ST更新。
STコント「正体」
百「いいかげんにしてください黒崎さん、黙ってちゃわかりませんよ、3歳児じゃないんですよ!?」
黒「………」
山「皆さんには秘密にしておりましたが、キャップならいいでしょう…実は彼は、人間になってまだ三年しか経っていないのです」
百「え…黒崎さんって、人間じゃなかったんですか!?」
山「あれはとある冬の晩のことでした…夜更けに寺へ戻ると、墓地の入り口に一人の青年が立っていたのです」
青「なにそれ、怪談!? 超聞きたいー!」
山「彼の口元には血が滲んでいました。そして薄汚れた服はびっしょりと濡れ…」
百「ええっまさかのスプラッタ系!? 勘弁してくださいよ!」
青「もっと詳しく!!」
山「彼は、自分は以前私に助けてもらった雀だと言いました。確かに、檀家のおばあさんが雀の舌を切ろうとしていたので止めたことはあったのですが」
百「そんな、黒崎さんが人間じゃなくて雀だったなんて…しかも舌を…それじゃあしゃべれないのも仕方ないか…」
青「なーんだホラーじゃなくて恩返し系かあ。で、具体的にはどんな恩返し? やっぱエロい方向が定番だよね?」
山「はっはっは、それは私の口からはとても…」
青「うっはー、人外攻めオッサン受け! たまんないね、無秩序の匂いがする!!」
黒「………」
池「…この前は、功徳を積んだ警察犬が人間に転生したって言ってなかったか」
百「えっ、雀じゃなくて犬!?」
山吹さんはウソつきではなくてホラ吹き。うちの青山ちゃんは黒山推し。
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お初話を書きながら「いきなり同衾っていくらBLでもファンタジーが過ぎるよねー」などと言っていたのですが、アルカリが「『26歳で警視』以上のファンタジーはないから問題ない!」と断言したので、もうなんかいろいろいっか!みたいな気分になれました。
そうだね! 上下真っ赤な革ジャケの警部がいきなり変身するくらいのアレだよね!! 振り切るぜ!!
STの世界は仮面ライダーと同じレベルに認定です。まあ変身要員は赤城さんでも百合根くんでもなく確実に黒崎さんですけどね。百合根くんは装着系かな。池田だって死にかけても怪人に憑依されて復活すれば大丈夫だよ!(なにが)
というわけで、いつもどおりに自分が好きな方向へねじ曲げていこうと思います。
自分が好きな路線を突き詰めるという、ある意味基本に立ち返ったのが今回の2本です。ニッケルとアルカリそれぞれの濃縮還元な萌えをご堪能ください。
あ、拍手ありがとうございます。
最近増えてるのはST向けだと思うことにしています(笑)。