実写ルパンが楽しかった件

えらく評判が悪いので終わる前に早く見に行かねば!と思っていましたが意外とまだやっていたのでやっと行ってきました。
……あれ? 普通におもしろかったですけど。
デビルマン・キャシャーン・ガッチャに並ぶ駄作って聞いてたのに肩すかしだよどうしてくれよう。なんでも自分の目で確かめるというのは必要なことですね。
いつもテレビスペシャルでいろんな監督が好き勝手に「俺ルパン」作ってくるじゃないですか。ルパン一味を自分のフィールドに持ってきて自分の絵柄でやりたいこと詰め込む公認同人誌。完全にアレでした。わたしアレはアレで毎回楽しんで見てるんですよね(笑)。各監督の愛情の方向や夢見てる箇所がわかってにやにやする。今回はそれが「実写」っていう絵柄だっただけ。
でも康雄以外受けつけないって人にはクリカンルパン勧めても無意味なので、そういう好き嫌いなんじゃないかと思います。クリカンがダメな人はオグリもダメだから見ないほうがいい。慣れるには短すぎますし(笑)。
字幕版入ってるならディスク買います。
売れなくても続編やる気があるなら今度は公開直後に行きます。
以下ネタバレ感想。


◎次元がホモ。ていうか常にルパンの本妻気取り。
◎五右衛門は珍獣。ルパンがペットとして保護してる。
◎銭形は火遊びからいつのまにか本気になる予兆。
◎ゲストヒロインが男。
◎男くささを消さないために不二子のお色気シーンをキャットファイトで消化。
◎総括:ルパンが男にだけモテまくる魔性のノンケ。

アニメだとルパンが「次元は俺の嫁」って感じで余裕かましてるのに、こっちは次元が一人で「ルパンの嫁は俺」って顔して不二子他を牽制してる(笑)。
あと五右衛門はきっとルパンがいなかったら生きていけないと思う。ルパンは報酬と称して五右衛門に生活費を渡してるんだと思う。依頼と称して時々おだんご持って様子見に行ってるんだと思う。苦労性ルパン……
もちろん微妙なところはあちこちあったけど、最初の掴みが弱かったところをクリアすれば(ルパン一味がなかなか出ない……)かなりルパンでした。少なくとも見終わったときには「ああルパンだったな」って思えた。「ルパンファミリー(とっつぁん込み)が集結するまでの話なんだ」と把握した瞬間から俄然おもしろくなりました。
アクションはアジア映画のノリで、人によって合う合わないはあると思うけど、今の日本ではなかなか見られない感じに仕上がってました。アジア系のキャストも私はわりと好みな系統がそろっててよかったです。
ルパンと銭形はアニメ完コピ系、次元はスタイリッシュ補正、五右衛門はテレビスペシャルっぽいキャラ誇張。みんなキャストと演出の両方でしっかり作り込んでました。
不二子も今回の展開の中では意外とあり、って感じ。わたし基本的にメイサ好きじゃないんですごく心配だったんだけど(笑)さらっと受け入れちゃった。昔ふじわらのりかが不二子コスしてたグラビアがあって「これだあ!」って刷り込まれたのでメイサはないわ……とか思ってたごめんなさい。字幕だったらもっと好感度上がったかも。
あとトライストーン勢のガチ演技にねじ伏せられる感もあり……パンフのプロフィール見て、「わあ、仕事選ばないトリオ」って思っちゃったもの(笑)。だからこそ、手加減しないキャラ作りができたんでしょうけど。
パンフといえば、日台韓の「花より男子」キャストがそろってるのを知ってなんかおもしろかったです。そうか、そういうつながりか。
でさ、これでルパン×次元とか始めたらもうB級専門サイト(略してB専)だよね?
つーかいろんな作品の原作ファンをどんどん敵に回していくね??