ザ・ライジング。

今さらですが、タイバニ映画を観てきました……
自分的にすっごいツボだったんだけど、どうしようコレ。もっかいくらい観にいっといたほうがいいだろうか。DVDとか買うべきだろうか。特典なしの廉価版出ないだろうか。
テレビのほうは半分くらいでずるずると脱落してしまって、終わったらまとめて観るつもりが最終回後に複数ジャンルの友だちから聞いた評価がもれなく最悪に近くて(私の周りだけ?)、じゃあ観なくていいかーってそのままフェードアウトしてたんですけど。
たまたま見た予告で、アクションかっこいい!と思ってとりあえず観てみるかーていう感じで。
でもすっごいおもしろかった。
テレビ本編に期待してた展開ってこういう感じだったなー、だけじゃなくて、特撮でもアニメでも洋画でもなんでもいいんだけど、私が好きな「ヒーローモノ」ってこういう話なんだよね!こういうのが観たかったんだよね!っていう自分的王道だったみたいです。
以下ネタバレ感想~。
好きな人はとっくに観てると思うし、そうでない人はもう観ないと思いますが(笑)。


——————————–
あ、スポンサーが増えたり変わったりしてる(笑)。
そういえば、タイバニで最初にすっげー!って思ったのは「スポンサーロゴをしょった特殊能力者が、同じ特殊能力を持った犯罪者との戦いをテレビで中継されている」って設定だったから、ちょいちょい挟まれるロゴや商品が「そうそうこれこれ!」って感じでテンション上がりました。
本編脱落組としては、最初の「5分でわかるタイバニ」がとってもありがたかったです(笑)。ダイジェストでまとめられるとコレはコレでおもしろそうだとも思うので、機会があったらテレビ本編も全部観てみたいかも。
いろいろ失って「2部」落ちでヒーローつづけるっていうのは、逆にかっこいいんじゃないか?
あと楓ちゃんがネクストって知らなかったのでフツーにびっくりしました(笑)。
今回たいへんよかったところ
◎ヒーロー観が対立項も含めて明確だった
◎ヒーロー全員の群像劇だった(全員に見せ場があって且つ分断されていなかった)
◎ヒーロー以外のレギュラーも見せ場があった
◎バニと虎徹の距離感が適切だった
映画って短いから、これだけ盛り込むってたいへんだと思うんだよね。
とにかくヒーローたちが全員活躍してた! 誰のファンでも大満足!
バーナビーと虎徹がいなくなってから、オフで男子組と女子組に別れてるのが最初ただ微笑ましかったんだけど。クライマックスを盛り上げる布石だったとは!
全員が全員、文字どおり「自分の性質を活かして」、ときにはその性質(性格/能力)に翻弄されつつも、それぞれの壁を「乗り越えて」、最後の敵を倒すために集結するっていうのが! 最高に燃えた!! 思わぬところで戦隊萌えを補充した感じ!(笑)
個人的には、ネイサンがやばかったです。
もともといちばんお気に入りではあったんだけど。若いころのネイサンがめちゃくちゃ美人だったのも衝撃だったし(笑)、まさかそういう掘り下げ方されるとは思ってなかったし、そんで画面にいる全てのシーンがかっこよくて美しかったし! 今まで単にかっこいいだけだった人が、ものすごくステキな人になりました。私の中で。
このへんは自分でもよくわからないんだけど、ネイサンがドラゴンキッドの声で助けられるとこ、ドラゴンキッドがネイサンのために必殺技発動するとこで不覚にもうるっときた(笑)。ブルーローズを庇うのも超絶かっこよかったよ! 勇敢なヒーローも可憐なヒロインも一人でこなすなんて完璧すぎるよ!!
あとライアンね。
あまりにも堂々と当て馬ポジションでどうするのかなと思ってたけど……嫌いになりようがないわこんな子(笑)。見た目を裏切って(笑)頭も悪くないし、今回限り!の豪華さがあってよかったです。
そして彼の登場(&退場)によって、シュテルンビルト以外の世界を想像させる広がりが出てきたのはわくわくしました。いやすでに出てたら申し訳ないんだけども(笑)。
ルナティックは今回、ライアンくらいにオイシイ役だったんじゃないか。
本編前半しか観てないからあんまり好印象がないんだけど、ルナティックvs虎徹の場面はとても効果的だったと思います。単なる顔見せじゃなくて。シュテルンビルトにというかタイバニという世界観に必要なキャラなんだなあと再認識。
で、TIGER & BARNABY!
あんまりいっしょにいなくて、最後に共闘するから盛り上がるのはお約束!
バニはやっぱりかわいいねえうんうん。
新しい相棒と組まされて、虎徹に思いっきり未練残しながら、でも仕事はきっちりやるバニ。慈善活動しながら、でもピクルス残しちゃうバニ。虎徹の意志をきちんと受け継ぎながら、戻ってきた虎徹にはやっぱり素直にならないバニ。
恥ずかしながら、記憶操作されてデレッデレになってるバニに心が折れたクチなので……(笑) 実際にはあれくらいの距離感でツンツンしながら、でも内心はすっごい虎徹さんが大好き!っていうのが、そしてそれが周囲に丸わかりなのがいいの。そういう意味で理想に近いバニでした。
でも森田声の「おじさん」萌えなので、カムバック希望……orz
虎徹もよかった。
テレビでは要素が多すぎて拾いきれないなーっていうのが虎徹に対する不満だったような気がするんだけど、今回は虎徹のヒーロー観が(若い世代への継承や虎徹自身の人気も含めて)物語の主軸になってたから、わかりやすかったです。娘にもちゃんと理解されてたし。
ただテレビのときから変わらないのは、虎徹は一人でもやれるんだよね。
2部にいても後輩たちに慕われて、町の人たちに愛されて、だからそのまま1部で活躍するバニを応援してるだけでもぜんぜんよかった。気持ちの面でバニを必要としてる様子があまりない。
バニのほうが虎徹大好きなのとバランスが取れなくて、もちろんコンビとしては最強タッグでいいんだけど、カップリングとして考えると、うーん……ってなる(笑)。
ていうかコンビとしても、HEROTV的に盛り上がるから推されてるけど実際に必然性があるのか疑問ではあるよね。今回はとくに「ヒーローとしての虎徹」に焦点が当たってたので、みんなが望んでるのは「ワイルドタイガーの復活」であって「タイガー&バーナビーの復活」であるようには見えなかったんだよね。アニエスも番組抜きの部分では、虎徹とバニを単体で認識してる感じがした。これは今回だけの印象ですけど。
トトリでも感じたんだけどこの脚本の人ってちぐはぐな男二人がいっしょにいれば自動的に相棒になると思ってんじゃないかな
まあずっとバニの片想いでいいですわ、それはそれで萌えるので(笑)。
そんな感じで、ヒーローモノとして思いっきり楽しんだので手放しで褒めまくって終わります。
どうしよっかなーまた観にいこうかなー。やっぱ大画面だよなー。