イージス艦。

IM3のついでに「絶海の探偵(ぜっかいのプライベート・アイ)」を観てきました。
実はコナン映画を劇場に観にいったのは初めて。
11人目のストライカーをテレビで観たとき、これは映画館だともっと迫力あるんだろうなーと思ったので。イージス艦はぜったい劇場で!……ってアルカリが(笑)。
まあつっこもうと思えばイロイロとあるんだけど、素直に楽しかったです。
以下、ネタバレ感想~。いちおミステリだからね。



Q.このネタなんで相棒でやらなかったの?
A.神戸がハンカチで口押さえっぱなしになるからだよ(船酔いと死体で)

ていう感じで、相棒のさくらいさんが相棒並みのテンションで自衛隊・海上保安庁・警視庁の対立をやってくれてました。あくまでコナンなので、わかりやすくケンカして最後は団結するんですけどね。「国防の危機」とかいうフレーズを聞くと、なんの映画だっけってなるよね(笑)。
いや、うまかったとは思います。
実写でこれだけのビジュアルを作り上げるのはたいへんだし、ネタ的にもデリケートすぎてオリジナルでも既存のドラマ枠使ってもやりづらい。
現代日本が舞台で、イージス艦とかスパイとか出しても違和感なくて、自衛隊が全面協力してくれるくらいの知名度で、そこそこ自由度が高いっていったら、コナンくらいしかないものね。くれしんやドラではできないものね(笑)。
だからちょっとゆるい/ありえない場面は「コナンだから」で流せるし、大人向けの小難しい部分は「劇場版だから」で許される、ギリギリな線で成立してる気がしました。
妙に熱のこもったイージス艦の描写や緊迫した事件に気を取られていると、引き戻すように新一と蘭、平次と和葉の甘ずっぱいシーンが挿入されて「ああ、これコナンだった……」って我に返らせてくれるタイミングも絶妙なのかもしれない……(笑)
国防とかいうから出番減るかなと思いきや、今回も蘭ちゃんはすごかった。
日本の女子高生は国際スパイと互角に戦えるんだよ。しかも逃げることなどいっさい考えずに先手必勝! 武器が出ても怯まない!! 新一は帰ってきたら首の骨くらい折られるんじゃないだろうかといつも思います。
このノリで和葉ちゃんもやってくれるかなあと期待してたんだけど、こっちは平次にくっついてくるだけのヒロインポジションで、ちょいがっかり。
コナンは男どもがせこせこ考えて女子がバトル担当ってのがおもしろいんじゃないか!!
すぐ銃をかまえる佐藤刑事もステキでしたが、肝心のゲスト女性自衛官がほとんどアクションなしで、蘭ちゃん一人勝ちでしたよ。
なのに毎回ちゃんと恋愛ドラマになるのがホントすごい。いっそすがすがしい。
あと、いちばんすごいのは阿笠博士の発明ですよね……もうそろそろなにかの法に触れてる気がする、ていうか政府に目をつけられてもおかしくないレベルです。
この事件をきっかけに防衛省がコナンくんをマークしたら、博士も危ないと思います。
そんで、最後に予告入ったんですけど……
マジでやっちゃうの? ルパンvsコナン劇場版。