ST祭。

遅まきながら映画のブルーレイが来ましたので!
開けて即本編と特典全再生+ドラマ版とスペシャルドラマまでさかのぼって上映会してました。一日がかりだぜ。
同時に届いたトッキュウジャーから観たんですが、ライトと赤城さんが言ってる内容がほぼ同じで、ライトだとストレートに感動できるのに赤城さんだと笑いにしかならない不思議。
これがリアル12歳児と31歳児の差か……
放映時から「見てないけどそんなにおもしろいの?」「いえ、大しておもしろくはないです」というやりとりを幾度となく周囲とくり返していましたが。緻密なトリックも重厚な人情ドラマもないので、厭きる人はすぐ厭きると思います。キャラクターのバラエティ感と音楽演出の勢いでなんとなく楽しめる人向け。
だから誰にも勧めない! 知ってる人だけ楽しんでくれればそれで!!
拍手やコメントくださった方々ありがとうございます!!
以下、劇場公開当時は書きそびれてた感想です。
遠慮なくネタバレしておりますのでご注意ください。


テレビ版最終回からそのまま続いて事件になだれ込むという構成ですが、どっかのライダーと違ってドラマのほうは一回ちゃんと決着してて映画も全く別の事件なのでその点についてはとくに問題なしです。たぶん映画だけ観た人にもわかると思う親切設計。
おもしろかったっていうか「やられたー!」って思ったのは、全編通してのカウントダウン。
刑事物で逃走劇やら誘拐やら籠城やらという事件が起きてる状態でのカウントダウン表示って緊迫感を演出できますよね……っていう話じゃなくて。
恥ずかしながら逮捕の後で気づきました。身代金の支払期限が迫ってるわけでも爆弾抱えてるわけでもない、事件は全部解決したのに、このカウントダウンはまさか……!?って理解した瞬間、噴き出しそうになりました。
あれだけ意味ありげにカウントダウンしておきながら、事件とは無関係のものすごく個人的なゴールに向かってたんだっていうのがすごい衝撃で。そこがこの映画の主軸だったんだ!いやドラマ版からの一貫したテーマがそれだったんだ!って。
あと赤城さんの「鏑木は許しがたいことをした」ってやつね。どんな因縁や過去があるのかと思ったらそこ!?(笑) 赤城さんの行動基準が全部キャップになってるのがすごいおかしい。そしてSTメンバーもそこに従っちゃうのがさらにおかしい。結局正義とかどうでもよかったのね。
サスペンス系映画の予告でよく「ラスト10分、あなたは必ず裏切られる」みたいなコピーありますけど、まさに(笑)。うわーっそこかー、気づかなかったわやられたわー!って大笑いしながら映画館を後にしました。
あそこで怒った人はSTダメなんだと思う。逆に感動した人はBL脳なんだと思う(笑)。
素直に笑えたのは、BL認識してなかったせいかもしれない。
百合根くんと赤城さんがどうしてもBLに見えなかったんですが、パンフの監督コメントだっけ?あの二人は小学4年生なんだっていうのを読んで、すとんと腑に落ちました。だって大の男が絶交とか大親友とか言わないよね(笑)。
小4男子が仲良くなっていく過程とすると、そりゃまあ恋愛要素は見えてこないし、そっち方向にシフトするとしてもまずどっちかが「好きです!」って真っ赤になって告白するところから始めなきゃいけないんだろうなって思うと、とりあえずエロやりたいニッカリの食指に引っかからなかったのも納得できる(笑)。デートするだけで殺人事件より大騒ぎしそうだもの。
あ、おかだくんとふじわらさんは大好きですし、百合根くんと赤城さんが無自覚にいちゃいちゃしてるのも周りがそれにツッコミ入れるのもすごく楽しいです。スペシャル版の不器用ハグとか最高に好きです。でも百合赤や赤百合ではないです、というだけ。
まあたとえ私がディープに百合赤だったとしても、むしろ百合赤じゃなくても、最後に百合根くんがきちんと出ていったのはかなり好感度大でした。
ライダーとかだとさ、感動や整合性よりも大人の事情優先で出ていかなかったりするからさ。個人的にはタイバニでうーんってなったのもそこだしさ(笑)。腐女子に人気出たから二人の別れはなしにしようってなったら、まあ腐女子向けだったのねって私も思います。
今回それも予想はしてた。やっぱりこの二人じゃなきゃダメだよねって流れで、百合根くんが残るパターン。みんなして「このままの日常が永遠に続くと思ってた」って学園ドラマみたいなこと言ってたから、可能性は大きかったのよね(笑)。それはそれでゆるいSTっぽいからダメではないんだけど、当初の予定どおり二人が別れたのは「おっ、やるな」って思いました。
もちろん続編があれば百合根くんは戻ってこなきゃいけないけど、いちおうのラストがコレっていうのは気持ちがいいですよね。
黒崎さんの登場シーンは全部にっこにこでした。無意味すぎて。
バイクで来るとこも屋根から来るとこもかっこよすぎて笑いしか起きない。意味ないよねそれ! でもかっこいいから許す! というのが黒崎さんの正しい鑑賞方法だと思います。「慣れない……」と呟きながら黒崎さん銃の扱いがめちゃくちゃ手慣れてますけども!
でもやっぱり二人以上のアクションはとたんにスピードが落ちますね。黒崎さんだけだとものすごく速いのに、山吹さんと組むとブレーキかかる。
メイキング見て思ったのは、くぼたくんの動きが異常に速いからどう撮っても速く見えるんだけど、共闘モードで他の人に動きを合わせようとすると普通の速度になって(ギャバンやミヤケマンの身体能力も高いのに)、普通に撮っちゃうと迫力が出ないのかなーと。ほら、こっちもヒーローのスピードに慣れてるから(笑)。
いっこいっこ拾っていきたいとこはあるんですが、キリがないんで。
池田はドラマ版からの不憫集大成みたいなね。怪我して腕吊ったまま、赤城さんと青山ちゃんに罵倒され、百合根くんに殴られ、松戸理事官を庇おうとしてどさくさで告白までしたのに空振りで、上層部に怒られるわ百合根くんのフォローはしなきゃいけないわ、そして最後にST送りですよ。黒崎さんの変な歓迎に引きまくってるし、もうこの先明るいルートが全く見えない。
池田のためだけに、一日も早く続編ドラマで百合根くんが戻ってくる展開を希望します。
特典映像では、役を離れたとたんに内向的な大学生みたくなる、くぼたくん&しだちゃんがかわいかったです。
昔どっかの監督さんが言ってた「くぼた女優説」が未だ健在(笑)。