ライジング。
今さら感想シリーズ1、バットマン3ダークナイトライジング。
A「観てきたー! すっごいネタバレしたいんだけど、観にいく予定ある?」
N「(正直バットマンそんなちゃんと追ってないしべつにいいか…) じゃあ行かないからネタバレしていいよ」
A「あのね……」
(ネタバレ中)
N「……なにそれ超観たかったー! 私も知らないでびっくりしたかったー!!」
というわけで、最大のネタバレをされて悔しがりながら、駆け込みで行ってまいりました。
パンフに白Pが寄稿してたのが謎でしたが……
でもまあ、ノーランは2のあとで平成ライダー見たのかな?っていう感じでしたし(笑)。
例によって大した感想はないです。素人目線。
N「ところで、あのマリオンという女優さんは、監督の奥さんですか?」
A「気持ちはわかるけどちがいます」
だってさ……インセプションでもあんな感じでさ……
今回の実質の主役、ブレイクよかったですね。
あの若い刑事さん、ARATAに似てない? ……あれ、なんか前にもARATAに似てる人洋画で観た気がするな……向こうにはこういう顔の人って多いんだな……ていうか誰だっけ……あ、インセプションのアーサー……そうだそうだ、あれもノーランで……
っていうかこの人、アーサーだ!!
……と気づいたのが、ブレイクがブルースの屋敷に会いに来たところで、「遅いだろ!」「つか同じルート辿って気づくな!」などと自分へのツッコミに忙しくて話ほとんど聞いてませんでした。
言い訳をするなら、アーサーは若い女の子といっしょにいたのでちょっとお兄さんな感じで認識してて、今回は熱血若造だったのでイメージが直結しなかったのですよ、と言っておく(笑)。
ごめんよ、今回で顔は覚えたから。でも名前はまだ覚えてない。長いんだもの……
ノーラン映画ってあんまり得意なほうじゃないです。なんでかっていうと、ダウナーの方向が私といっしょのような気がするんだよね(笑)。自分の中の流れに逆らわないでいくとそういう結論に陥っちゃうんだよ、っていうイヤな共感があってダメなんです。
もちろんそこにがっちりハマる人はハマると思うし、そういう人には1や2のほうが評価が高いと思うし、だから3はダメだった、という感想も当然あるはず。「俺バットマン」と合うか合わないかって問題もあるし、実際にどっちが出来がいいとかそういうのはあんまり意味がない気がします。
途中辻褄合わなくて「?」ってなったとこもちゃんと説明あったし、3作通しての伏線とか設定の回収もしっかりしてたから、あとは好みでしょう。
とにかくそういうのもあって、2の消化不良な感じが尾を引いてずっともたれてた感じで、今回も予告的にそういう方向っぽかったから、見なくてもいいかなって思ってたんですけど。
途中はさておき(笑)、ちゃんとヒーローモノでしたなあ、というのが感想です。
いやバットマン的にありかどうかはわからないけど、ヒーローモノとしては成立してたと思う。
ブルースが今度こそ女や自分のためじゃなくゴッサムを救うために帰ってくることは、もちろん必須条件として。ブルースがうだうだやってるあいだに、ブレイクがヒーロー代理(予備軍)としてがんばってくれてたから、バットマン帰還まで耐えられた気がする(笑)。
自分のためにヒーローやってるバットマンだけじゃ話が進まないのね。アルフレッドを外へ出したのはなるほどって思った。最後のフォローも完璧!(笑)
青くさいとこも含めて熱血なブレイクが出てきて、生い立ちは似てるけどぜんぜんちがうねっていう対比があって、ブレイクの憧れ→落胆→決意の流れができて、そこに立ちなおったブルースがかっこよく現れて……っていうヒーローモノのカタルシスがきちんとあったのでよかった。
と私は思ったんだけど、そもそもバットマンの人となり(笑)知らないし、バットマンが子供たちの歓声受けちゃダメだろ、というファンの声がもしあったら反論できませんなぐぬう、っていう感じ。
牢獄からブルースが脱出するときも、シチュエーション的には「落ちろ」っていうのが正しいんだろうけど、「昇れ」になってたのが、このひと声援を受けるヒーローって図に目覚めたのかなって思ったんですよね(笑)。
キャットウーマンは、ネコ耳の処理がうまいなって思いました。
いっしょにいた頭の弱そうな女の子はカノジョってことでいいのかしら。文句言いながら街を救いに戻ってくるとことか、最強のツンデレでよろしかったです。ブルースとお互い本命じゃない感じが、けっこううまくいくんじゃないかと思ってます。総括すると、嫌いじゃないです。
あとゴードン本部長がかっこよかった!
病院脱出するとこなんか最高にシビレた。最後までカラダ張って戦ってたし。
2(ていうか3の前半)までのゴードンって、バットマンというヒーローを待ってるだけのヒロインだった……ことに異論がある人はいないと思うんですけど(笑)、なんかしっくりこなかったんですよね。それが萌えってのもわからなくはないけど、個人的にはそうじゃねえんだよな、って思ってて。その違和感を明確に認識したのが、今回の「かっこいいゴードン」を観てからなんですけど。
役立たずのヒロインにイラッとするのは年齢性別問わないんだ、と改めて知りました(笑)。
だから今回、バッツに対してもブレイクに対してもちゃんと同志として機能してる(後半の)ゴードンがものすごくかっこよくて、ようやく好意的に見られるようになりました。
だいじょうぶ、ゴッサムにはゴードンとブレイクがいるからもうだいじょうぶ!
肉弾戦アクションが決まらなくてイライラするのは、我々がSHT見すぎたからということにしましょう。そうしましょう。バットマンの真髄はガジェットなんだよきっと。
核爆弾については、見てる人全員が突っ込んだと思うから今さらアレだけど、べつに最新型の謎兵器とかでよくなかった……? わざわざアトミックボム持ち出す理由がいっこも見つからなくて、え、作ってるあいだ誰もなんも言わなかったの、みんなバカなの?ってリアルに思っt
ちなみに、死ぬほど悔しがったネタバレは「ロビン」でした。
うん、知らないで観たかった……!!