く興味もないしむしろ苦手な分野って、仕事の質や量関係なくじわじわきついんですよね。3月にワクワクしちゃった反動もあるのかも。
この時期の転職として特記すべき点としては、出社時マスク着用必須で、だれの顔もわからないということ……!
声だけが頼りです。上司の声が西島秀俊に似てるんですが、顔まで似てるかはわかりません。あと隣の部署に家弓家正ボイスがいて気になります。声と実年齢はそんなに一致しないことも知りました。
ほぼノーメイクで会社行けるのはいいですが、マスクは煩わしいのでプラマイゼロです。人との接触機会が少ないので苦手な世間話につき合わなくてもいいのは利点。会話自体が億劫になってしまって言葉がさっと出てこなくなったというのはありますが。
どうしても出社する必要がある部署での採用だったので、毎日休日出勤みたいな感じで人もいないし電気も半分くらい消えてるオフィスに出社してました。夏まではオフィスの10%くらいしか使われてなかったんじゃないかな。
実際の業務もほとんどの社員は在宅ワークで問題ないと判明したため、秋には2フロアあったオフィスが1フロアに縮小されました。今は50%くらいの人口密度ですかね。それでもちょっと密な感じがしてしまうから慣れって怖い。顔は相変わらずわかりませんが、リモート会議が常にどこからか聞こえてくるので(会議室が使われなくなった)声だけ覚えてる人が増えました。
世の中全体がそういう流れなんだろうなと思っていたのに、暮れにかけて電車の混雑が戻りつつあってどういうことなの……
311後で自主節電してた東京の夜に元の明るさが戻るまでには、もうちょっとかかったと思うんだけど。
ちなみに失業者8万人以上って言われてますが、私みたいにすぐ次を見つけた人は含まれないので、実際のコロナ失業は軽く10万人超えてると思いますね。だいたいハロワで求職なんてしないしね。
不眠のこと
もう普通の寝方忘れちゃったよ。
眠れなかったり寝すぎたり、寝るのってこんなに難しかったっけ?と思ってます。
合う薬に辿りつくまで一年以上かかりました。今は、薬を飲んで強制的に寝る→薬が切れて起きる、をつづけられています。
一晩眠れなくても、仕事中に眠くならないのが怖い。ただ体力がなくてふらついてるだけ。薬なしでは一生眠れない体になってしまったのか!?と絶望します。
体調が悪くても眠れないから休まらないし、飲む時間が遅くなっちゃうと明日起きられるのかって不安になるし。あと薬で強制的に寝たり起きたりするの、半分くらい人間じゃなくなってる感がある。
それよりも依存が怖いです。
体調不良で病院行けずに薬が切れたことがあって、薬ないから眠れないのは当然なんだけど、めまいや手の痙攣なんかがやばくて。離脱症状っていうのかな? 薬ないだけでそんな状態になってしまう怖さですよね。
薬に生かされてる感がめちゃくちゃキツイです。薬切れたら人間として生きていけないかもしれない。なにか判断を誤ったら死んじゃうかもしれない。
自治体の精神障害医療費の受給者になったときには、医療費が安くなるのはいいけど「自分は精神障害者なのか……」と思ってけっこう沈みました。
まあいちばん沈んだのは、時間制限がある診療時間の中でメンタル方面の現状を詳しく伝えようと、ゆるエッセイマンガ描いて主治医に渡したら「おもしろかったです」「上手いですね」「ネットで公開されてたりするんですか」と普通に感想を言われて終わったことですが……
あんたのための書き下ろしだよ!! 中身についての所見をくれよ!!
今年いちばん思ってしまうのが、「去年仕事辞めなかったら……」ということです。
前いた会社は業務内容的にぜったいリモートになってたし、医療業界にかすってたからコロナですぐ首が回らなくなるという業種ではなかった。
あと一年私のメンタルが持ちこたえていたら、ボーナスゼロくらいはあっても少なくとも無職状態で路頭に迷うことはなかった。もしくはあと一年コロナが早かったら、在宅勤務で職場でのストレスも軽減されて不眠症までいかなかったかもしれない。
過去の自分の判断なんてだいたいその場のテンションなので振り返っても意味がないのですが、今年はさすがに「もしも」を考えてしまいます。コロナが来なければ、早ければ、遅ければ。
もちろん、私はまだ感染してないし仕事も住む家も保険証もあるし養う家族も社会的責任もないし、気楽なほうではあるんですけど。もうちょっと「のうのうと」暮らせたかもしれないと思うとねえ。
相次ぐ訃報もけっこうメンタルにきました。
人の死に対する感情を言語化できずに立ちつくしてしまうんですよね。
「うっそー悲しいー好きだったのにー」ってツイートして次の刺激的な話題へ切り替える、というのができない。いやまあこれは皮肉ですけど。
一定年齢以上の方であれば、悲しいけど大往生と受け入れて「おつかれさまでした」と言えるのですが。若い人や自分で死を選んでしまった人に対しては、自分自身の思い入れもあってすぐには受け止められない。
藤原啓治さん。長期の病気療養中で、でもぽつぽつお仕事されていてそろそろ復帰できるのかな?なんて思っていた矢先でした。まだちょっとあの声が聴けないでいます。
金城茉奈さん。リュウソウジャー放映中に出番が少なくなったとき、病気療養中だと知りました。でも降板せず最終回まで出てくれて。あれから一年以上ずっと闘っていて、それでもダメだったなんて。
それから、三浦春馬さん、芦名星さん、窪寺昭さん。なにが起こったのかは永遠にわからないけれども、あんまりにも悲しい。仕事や家族があるのに無責任だとか、「また芸能人の……」と一括りにする心ない言葉に、こちらまで勝手に傷ついたりして。
病名や生前のプライベートを詮索することも、彼らの死を消費してしまうような気がしてできません。ただ悲しいなあと思いつづけるだけです。こんなだから眠れないのかもしれない。
創作のこと
「つまらない」仕事を始めてから、それまで全く手がつけられなかったイラストやSSを「毎日」やることにしました。なんでもいいから、必ずなんか書く。そうでもしないと一日が空虚に感じられて、4~5月の状態が永遠につづいてしまう気がしたので。
結局休みの日も行くとこないから、書いたり描いたりで一日が終わるんですよね……有意義なような、無為なような。
一人で黙々とやってると修行感あってむしろ気が沈んだりもするんですが、幸い、レスポンスをいただけるジャンルだったのもあって、わりと楽しくつづけられました。これが壁打ちだったら悪化してた。リハビリとしてはちょうどよかったなと思います。
仕事と心身の折り合いがつくまで、8月くらいまでつづけてました。
8月後半からは、せっかく書きためたものを本にしようという別の目標を設定しました。
このタイミングでリュウソウ本出せたのはよかったなあと思うし、時間の余裕もあったからすごくいい本ができたなと自分でも思ってます。
時期的にゆりりん本は発行まで手が回らなかったけど、本の形でページを組んでみて、かなりいいぞ~というとこまではやりました。そのうち出せたらいいなあ。
でもオフライン活動は綱渡り気分でしたね……
9〜11月の3回、わりとびくびくしながら参加してました。
4月5月に参加予定だったイベントが中止や延期になったとき、(これだけ耐えてるんだから)秋には正常化してるだろうという期待もあって、勢いでいろんなイベントに申し込んでたんですよね。まさかまだマスクしてるとは思ってなかった……
欠席を決断するほどの理由もなかったので、まあなにもなければ参加しよう、くらいのテンションではあったんですけど。イベント前後2週間に「熱が出たらどうしよう」「アプリに通知きたらどうしよう」「中止になったらどうしよう」って最悪の想定をしながら過ごすのけっこうきつかった。
おとなしく職場と家の往復だけしてたら、感染しても陽性になってもちょっとハズレ引いたなくらいで済んでたと思うので……楽しみと同時に心が休まらなかったです。
まあ、全部楽しかったんだけどね……
1月の変身、まだ申し込んでません。12月末の状況を見るとムリかな。
5月の文フリ、シティのJ庭プチオンリー、迷ってます。もう全く予想つかないよね。
来年の秋には全部が元に戻っててほしいんですけど……そんなテンションでもなさそうだし……
東京五輪は正直、中止してくれないかなと思ってる。特需が予定されてた企業にもいたから中止で経済大打撃なのはわかるけど、延期で大打撃受けてるとこも知ってるし。もう2019年の段階よりぜんぜん現実的な感じがしない。早くビッグサイト空けようよ。
11月後半からは、テキレボの準備やら告知やらをずっとやっているのですが……
とにかく期間が長い!! 準備期間もイベント期間も長い!! ずっとテキレボが頭の片隅にいる状態で、地味にプレッシャーです。リアルイベントは一日で終わるからなんとか乗り切れるけど、テキレボはずーっと祭りの状態がつづいてる感じで、TLに毎日張りついてるのが苦手な自分には、切り替えがうまくできない厄介なイベントです。ツイートはさすがにBOT使ってるけどそれでもやることが多い!!
でもピクスペとかのオンラインイベントやBOOTHなんかよりは注文数多いからね……これがあと一か月つづきます。前回の終盤もかなり食傷気味だったので、今回はノイローゼになってるかもしれない笑
夏にお仲間と約束した「各自ゆりりん本作ってみんなで交換会しよう」というのも、年が明けたらできるかなって秋くらいまでは思ってたんですけど、現時点ではとんでもないですね……東京そのうち1日1000人いくよねコレ。
集まるとしたら春かなあ。いっそ一周年で夏かなあ。まだオンラインでしかお会いしてないので、リアルに騒げたらいいんですけど。
はーあ、何度でも言うけど、密室に5人以上集まってしょーもない話を一日中したい……
一年以上会ってない「いつものメンバー」を集めてぐだぐだ不要不急な会合をしたい……
仕事の後にふらっと誘ったり誘われたりしてメシ行きたい……
家のこと
まだリアルに現在進行形なのでなにも決まってませんが……
先日いきなり貸主が変わったと思ったら、この古いマンションをつぶして新しいマンションを建てるから出ていってくれ、と急に言われまして。寝耳に水。
とりあえず顔なじみの不動産屋に泣きついたところ、「ごねて粘って立ち退き料をふんだくれ」とアドバイスをもらったので強く立ち向かっていこうと思います。でも引っ越しはコロナが落ちついてからでしょうね。
コロナの影響で地権者が不動産整理してるのかも、とは思うけど、なにも今じゃなくても……とは思いました。
春のイベントに申し込めないでいるのは、引っ越しのタイミングが決まってないからってのもある。退去費用は出してもらうにしても、オタクの引っ越しは身ひとつってわけにいかないんで一か月はリソース食われると思うし……部屋、汚いし!!(伏線回収)
生きてるあいだに世界的不況も大災害も疫病流行も経験しちゃって、これ以上のことってあるかしら。それとも人間って一生(半世紀くらい)のあいだにそれくらいは経験するようにできてるのかしら。
でも明日から路頭に迷うってレベルでもないので、だいたいのことは話してるうちになんか笑ってしまいます。この一年で二度も失業して収入が減って精神障害者認定されて家を追い出されそうになってる、って羅列してるだけでちょっと「www」ってなるもの。強がりではなくまだおもしろがってるから大丈夫、と思ってる節がある。毎日適度(か、それ以上)にサボってます。
でもホントに困ってる人や苦しい人はちゃんと然るべきところに助けを求めないとダメだから。愚痴ったり抱え込んだりしてるだけじゃ問題解決しないから。あ、状況悪くなってもとりあえず現状打破、が私の行動指針です。映画の序盤で退場するタイプだ。
ま、2021年はもうちょい上向いていきたいですなあ。