最後の希望。
今度のスパコミでハルフェニ本が出るらしいんだ! それが私の!最後の希望!!
5/4に参加される方は買い忘れないよう気をつけてくださいね!!
というわけで、久々?でもないけど仮面ライダーの話題です。
今までは肝心なところから目を逸らしつづけてなんとか最終回までテンションを持たせようとがんばっていたのですが、ようやく折り返しを過ぎたころだと気づいてからもうそんなムリもできなくなりつつある今日このごろでして。
みつぅが予告に出たときは内藤さんの活躍に思いっきり期待してたはずが、最終的にそれさえどうでもよくなるという予想だにしない展開……
以降、これまでの不満をついに爆発させているので、現状に満足している方はこの先ご遠慮ください。全体的にキツイです、そして長いです。どさくさにまぎれて変なところにやつあたってる可能性もあります(笑)。
あ、内藤さんの話はしてません。
久々にあの怪演が見られてうれしかったですはいおしまいって感じで(笑)。ファン的にはいっそ出ないほうがマシでしたね。これで少なくとも来年の悪役にはなれないでしょうね。なんてもったいない使い方をするんだろう……
という感想さえちょっと脇に置いてしまいました。この私がみつぅ気にならなくなるって相当だよ。
——————————–
ウィザード罵倒大会(笑)で必ず言われるのは、構成の稚拙さです。
俳優さんたちは、自分の実力の範囲内でその場その場で与えられた役割をがんばってこなしてると思います。この先、キャラクターに対する文句や不満は、全て脚本・演出へ向けられたものだと思ってください。
子供番組につっこむなんて野暮だし、って思いながらいつも見てるんですが、「子供にもわかりやすい話」と「安直で幼稚な構成」は絶対的にちがうんですよね。
基本ベースの「絶望の火種を抱えたゲートがいる」→「ファントムや晴人たちが関わる」→「絶望のきっかけとなる事件が起きる」→「絶望」→「晴人が希望を持たせる」という流れが弱すぎるのですよぶっちゃけた話。
絶望するタイミングがおかしいでしょ!とか、それホントにいい話でまとまった!?とか、子供向けという点を差し引いても残るもやもや感だけが毎週積み重なっていくのです。
絶望という言葉の重さのわりに、根本的な部分に触れられていなかったり、かと思えば、ちょっとエグすぎない?と感じる描写がさらっと流されたりして、全体的に重いのか軽いのかバランスが悪いまま話が終わることが多い気がします。
ビジュアル的なエグい描写を避ける代わりに心理的なエグさに偏ってて、でもそれって子供にはわからないし、その立場でなければわからない感情移入しづらいケースばかりで、でも大人向けというには展開が稚拙で……っていう負のループ。もちろんいい話もあるけどさ。
その「納得できないすっきりしない話」が延々とつづき、思わせぶりな謎を散りばめてはいくけれど回収はされず、レギュラー陣の劇的なターニングポイントもなく半年を超えてしまうと、さすがに物語の終着地点はあるのかという不安にかられます。
普段のエピソードがそんな感じで消化試合的に流れていくから、パワーアップ展開とかで一気に物語が動くかと思えば、そこもびっくりするほど盛り上がらない……いつ本編が始まるのかと思うくらい(笑)。
ストーリーの大きな流れの中でパワーアップするのではなく、いきなり強い敵出しましたー晴人かマヨが死にそうですーでも新フォームで倒しましたーという雑さ。まー出すことに意義があるのかもですが。
フェニックスもレギオンもすごく強くて怖くて、そしてストーリー全体に関わるキーパーソンだったんじゃないか……と思い込むのは、視聴者の勝手かもしれない。でも、ちがうならそういう含みは持たせないで普通にゲストでいいじゃん、と。
そんな思わせぶりな存在が、退場することによって物語が動くわけでも伏線を回収したり逆に新しい謎を提供するわけでもなく「悪いことしてるから止める」といういつもの流れの中で、とくに余韻も残さず倒されてしまうのは、役者ファンという立場を置いても(笑)納得しがたいものがあります。
辻褄なんて合ってなくてもいいんです。勢いや楽しさだけでも話は進みます。ちゃんとメリハリがついていれば、ゆるいところはやり過ぎなくらいでもいいんです。
でも面影堂では毎回ルーティンのように、コメディにもならないやかましさだけで、彼らの楽しさや親しさは伝わってきません。だらだらした馴れ合い感があるだけです。ストーリーで人間関係を構築できていないからです。
私は仮面ライダーで喫茶店的な場所に人が集まってくるシチュエーション、とくにみんなでの食事シーンが好きなのですが、面影堂のシーンに好感を持てたことないんですよね。
フォーゼの部室は楽しかったなあ……(遠い目)
——————————–
物語の中でどうしても好きになれない(でも無視できない)キャラがいるとき、性別や年齢を置換して自分の萌えに引き寄せてもまだ嫌いか、という作業をやってみます。苛立ちの原因がわかると冷静に見られることもあるので。
結果、コヨミとリンコがどっちもアウトでした。
好みの美男美女だろうがナイスミドルのおっさんだろうが人外だろうが関係なく。ゲストや準レギュラー、もしくは対立関係だったらありだけど、主人公と親密なレギュラーキャラとしてそもそもありえないということが自分の中で明らかになりました。
今まで、途中で脱落したライダーは555とカブトだけですが、どっちも苦手な女性キャラがいたなあと思い返してみたり。ライダーのレギュラー女性陣はだいたい好感度高いので、主な原因ではないにしろ、トリガーではあるのかもしれません。
リンコは、フェニ事件でこれ以上ないとこまで株を下げて以降、それまでに比べれば比較的仕事もしてるんですが、今までが今までだったからもう復権はムリですね(笑)。
彼女の本来の立ち位置は、見た目から察するに「大人の仲間」だと思うんです。戦闘力と情報力で晴人をサポートする、あるいは不安定なコヨミや若い瞬平をフォローする、そういうポジションだったら理解できるし好感も持てます。お姉さんというには少し若いけど、そういう未熟さも含めて、晴人と同志になれたはず。
それが、絶望の理由からして納得できないエピソードで晴人と知り合い、いきなり面影堂に押しかけてきて旧知のような態度で居座り、晴人のドーナツを奪って食べるという行動に代表される非常に幼稚な、小中学生でなければ単に馴れ馴れしいだけの「イヤな女」の印象を植えつけてレギュラー化し、最初から自分の役割を放棄してしまってるんですよね。
あとは本来の仕事をサボりつつ署長をバカにしながら木崎さんに反抗し、瞬平といっしょに騒ぎ立てて話を引っかき回し、好奇心でフェニを殺し……もうフォローが難しいです。
あまりに役立たずすぎて、いっそかわいそう。制作陣はリンコか中の子が嫌いなのかと思うレベルです。
リンコがあからさまにひどいので、コヨミについてはある程度スルーできてました。
個人的にこの「お人形キャラ」が最も苦手なタイプなんですが、早々にファントム発見器としての役割もなくなって、画面に華やかさを添えるだけのかわいいマスコットとしてそこにいたので、べつに気にするほどでもなく見ていられました。
でもヒロインとしてクローズアップされたとき、コヨミのほうがよっぽど「イヤな女」でしたね。
晴人の魔力がなくなって自分を生かせないとわかったとき、打開策を探すとか残された時間を活用するとかじゃなく、死を選ぶっていうのはどうなの。しかも今までの態度を見てると、晴人が自分を放っておけないのはわかってるだろうからどっか打算的にも見えるし、打算でなければこのタイミングで晴人の負担を増やしてしまう幼稚さは非常に腹立たしい(ドゴルド声で)。
幼女なら仕方ないけど、いちおう晴人の唯一の理解者でパートナー的ポジションのはず。今までの守られるだけの立場とはちがう役割を求めるチャンスなのに(ピンチはチャンス!)、晴人に生かされる以外の発想ができないのかと軽く衝撃でした。
「晴人を殺して私も死ぬ!」だったらまだいい。能動的に対立関係というポジションを確立できるから。「晴人が死ぬから私も終わり」は無責任すぎる。プラモンスターのほうがまだ自発的に動いてるんじゃないですか(暴言)。
書いてみて思ったけど、これは完全に好みですね。
コヨミみたいなキャラはアニメでも映画でも老若男女問わずけっこう思い当たるので、一定数の固定層に支持される関係性なんだと思います。作ってる人もこういうのが萌えなんでしょう。好みの問題なので、とくに謝ることはしません(笑)。
晴人×ユウゴを書くときも、自分の中では葛藤がありました。
いちおうユウゴでエロに持ち込む手段は思いついたけど、最終的には晴人とコヨミの関係(一方的に保護するだけの関係)になってしまって、それは私が萌えた関係じゃない、でも他にネタが思いつかない(笑)。後述の「晴人の描写」も合わせて、かなり苦労したし途中で楽しさを見失いそうにもなりました。
いちおうあの話のあとにユウゴはフェニックスとして再び晴人と向き合うことになるんだろうなあというぼんやりした希望的想定と、二次創作での一発ネタならギリギリ許されるよね?というところで妥協しています(笑)。
——————————–
これだけ苦手なキャラがいると、相対的に他はどうでもよくなります。
瞬平は、開始当初「あいつウザいんだけど」「大丈夫、すぐ空気になるから」というお友だちのやりとりを聞いててなるほどと思ってたのですが(笑)、たしかに今はなにをしててもそれほど気になりません。騒々しいのは変わらずなんだけど、他のメンバーともゲストともけっこうきちんと絡んでいくので、ストーリー上はそれなりに役立ってるのかなと思えるようになりました。リンコよりは少なくとも礼儀正しいですし。
あいつの服装見ると目が覚めるしね!(朝8時台)
マヨも、べつに嫌いではないです。いやこの中では好きなほう。
キャラはリンコ・瞬平の騒がしさと完全にかぶってて新鮮味はないけど、なんといっても2号ライダーだし、晴人との対比を考えれば妥当だと思います。むしろマヨさえいればリンコと瞬平はいらないんじゃないですかね(笑)。
むしろ彼がメインの話ではきちんと主役としての働きをしているので、晴人メインの話より安心して見ていられます。というかどちらかというとマヨのほうが巻き込まれ型ヒーローとしてしっかり自分のポジションを確立している気がします。
メデューサは、フェニックスがいなくなった今は劇中でいちばん好きなキャラかもしれません。いちおう断っとくと女の子が嫌いなわけじゃないんですよ一部に地雷があるだけで(笑)。
それに対してグレムリンが今ひとつ……もちろん前ちゃんの演技もくどいけど(笑)、でも限られたキャラの中でがんばってる彼は嫌いじゃないです。彼に関しても、暗躍キャラというには脚本の稚拙さのせいでうまく活かしきれていないんですよね。
なにがあったか知らないけどワイズマンに取り入ったらしいくだりも、きっと含みを持たせてるだけで重要な意味はないんでしょう。枕営業か?って思ったもの(笑)。そろそろ明らかになるらしい過去に期待。
結局例年並みに機能してくれてるのは「おやっさん」だけということに……輪島さんはみんなの癒しだよねえ。
——————————–
ここまでくると、いちばんアウトなのは晴人なんじゃないか。
というか、晴人自体が、この物語の致命的欠陥を如実に表しているんじゃないかと思うようになってきました。
晴人については、幼少期もコヨミとの関係もすでに語られています。ライダー的にはめずらしいほうです。なのに、未だに彼がどういう人間なのか見えてこない。もう半年過ぎてるのに。私がマジメに見てないからだけでもないでしょう(笑)。
思うに、操真晴人ってキャラはたぶん存在しないんですよ。
2~3話完結のエピソードがあって、そのエピソードを進めるためにどういう「操真晴人」が必要か、という視点で描かれている気がするんです。
だから先週とはぜんぜんちがう晴人が現れて話を進めることがあって、それがギャップ萌えとか多面性じゃないから気持ち悪い。演出の加減以前のとこで。
複数で書いてたらそういうこともあるかもしれないけど、同じ人が書いてもちがうキャラになるということは、操真晴人というキャラクターが共通認識以前にだれも確立できてないと思うしかない。
ネックはやっぱりコヨミとリンコで……いや個人的趣味ですみませんね。
コヨミが消えて取り乱すのはキャラがちがうと思いながらもまあ今までの展開からしてわかるんだけど、パワーアップの原動力となるのが(アレも愕然とするくらい残念な演出でしたね)、コヨミを傷つけられたことっていうのがなんかなあ……リンコがやられたからフェニを地獄送りにしたのと同じ動機じゃないですか。だれかそれかっこ悪いって言ってあげなかったのかな。
リンコとコヨミが嫌いと言いましたが、正確にはリンコとコヨミを「飼ってる」晴人くんが嫌いなのかもしれません。どっちにもそれぞれ優しくしてるから、二人とも「自分が本妻」気分でいる。もしかしたら瞬平もそう思ってる(笑)。
普段はフラットで博愛的な晴人くんだから、たまに見せる脆さや矮小さが醜いエゴに見えちゃうんですよ。天道総司や門矢士クラスならいざ知らず(笑)、晴人にはそのエゴを許す、説得力を持たせるだけの背景がない。だから晴人のキャラがいつまでたっても掴めないんです。
晴人自身もだけど、レギュラー同士の人間関係が物語の中で掘り下げられてないから、シリアスな展開での反応がどうなっても唐突に見えるのですよ。
あと全体的に、行動のきっかけが前向きじゃないんですよね。それこそ絶望がきっかけになってる。リンコはフェニへの期待を裏切られた絶望で気持ちを切り替え、コヨミは晴人の魔力がなくなった絶望で家出し、晴人は自分の女が傷つけられた絶望でパワーアップしてる。
どんなに命懸けの日々でもピンチはチャンス!のマヨと、極限状態で絶望しなかった姿をリアルタイムで見せてくれた真由ちゃんのかっこよさは、晴人にはありません。こっちの二人のほうが主役向きじゃんねえ(笑)。
——————————–
字書き同士でちょっと話題になったんですが、晴人くんってものすごーく書きづらい。
通常なら、複雑なキャラを再現するのは難しいけどそこが楽しさでもあって、でも晴人に関してはその難しさを乗り越えても彼を自分で描写したい、という欲求がわかないのですよ。
半年も過ぎたら硬軟合わせたキャラも固まってきて、こういうシチュエーションで彼がどう動くか、どんなセリフを言うか、まあ自分の解釈や思い込みですけど、だいたい想像できます。
でも晴人くんは、次の言動どころか口調さえ想定できないことがほとんどです。たとえば、好意を伝えるセリフを書こうとしても「好き」「好きだ」「好きだよ」「好きだぜ」「好きよ」のどれを選ぶかという問題で悩んじゃう。そもそも好きって言うのかどうかも想像できない。
自分が考えたセリフがホントに晴人らしいのか、自信が持てないまま書き進めることになります。これは同人屋的には薄氷を渡るような危うさです(笑)。
同人屋って基本的に自分だけの思い込みでキャラを捉えてますから「それキャラちがう!」って言われても「私の解釈はこうなの!」と言い返せますが、晴人に関してはちがうと言われたら「そうかもしれません、ごめんなさい」って謝っちゃうと思う(笑)。
てことはつまり、よその作品についても「そうそうコレなのよ!」って思えなくて、彼の何に萌えているのかわからないまま二次創作やってるという失礼な状態になっています。まあホモエロの時点で失礼の域を超えてるけどね!
ちなみに隣のテーブルで絵描きさんたちも意気投合してたのが、「晴人くんは顔に特徴がなさすぎて描きづらい」ということでした。
どうやっても描写しづらい男、操真晴人……
——————————–
ここまで盛り上がれないと、もう降りてもいいよねと思わなくもないのですが。まあ毎週思ってますが(笑)。今はほとんど二度寝しつつの流し見ですが。
いちおう引っかかってる部分もあって、それだけを楽しみに惰性で見てます。
メデューサと真由ちゃんにまつわるエピソードはかなり予想外で隙なくおもしろくて、再登場がとても楽しみです。女性ライダーとして現れるのか、それとも第三の立ち位置ができるのか。今後のクライマックスは、メデューサvs真由ちゃんに絞られたと思ってもいいでしょう(笑)。この際、主役交代くらいのインパクトでがんばっていただきたい。
マヨとキマイラの関係も、いつかは決着をつけなきゃいけない問題ですから、この先の展開はけっこう気になってます。晴人とドラゴンよりも(笑)。
夏の映画はまたどっかの先輩ヒーローねじ込まれてくるでしょうから、最初から回収とか逆転とかの期待はしてません。次のライダーの初お披露目だけを楽しみに観にいくつもりです。というか今から9月が楽しみです!!
うーむ、ラスト1ヶ月だけ見ればいい気もしてきたな……(笑)
あっ、お友だちの同人誌や同人サイトを見るためにストーリーは追っとかないとですよね!!
よしそこを最後の希望にしよう!! ピンチはチャンス!(?)