メガネは顔の一部なんだよ

「愛と誠」。
ポスターだけ見て恋愛モノかーってスルーしてたんですけど、たまたま予告動画を見たら「あれ、コレ見にいかないとダメですか?」みたいな感じになりまして、ひとまず1000円払ってきました。
だって、なんで歌って踊るかな……!!(動画見るまで知らなかった)
内容的には、荒川アンダーザバイオレンスって感じでした。
電波も貫き通せば純愛になるって話だった。と思う、たぶん。


とりあえずパンフがB4サイズな意味をだれか教えてください。ジャマだよ!!
「空に太陽があるかぎり」
いやあ……岩清水くんが気持ち悪くてよかった(笑)。ごちそうさまです。
少しもイケメンでなくひたすらキモくておもしろいだけのネタキャラ……かと思ったら、マーズデンもかくやの「かっこいい当て馬」っぷりを遺憾なく見せつけてくださいまして、いっちばんオイシイポジションだ……と思いながら眺めてました。ボケもツッコミもシリアスもこなす男だよ岩清水は。
愛ちゃんの後ろで地味にリアクションしてるかと思えば、ぐいぐい絡んできてどんなに拒まれてもくじけないのがキモくてステキでした。
ていうか、つくづくミーケに愛された男なのだなと今回も実感。ムダな着替えシーンとかね。しかしキャラ的にも時代的にも岩清水くんは白ブリーフだと思うのだ! そこだけNG!
愛ちゃん、ちょいちょい岩清水くんに引いてたけど、だいたい同じ人種ですからね、きみら。やってることぜんぜん変わらないからね。むしろ石清水のほうが年期入ってるせいか純愛極めてたからね。そこは認めてあげて。
「あのすばらしい愛☆……をもう一度」
愛ちゃんのお嬢さまっぷりもなかなかでした。なにやってもかわいいのはズルイ。
最初に誠から平手打ち食らったときのリアクションが最高で、その時点で「やばいこの子好き!」ってなりました。以降は歌っても踊ってもとにかく笑いをとれるキャラとして抜群の安定感。もう好きにして、って感じです。
お父さんとお母さんはホントに歌うためだけに出てきたんですね。ごちです。
「やめろと言われても」
主役の誠くんは、本来なら存在がツッコミ待ちなのに、周りに逐一つっこんでいかなきゃならないという完全なるリクポジションでした。だれも話聞いてくれないのになぜか巻き込まれてる……謎めいた過去とかの前に、フツーに現状かわいそうだから。
いちおう恋愛ドラマのメインカップリング要員のはずですが、彼が愛ちゃんのことを好きになってくれたかどうかは最後までわかりませんでした。なんかもうアレは諦めとかそういう境地じゃなかろうか。
ぜんぜんキャラちがうのになぜか東京ガスのCMを思い出したよ。結局ほだされていっしょにほっこりしちゃうからかな。
「また逢う日まで」
あとガムコね! ガムコかわいい。
ざっくり分けたらわりとまともな部類に入るキャラだった気がする。
たぶん二番手くらいのあつかいの豹柄パーカーが、けっこう容赦なくツッコミ入れてくるのが楽しかったです。つか、一度は負けたのにみんなガムコ好きすぎるだろ。影のヒロインかも。
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まあそんな感じでけっこう楽しんだんですけど……
ひとつ疑問が……
この映画が作られた目的ってなんなんですかね?
いやマジで(笑)。
ミーケファンならもちろんハズレはないと思うんだけど、逆にそれ以外の人のどこに訴求してるのか想像がつかない……
おそらくはドシリアスな社会派純愛ドラマを、歌って踊る電波系ラブコメにしちゃったんだから、原作ファンに受け入れられるとは到底思えないんですが。
役者的にも、ぶっきー&たけいファンが楽しめたかどうかは自信がない。たくみファンは文句ないだろうけど(笑)。
恋愛モノというには電波すぎるし、不良映画としてはふざけすぎだし、ミュージカルとしては中途半端すぎるし、ギャグもミーケ節全開だし、狙いどころというか着地点が見えなかった。どういう意図で企画されたのか、全部見終わってパンフ読んでもさっぱりわかりませんでした。
原作読んだことないやつが言うのもなんだけど、いまひとつ原作に対するリスペクトを感じられなかったのが残念です。そういう意味で、あまりいい映画ではなかった気がする。まあおもしろかったんだけどさ……