刑部無双。

「清須会議」も「のぼうの城」も見てないけど問題ないです真田丸。
ついにニッケルも伊達家主従でレッツパーリィできる日が来るのか、わくわくしながら来週を待っております……白装束で!
上杉主従はアルカリに任せて、それ以外の感想など。
とりあえずかなり大谷さんのファンです。うちわ振ろうか。


ラブ大谷さん:
「いつから錯覚していた? 豊臣軍には石田治部しかおらぬと……」
やっぱり書庫の畳から生えてるだけの人じゃなかったー!!(三度目) 三成や源次郎のイマジナリィフレンドでもなかった!(?) ていうか徳川殿と裏工作できる人だったー!!
今までは「明るい日陰に置いて育ててください」みたいな扱いだった大谷さんが、満を持して太陽の下に出てきましたよ。なんかアレだ、「いや失敬、忘れておった」とか言いながら肩衣脱いで落としたら地面にずしゃあってめり込んだ感(※伝わらないだろうけどニッケル的隠しキャラのイメージ)。
戦しか能のない清正とか頭でっかちの三成とか風雅すぎる秀次さまとか、一芸キャラが多い豊臣勢の中で実はものすごいオールラウンダーじゃないのか大谷さん。この人が秀吉にもっと近かったらいろいろアレだったと思うのだが性格の不一致だろうか(笑)。
最初、三成に忍城任せようって言った理由がよくわかんなくて(なんかの嫌がらせかと思った)アルカリに聞いちゃったんだけど(笑)、忍城って難攻不落の前評判はなかったんですね。そこまで重要な拠点でもない。だってほらみんな萬斎いるとか言うからそういうとこなのかと思ってさー。
本陣にいても役立たずだから、簡単な忍城攻めで手柄の一つも立てさせてやろうと。ついでにこれから決行する北条救出作戦の足を引っぱらないように厄介払いも兼ねてると。なるほど。
裏工作とアドリブが苦手な三成をこのゲリラ作戦に入れないのは正しい。友達だろうがなんだろうが三成の性分や弱点までシビアに判断できる大谷さんマジかっこよすぎる。手取り足取りフォローして甘やかすんじゃなくて、自分の仕事ときちんと分ける適度な距離感がステキです。
あの三成に大谷さんみたいなお友達はもったいないだろ!って思っちゃうけど、大谷さんレベルじゃないと三成の相手は務まらないのかもしれない。贅沢な待遇だぜみっちゃん。いや本人はいっぱいいっぱいだけど。
悪人も善人も人間くささやみっともなさが売りの今作で、死角なしにかっこいいのって信尹の叔父上と大谷さんくらいじゃないの。なんか抜け感のあるエピソードとかないの。
腹痛治部:
そういえば半兵衛や官兵衛とちがって、石田三成ってあまり「軍師」のイメージがなかった……理由がわかりました。ホントに小姓上がり(行動範囲が主人周辺限定)で、官僚体質なんだね。ルーティンワークや平時の事務処理能力はハンパないけど、戦は同じ頭ではできないということですね。
天下泰平を望む気持ちはちゃんと源次郎と視聴者に伝わってるから、あとは「人を不快にさせる何かを持っている」性分が致命傷とならないようにがんばっていただきたい。先のことはあえて考えない(笑)。
助けたい徳川殿:
ああもう、悔しいけどこの人が最後に天下とるのなんかわかる!!(笑) なんか吸い寄せられるもの立体駐車場みたいに!! 叔父上と大谷さんという死角なし有能武将を、戦略上とはいえ引き込めるのって偶然じゃないと思うのですよ。
なんだかんだと北条を助けようと画策しつづけるの、もう対秀吉の策略じゃなくて感傷みたいなもんだよね。今の家康は氏政をぎゅっとしてあげたいんだろうなあと思うと、もう家康さまをぎゅっとしてあげて徳川家臣団!!って思います。暑苦しい。
板部岡江雪斎:
こんな覚えにくい名前、ぜったいちょい役だと思ってた……いやたぶん作ってる側もそうだったと思う……どう考えても戦国キャバクラに来ちゃうタイプだもの。
どんなに大変でも、もうダメだって何度も思いながらも、北条を裏切るっていう頭はまるでないのよね。氏政も無能として描かれてるわけでもないから、滅亡を止められないのがホント切ない。
とりあえず氏直は「ありがとうお母さん」的な意味でぎゅっとしてあげたらいい。ぎゅっとされてはいかんよ、もうおやかたさまなんだから(うるさい)
パパと出浦さま:
うん……なんか、譲れない意地を感じるよね……パソコンとスマホが使えなきゃいけないことはわかっておる、しかしわしは使いたくない!っていう感じのね……
出浦さまは確かにすごくかっこいいのに、どうも見てるのがしんどいです。出浦さまの中には、実在したか知らんけど「強烈にかっこいい理想の昌幸像」がずっとあって、そこを原動力に動いてる気がするんだよなー。昌幸のためだと自分にも言い聞かせてるけどエゴなんだよね。主君への愛情表現が江雪斎と逆ベクトルな感じ。当時の感情として正しいといえば正しいんだけど今の状況だとすごく痛々しい。
わたし朝のマリオおじさんが好きなのって出浦さまの反動かもしれないと最近気づきました(笑)。着ぐるみでもスタンス的にはマリオおじさんのほうがかっこよく見えるよ。
パパはほんとにダメなおっさんだと思うけど、出浦さまの重すぎる愛に引きずられないのだけは、心からすごい人だと思う。思い返すと、パパは出浦さまに「そそのかされた」ことはないんだな。気分屋だからこそ全部自分で決めてる。誰に対しても誠実でないという一貫性は感心します。でもまあ出浦さまを落ちつかせるために一発ぎゅっとしといてください。
お久しぶりです上杉家:
景勝さまって今まで源次郎目線や直江目線で見てたから、わりと身近でかわいい人感覚だったけど(?)、ああやって重役会議の上座のほうにいるの見るとそういえばえらい人なんだなあって今さら思いますね。
会議が終わってからの、「ああどうしよう外に源次郎いる、合わせる顔がないよ~、早く行かないかなあ、でもワシもそろそろ戻らなきゃいけないし、するっと行っちゃえば大丈夫だよね……ああやっぱり声かけられちゃった……」っていうおやかたさまの心の流れがとてもよくわかる一連のシーンで、気づいたら一言しかしゃべってないのびっくりだよね。露骨に源次郎避けてる動きが雄弁すぎるよね。
あと直江の三成に対するゴミを見るような目つきと舌打ちとため息がホントにもう……源次郎は気に入られてたんだなってこっちも今さら気づきますよね。言葉いらなすぎるだろ上杉家。テレパスか。
跡継ぎ源三郎:
兄上かっこいい! どんどんかっこよくなる!! もう軍議でも他でもNIKEの気持ちで「若……!」ってなってた。出浦さまに対してもびしって言えるようになったし、仮面ライダー1号にも立ち向かっていけるようになったし。ううう、兄上も立派な平成ライダーだよ……(違うよ)
それにしても忠勝もう真田家に住んでるよね。家康さまも戦ないから好きにさせとけって思ってるよね。忠勝……甘やかされすぎ!!
主人公!源次郎:
ムチャな大河にありがちの「主人公だからと無条件に優遇されありえない場面に登場」というのをうまく回避しつつ、あらゆる場に立ち会えるフットワークの軽さが失われていないのはさすがの構成です。馬廻衆にしろ真田の名代にしろ、立場的におかしいことは(たまに出すぎなことを言ってるときはあるけど)してないものね。
全体として派手な立ち回りがないわけではないけど主人公の得物が短刀で接近戦メインって一見地味っぽい。でもおかげで源次郎目線の臨場感は出てるし、あとはコーエーマップがあれば実のところ大河ドラマであっても合戦のシーンなんぞいらないんだなと思いました。じゅーぶんドキドキして盛り上がってるもの。
小田原城は落ちて、忍城が落ちないことは知っています。でもその先はぼんやりしています。なるべく先のことを知らないように、覚えないようにしています(笑)。残り半年!