呪・40周年
レッツゴーライダー、実は公開翌日に見てました(笑)。
以下ネタバレ感想。
パンフの年表みたいの眺めてて思ったのは、いちばん不憫なのはファースト＆ネクストかもしれない、ということでした。リメイクだからオールライダーに入れてもらえないんだもんな……
見る前のお友だちとの会話。
「戦隊とかプリキュアってちょっと安いのに、なんでライダーはピンでも1800円なのかな」
「プリキュアとかのほうが映画っぽいのにね」
「どういう分際で映画ヅラしてやがるんだろうね」
見たあとでもわからない。
えっと……前半はちゃんとライダーでけっこう映画っぽいかなと思っていたら、なんか途中から地方の遊園地の安いキャラクターショーになって、エンドロールの仮面ライダーガールズの歌が耳にこびりついて終わりました。
で、未だにわからんのだけどもあのガールズって何者？
映画終わったあと、前のほうで子供が「おもしろかったー」と言っていて、思わず連れ3人で「よかった！」と勝手に答えてしまいました。うん、まあ子供が楽しめたんならいいや。おじちゃんたち文句言わないよ。
同じ列のけっこう小さい子がずっと「バースは？」ってお父さんに聞いてて、ごめんね！最後のほうにちょっと出てくると思うけど、なんかごめんね！ってずっと思ってました(笑)。
2号以下ライダーも全員集合の図があったけど、逆光だしカメラ速すぎだし、なんのシルエットクイズかと思ったわ！ バース、あの出番で満足してくれたかな？ なんかごめんね！！
映司とアンクがけっこういっしょに行動して密着率も高かったので、そのへんは相当満足です。デンライナーのカップルシート(違)でみっしりくっついてるのがかわいかったｖｖ
アンクが多少おバカってか軽く元凶だったけど、モモ憑きアンクも見られたし！ 微妙に演技変えてくるみうらくんすげーな、て幸太郎を見て思いました(笑)。
モモvsアンクもかわいくてねえ（にこにこ）。でもやっぱり、良太郎にデレデレしてるモモをすごい引いた目で見るアンク、ていうのを見たかったのでそこは残念でござった……
でも、翔太郎とフィリップがまだ風都を守ってくれてることもわかったし。
子供たちが思いを伝えていくっていうのもよかった。「仮面ライダーは正義の味方」はぐっときました。ヒーロー番組はこうでないとね。電王のジュブナイル路線のあたりから、子供視点をようやく思い出した感じだよね(笑)。
あとやっぱりライダーの皆さんのアクションはすごい！
ハイキックとか回し蹴りとか、いつでもだれでも見とれてしまいます。ショッカーの皆さんも地味にトリッキーな動きをしてて、すごいなーと思いました。
ただ、1号と2号の声が年寄りすぎて、ショッカーの皆さんの声とほとんど区別つきませんでした。いや声がわかんないわけじゃなくて、もう悪役の声だろうと。ま、オーズから見たらおじいちゃんの年齢ですもんね1号なんて。アフレコ現場で気づけよと。
あー、うーん、なんていうかね。
まとめると、
あのときディケイドで呪いを解かなかったばっかりに、我々はこの先もずっと仮面ライダーの呪いに縛られ、彼らを呪いで縛りつづけるのでしょう。それはデンライナーでも戻れない、過去の過ちなのです……
ていう映画だった。
ほんっと気持ち悪いし不愉快だけど、自分もその気色悪い信者の一人なのだということを忘れないようにしなきゃな、と思いました。
ということで、ゴーカイジャーに期待してます！！
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文句言わないって言ったけど、我慢できないので以下全力で文句言います。
心からあの映画をすばらしいと思われた方はブラウザバックです。
ニッケルのスタンスは、2009年冬から変わってません。
ということを完全に忘れたころに再確認させられるとは思わなかったなー(笑)。
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……わかってる。
これはそういう映画なのは百も承知で見に行ってる。公開二日目だったから、いかにもな大人多めだったしな。
でも言いたい。文句言える立場じゃないのはわかってるけど言いたい。
仮面ライダーシリーズはもう終わっていいんじゃないかな。
毎年思ってるけど、今回いちばん強く思った。
このままだと呪いが進行するだけで、我々ファンにもライダーにもいいことないよ。
あのね、わたしT谷は見ないからよく知らないけども、あのウルトラシリーズに対する愛情とかヒーローの立ち位置を見失わないところは、外から見てて好感が持てるのよ。
でもT映は、仮面ライダーを売れるコンテンツとしてしか見てない、愛情を感じないのがすごくイヤなのよ。もちろん作り手の人たちはみんな仮面ライダーなりそれぞれ携わったシリーズなりに視聴者よりも深い愛を持ってくれてることはよくわかるんだけども、なにかこう、それを利用して、あるいは押しつぶして、とにかく金を落とすコンテンツに仕立てようとする姿勢が、間違ってないんだけど毎回えげつなさすぎて閉口するのよ。
こっちも大人だからあえて見ないフリして、見たいとこだけ見に行くようにしてるけども。
さすがに、電王＋初代＋オールライダーの「なにやっても金が落ちる」コンボを見せられると、「うへえ」ってなります。無修正でセックスしてればなんでも売れるってポルノじゃねえか。
あのいかにもガンバライド絡みでねじ込まれた感いっぱいのズバットとかあのへんもひどいよね。じゃあもう戦隊とちゃんぽんにしちゃえよって(笑)。
ディケイド×シンケンのコラボ回のほうがよっぽど両者への愛と敬意を感じたわ。少なくともおもしろかったもの。
あとディケイドファンとしては、わかっていても叫びたくなる……(笑)
コレやるならディケイドいらなかったじゃん！！
オールライダーそろってても、ずっとディケイドのピンクを目で追いつづけている自分たちに「そんなに好きか！」とツッコミつつ、でも全員集合の図とか昭和にどんどん侵蝕されていく平成世界とか、もうディケイドの悪夢再来ですよね。しかもやってる側は悪夢だって気づいてないの。ディケイドでウケたからまたやります、的な。
わけわかんない根性論で同じフィールドに仮面ライダーを並べられるなら、パラレルワールドを旅する意味なんか全くなかったよね？ むしろデンライナーで過去から全員連れてきてOK！みたいな展開でよかったよね？
ディケイドに破壊されるべきは平成10年間ではなく昭和だったと思います。おまえならできたはずだ、むしろおまえにしかできなかったのになぜやらなかった白倉～！！（やつあたり）
今回は40年前にライダーが倒されたおかげでショッカーに支配された世界の物語だったけど、私たちこそ今現在、昭和ライダーという醜悪な懐古趣味に支配された世界にいて、40年前に戻って初代ライダーを消してこなきゃいけないんじゃないの？ていう気分になりました。
クライマックスの群衆のシーンがなんかな……
昭和ライダーが出てくるとこでいちいちコールしてるのが、リアルに気持ち悪くて引いた。
がんばれー！はいいのよ。だれからともなく出た応援の言葉が、群衆全体の声となるっていうのは燃えるのよ。でもアレはちがうよね。
あの仮面ライダーコールは、ショッカー万歳となにがちがうのかと。仮面ライダー崇拝に変わっただけじゃないかと。
しかも全員大人だし。どう見ても仮面ライダー教の信者ですよ。そんなふうに応援されて戦ってる連中が健全な正義の味方なわけない。権威化したノスタルジーってすごく見苦しいです。
みつるとなおきの話はよかったんだけどな。ライダーは子供のものだって気づいたんだから、完全に子供に返してあげればいいのに。
結局ディケイドのときと同じく、子供からおもちゃ取り上げて「なつかしいよなー」とか言いながら大人だけで遊んでるんですよね。今回は士くんみたいに反抗する子供もいなくて、聞き分けのいい映司や幸太郎だけだからやりやすかったでしょうね。なにからなにまで大人目線。
昭和ライダーが悪いっていうんじゃなく、彼らを過去の思い出から引きずり出してゾンビみたいに甦らせてる「あのころ子供だったぼくら」が鼻につくんですよ。昭和ライダーそのものは、どのシリーズもそれぞれに名作だったと思います。
ただ、ここまで新世代を押しのけて土足で踏み荒らすような所業をされると、彼らの意志でないことは承知しつつも、昭和ライダーに対する印象がどうしても悪くなってしまうんですよね……ということは昭和ファンの方にもご理解いただきたいと思います(笑)。
なんでこんだけ文句言うかって、やっぱりライダーが好きだからなんですよね。
40年中20年はおつき合いしてる計算になりますし。
この先、ネクスト・ディケイドが出てきても、50周年オールライダーやっても、たぶん見ると思います。仮面ライダーが好きだから。そんで、気がついたらあの群衆の中で、いっしょに仮面ライダーコールしちゃってるんだと思います。
でも次があるなら、できれば呪うんじゃなくちゃんと祝ってあげたい。
だって好きなんだもの。役目を終えたライダーたちには幸せになってほしいんだもの。決してゾンビ化ではなくて。
そんなことをしみじみと思った映画でした。
はい、世迷い言終わり。