【SS】タロウと陣(ドンブラ)
リバイス、けっこう前に脱落しました。
一回リアタイできなかったら録画観るのが億劫になっちゃってそのままズルズルと。だから最後の記憶が神父の狩崎です。それ本編じゃない。
てことで今はドンブラザーズだけ観てます。祭りだ祭りだ~!!
(以下、井上敏樹感想とSS2本)
ジオウのマンホール女王以来の井上敏樹を、毎週浴びています。
数年に一回くらいがちょうどいいよねと思っていたのになんのかんのと楽しく観られているのは、昔よりも「距離を取る」ということを覚えたからかもしれません。
でもやっぱり「敏樹だなあ」と(眉をひそめる意味で)言ってしまうことはある。
戦隊はライダーに比べて最初から男女メンバーがいるせいか、ジェンダー的視点が毎年ちゃんとアップデートされてきてるなあという印象があります。
女性がメインライターやプロデューサーをやることが多くなってきたせいもあるだろうけど。男性が書いてもあまり嫌な感じはしなかった、ここ数年。プリキュアと手に手を取って時代の階段を上ってきた、みたいな感じ。ライダーはまだその気なさそうだけど
今回も、ついにピンクが男性しかも30代既婚者!というあたりで突き抜けたなとは思ってました。
でもあえてそこに、ホモソーシャリティの権化、男と男の絆を煮つめつづけて数十年の大ベテランが登場ですよ。
令和の今、キッズに見せて大丈夫なのか……?と不安もありました。ていうか今もある。
雉野と犬塚、タロウと猿原、タロウとソノイ、タロウとジロウ、あたりなんかはジェンダーの教科書に載せていいくらい古典的な「男同士の関係」なわけで、たぶんそこだけは悪い意味で裏切られない。
いろんな要素で、来週どうなるのー!?って振り回されるけど、その4組に関してはきっと目新しい結末にはならない。デュエットソングはすでに予想外だけど笑
そのあたりを本妻……盟友のプロデューサーがいかにコントロールしてくれるか、怖さ半分、期待半分で今後も眺めていきます。
たださあ、構成自体は普通に巧いんだよねベテランだから……とライダーのほうを一瞥して毎回思っt
でもまあ、せっかく敏樹なんでね。
神輿が出るからには乗らない手はないですよね。
奇しくも、私が某五星戦隊にて「陣」という敏樹キャラとレッドの関係で「何か」に目覚めさせられてから30年、再び「陣」という名の敏樹キャラに巡り会いまして。
なんていうか……これぞ縁ですよね。
私が特ヲタになったのは元を辿れば亮と陣のせいなんだよ(言いがかり)
まあ、こっちの陣さんは出番もなければ情報もない、ほぼ「無」ですけれども。事実が明らかになる前に軽く素振りしておきたいじゃないですか。
そういえば、個人的に思っていることなんですけど。
「桃太郎」は「おじいさん」と「おばあさん」に育てられているわけで。
親が必ずしもお父さんとお母さんでなければいけないということはないので、タロウが陣を父親と認識しないのはまちがっていないし、べつに悲しいことでもないと思うんですよ。
タロウも陣も「父」という概念を自分たちのあいだに置いていないのであれば、「タロウと陣」の状態が最も嘘がなく齟齬もない状態ということになる。
なのに、タロウが陣を「お父さん」と呼ばないことを、親子として不完全であると表現してしまう感想があまりに多いことがなんだかなあって。
あと、20年近く同じ世帯で暮らしていたのであればそれは正真正銘の家族なんですよ。血が繋がっていない・タロウが人間でないから「疑似」をつけることにも違和感がある。
オタク、「擬似家族」と言いたいがために家族のイメージを保守化しすぎてないだろうか。はるかも、伯母さんと同居してるなら伯母さんが家族でいいのに。
「実の」お父さんお母さんになぜそんなに拘るのかな。リバイスはそのへんの家父長制に遺伝子まで持ち込んできてもうつき合えなかった
ただまあ、血縁じゃなくてセーフ!とは思ってるんですが笑
陣タロはちょっと私は受けつけないかな……
少なくとも乳児から中学生まで同居していたことは明確なので、タロウが万能でも自立できない未成年、そして陣は養育者で保護者、つまり支配者。タロウは素直だから陣に逆らう発想もない。どう言い訳しても性虐待になってしまう。
タロ陣だって、ほんの数ミリ間違えるだけでDVや虐待になりうるから注意しなきゃいけない。タロウが強引にいけばそれは家庭内暴力だし、陣から求めれば受けでも性のはけ口に手近な子供を利用していることになる。
でも井上敏樹なら、そんな小さな倫理観なんか蹴散らして、トンデモおもしろ感動再会シーンをくれるのでしょう。なに言ってるかミリも理解できないのに役者と演出の力だけでへんな説得力が出てしまうのでしょう。楽しみ~。
てことで、家族時代のタロウと陣で2本書きました。
微笑ましいのとちょっと微笑ましくないの。虐待かどうかの判断はおまかせします。