ジャービス祭。
遅ればせながらアイアンマン3、字幕と吹替両方行ってきました!
あのね、今回のベタニはキャストの5番目以内に入ってもいいと思うんだけど。
1からアベまで皆勤なんだから、そろそろパンフにクレジットは当然としてコメント載ってもおかしくないと思うんだけど。
日本でもそこそこ有名な俳優だと思うんだけど……と言いつつ、カタギの友人に「なんの映画に出てる人?」と訊かれてとっさに答えられませんでした。うーむ……でもカメオじゃないんだし名前くらいは出してくれてもいいと思うんだけど……
ちなみに吹き替えクレジットでは、3番目くらいにいた気がします。ほら、やっぱりそれくらいしゃべってるんだよ(笑)。
まあ、ベタニの一般的知名度はともかく!!
今回はもうトニジャファンにはたまらない、ウッハウハな展開でした! 来月ムパラあるから久しぶりに行こっかな~♪って思うくらいには!! これが「オレの時代」ってやつですよね。
たぶん今、ジェリコお披露目の瞬間の社長みたいな顔してる私(笑)。
以下、ネタバレ感想。
アイアンマンの感想はイコールジャービスの感想です(きっぱり)。まとまらなくて、年寄りみたいに同じこと何度も言ってる気がしますが。
なんでこの時期にクリスマスネタ?と思ったら、RDJが怪我して撮影ストップしてたそうですね……無事に公開されてホントよかった。
藤原社長は安定の社長っぷりでしたが、ジャービスがちょっと無機質な感じに戻っちゃってたのが残念。もうちょっと楽しそうな感じ出していこうよ!!
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鉄1>鉄2>アベと観てきて、ホントに私と相性のいいシリーズだなと思いました。ハズレなし。
ここまで、私はずーっと同じこと言ってます。2008年からずっと(笑)。
映画アイアンマンのキモは、プレイボーイで金持ちのおっさんが自分でコツコツ発明してる過程なんですよね。でもあくまでアクション映画だし次こそはないだろうと思ってて、毎回ちゃんとあることがサプライズのようにうれしい。
いや期待値が低いからおもしろいわけではなくて(笑)。
アメコミのほうはわかりませんが、映画のトニーは正義のヒーローではないですよね。
平和を守る「ために」慈善活動してるわけじゃなくて、特技と趣味と感情の流れと行動の結果がたまたま一致した、っていう感じ。手段の目的化が成功している好例だと思います(笑)。
ちなみに失敗例がDCの蝙蝠
トニーって女と遊んでる時間より、自分の過去や行為に苦悩してる時間より、一人でDIYしてる時間が断然長い。助手も、自分で作ったダミーとジャービスですから。状況はかなり孤独なのに、トニー自身がそれをあんまり気にしてない。
表に出れば言い寄ってくるおねーちゃんたちはたくさんいて、心を許せるポッツやローディやハッピーがいて、アベンジャーズのみんなもいて、まあ他の苦悩系ヒーローたちに比べたらはっ倒したくなるくらい恵まれてるんですが、それでもトニーが還るのは自分だけのガレージなんです。
それを劇中ではっきり断言してくれて、あちらとの共通認識であることが確認できました。
彼は整備士(Mechanic)であって、戦闘員でも戦士でも司令官でもない。ただのマニアックなおっさんなんです。そのおっさんが自分で作ったモノを自分の身体で試して勝手に振り回されて、でも最後は自分で乗り越える。だって「hobby」だもの。楽しいんだもの。
今回はスーツのカスタマイズと装着実験が趣味を超えて依存症になってしまうわけですが、それでもトニーは工作をやめないんですよね。むしろ常にそこに立ち戻ろうとする。
発作から立ちなおる手段は(ハーレーの言葉がきっかけだったにしろ)、一人っきりのアナログな工作です。1でテロ組織から逃げるためにアイアンスーツを作ったのと同じシチュエーション。
乗り越えるための儀式も愛とか涙とかじゃなくて、全てのスーツに仕込んだ花火=自分が作ったシステム(発明)によって、スーツ依存症と決別するのです。これも、2でリアクターに蝕まれる自分の身体を新しいリアクターの発明で救うのと同じ。
手段の目的化っていうか、全てにおいて手段なんですよきっと。
最新鋭のシステムや素材がなくてもジャービスがいなくても、とにかく何か作ってどうにかする。その集大成的な内容だったから、ものすごく楽しかったのです。
私にとっては、純然たるDIY萌えシリーズでした。戦闘シーンとかのアクションは動作テストみたいなもんで、トニーの設計の妙、あるいは現場での臨機応変な使い方に対して、すごいなーかっこいいなーってなるんです。
ホントに強い!ステキ!って思うのは今回のポッツみたいなのだから(笑)。
そしてそこがメインだったからこそのジャービス萌えだったと思うのです。
という語り口でジャービス語りになだれ込むよ!(笑)
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そんなわけでジャービス祭!
祭すぎて花火が上がってましたよ!!(笑)
まさにパーティでした。
アベで「トニーが死を覚悟したときジャービスはそれを止めない」ことを知って、うーんそうだよねーでもちょっとさびしいなーと思っていたのですが。
トニーが死にそうになったらやっぱりジャービスは助けるんですよ。だってトニーがそうプログラムしたんだもの。そのために、指示なしで考えて対応できるAIを作ったんだもの。
1ではオバディアの侵入を阻止できず、2ではローディがスーツ持ち去るのを阻止できなかったけど、あれはたぶんトニーが彼らには手を出さないように、自分以外の「身内」にもジャービスの操作ができるようプログラムしてたからだと思うのね(好意的解釈)。
でも今回のジャービスはちがいます。
2度ほどポッツを襲ったり殺しかけたりしてました。トニーがすべてのリミッターを解除して、ホントに自分のためだけの「ぼくのジャービス」に作り替えたのかと思うと、追いつめられ具合がよくわかります。そこで女や友だちじゃなく自分が作った機械にいくあたりが、トニーの最高にダメなとこなんですけど!
今回のジャービスは、今までより実体と自意識があった気がします。
その上トニーがスーツに向かって話しかけるのと、スーツからジャービスの声がするという場面が多かったせいで、なんかもうあのスーツがジャービスに思えてきて困りました(笑)。
スーツの電源が切れたらジャービスが寝ちゃった感じになるし、ハーレーがマスクの上に携帯電話置くからジャービス動けないのね、って思っちゃうし、クライマックスなんか「わージャービスがいっぱい!」って気分に(笑)。出動のかけ声が「Gentleman!」だからね。最初は敵に向かって言ってるのかと思ったけど、吹き替えで「まいりましょう!」だったから、自分が操るスーツたちへの言うなれば「Are you ready Guys!?」なんでしょうね。
スーツが爆破されるとちょっとドキッとします。ちがうから、ジャービスはここにはいないから。
ジャービスが生身の執事(ベタニビジュアル)だったら、そりゃもういろいろやりやすくてうれしいんだけども、生身の執事は愛想尽かして出ていくこともあるし(笑)、ハッピーやポッツみたく巻き込まれることもあるし、実体のないAIだからこその萌えなんだと再々確認しました。
AIだから、トニーがボロボロになって実質ひとりぼっちのときも、いっしょに戦ったり助けたりできるんですよね。
あくまでAIのジャービスが萌え!という前提だったから、今まで基本的には会話するだけだったジャービスが自分の判断でスーツを動かしてトニーを助けるというシチュエーションには、全力で萌えたぎりました! テンション上がって隣のアルカリをガンガン叩くくらいには!(※同じくらい叩かれました・むしろあっちが先でした)
1からわき目もふらずトニジャファンですが、次こそはジャービス置いてきちゃうんじゃないか、出番ごっそり減っちゃうんじゃないか、ベタ兄さん降りちゃうんじゃないか(笑)、と常に不安だったので、ここまで盛大に花火が上がると逆に動揺してしまっていかんです。
妄想じゃないよね……?
アベ2でどれだけ出番なくても、今回だけで食っていけますありがとう。
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トニーがヒーローじゃないなって思ったもうひとつの要因は、ローディじゃなくポッツでした……
だってなにあれ……ヒロインが腹筋割れてるってどうなの!?(笑)
なんか「わーポッツが危ないどうしよう! 助けてトニー!」って思うより先に、「え、あの腹筋割れてる人ポッツ!? どうしようっていうか社長シュミ変わった!?」と思ってしまって……
助けられなかったと思いきや実は……までは想定内でしたが、その後は予想の範疇を超えていました。なにあの最終兵器彼女。アイアンマン軍団より強いんですけど。つまり社長よりローディよりジャービスより強いんですけど。
1からずっと、ハイヒール履き慣れてないみたいな歩き方するなあと思ってましたが、ハイヒールなんか履かせちゃいけない人だったんですね。これからもっと敬意払います。
たぶんアベンジャーズ2にはポッツも参加するわ。
ローディは……休日のお父さん?
ていうか、ウォーマシーンって専用のアンダースーツみたいの着なくていいわけ? いや仮に自由だったとしても、軍人として最低限選ぶ服装ってあるんじゃないの? なんで思いっきり普段着っていうか、それ普段着だったらがっかりだわーっていうか、とにかくおもしろポイントを押さえてくれて癒し担当でした。
吹き替え、さすがに変えてましたね。顔がマジメそうだから高木声合わないよね。
あとハッピーが1.5倍くらいのサイズになっててびっくりしました(横幅が)。
楽しみすぎだろおっさん。
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まあ文句なしの楽しい映画だったんですけど、ひとつだけ。
3Dはいらない。
今回は1秒も3D必要なシーンなかったよ! 鼻が痛かっただけだよ!!
メモ:MOVIXはメガネ完全レンタル。他の使い回しはできない。
一日も早く3D映画が駆逐されて劇場に平和が戻ることを、切実に願っています。